東京近郊区間大回り 2004.1.1


上野→西日暮里 130円 で 776.1km 乗車



 JRでは、東京・大阪・福岡の近郊区間内のみを通る場合、乗車経路を重複したり、2度同じ駅を通らない限り、乗車券の運賃は実際の乗車経路にかかわらず、最も安くなる経路を使って計算できるという制度があります。
 この制度を利用して、一番安い切符で一番長く乗ろうということを実践したのが、この汽車旅です。なお、東京近郊区間の範囲については、時刻表のピンクのページをご覧下さい。
 また、東京近郊区間の最長大回りは距離が長すぎて普段は1日では回り切れません。唯一実施可能なのは、終夜運転が行われている元日だけです。そこで、2004年1月1日に、食事や飲み物はすべてホームグルメ(改札内の売店や飲食店)で済ますという人体実験を兼ねて実行したのでした。


乗車区間と営業キロ一覧(線名は乗車列車の愛称で、正式名称ではありません)

上野→新松戸(常磐線)  22.9km 高崎→小山(両毛線)  91.7km
新松戸→南浦和(武蔵野線) 25.8km 小山→友部(水戸線) 50.2km
南浦和→赤羽(京浜東北線) 9.3km 友部→我孫子(常磐線) 67.5km
赤羽→武蔵浦和(埼京線) 10.6km 我孫子→佐倉(成田線) 46.0km
武蔵浦和→西国分寺(武蔵野線) 25.9km 佐倉→成東(総武線) 21.6km
西国分寺→立川(中央線) 4.7km 成東→大網(東金線) 13.8km
立川→川崎(南武線) 35.5km 大網→千葉(外房線) 22.9km
川崎→品川(京浜東北線) 11.4km 千葉→西船橋(総武線) 18.6km
品川→横浜(横須賀線) 24.9km 西船橋→南船橋(京葉線) 5.4km
横浜→大船(根岸線) 22.1km 南船橋→東京(京葉線) 26.0km
大船→茅ヶ崎(東海道線) 12.1km 東京→錦糸町(総武線) 4.8km
茅ヶ崎→橋本(相模線) 33.3km 錦糸町→秋葉原(総武線) 3.4km
橋本→八王子(横浜線) 8.8km 秋葉原→神田(山手線) 0.7km
八王子→高麗川(八高線) 31.1km 神田→新宿(中央線) 9.0km
高麗川→大宮(川越線) 30.6km 新宿→西日暮里(山手線) 10.8km
大宮→高崎(高崎線) 74.7km 合  計 776.1km

1 2441H 上野0:23→0:43松戸左側が進行方向、黄色が乗車車両 以下同じ)

クハE231
−68
サハE231
−190
モハE231
−123
モハE230
−123
サハE231
−191
サハE231
−192
サハE231
−193
モハE231
−124
モハE230
−124
クハE230
−68



[東マト]

 上野駅のコンコースでは、大音響で新年になった記念イベントが行われていた。その横の自動券売機で買った130円の乗車券には「16.1.1 00:05」という日付と購入時刻が印字されていた。
 0:23の常磐線快速取手行きは、取手まで行く最終列車。駅の放送がしきりに「取手行き最終です」と告げている。今日は終夜運転のはずなのにと持って行った「東京時刻表(交通新聞社刊)」を見ると、終夜運転は、地下鉄千代田線と直通運転の緩行線だけで、快速はいつも通りで終電なのだった。
 電車は新しいE231系の10両編成。乗客は少なく、私の乗った車両は8人ほど。定刻に発車して、次の日暮里で10人ほど乗ってきたけれども、車内はガラガラ。普段の日なら、下り終電がこんなに空いているということはないのだろうが。20分ほどで、松戸に到着した。




2 2309K 松戸0:55→1:02新松戸

クハ 203
−4
モハ 203
−10
モハ 202
−10
サハ 203
−7
モハ 203
−11
モハ 202
−11
サハ 203
−8
モハ 203
−12
モハ 202
−12
クハ 202
−4



[東マト]

 次に乗るのも、まだ終夜運転前の定期列車の終電だ。新松戸での乗り換え時間が2分しかないので、あらかじめJR東日本のサイトで調べておいた駅構内案内図を頼りに、エスカレータに近そうな車両に乗車する。
 電車はずいぶん早めにやってきて、快速電車の接続を待っている。これもかなり空いていて、楽に座ることができた。
 走ってしまえば7分ほどで新松戸に到着。ドアの前がエスカレータで、無理なく2分で高架上の武蔵野線ホームまでたどりつくことができた。



3 9072E 新松戸1:04→1:30南浦和

クハ 204
−44
モハ 204
−5006
モハ 205
−5006
サハ 205
−88
サハ 205
−87
モハ 204
−5005
モハ 205
−5005
クハ 205
−44



[八トタ]

 ここからが列車番号が9000番台の終夜運転臨時列車になる。やってきたのは、山手線から改造された205系の8両編成。正面のデザインが直線的になっているからすぐわかる。
 車内に入ってみると、ドア脇の座席仕切りに、凹凸のあるガラスで風防がつけられていた。60分間隔の終夜運転だから、本数の少ない列車にたくさんの乗客がいるのだと思っていたら、なんと現実はガラガラだった。




4 9115B 南浦和1:47→1:58赤羽

クハ 208
−53
モハ 208
−106
モハ 209
−106
サハ 209
−134
サハ 209
−2
サハ 208
−52
モハ 208
−105
モハ 209
−105
サハ 209
−183
クハ 209
−53



[宮ウラ]

 南浦和では17分の待ち時間。これだけあれば、余裕で乗り換えができる。深夜2時も近いのに、ホームには電車を待つ人がパラパラと立っている。ただ、ほとんどがグループで、1人で待っている人は少ないようだ。
 やがて10両編成の電車がやってくる。こちらも空席が多く、乗ったほとんどの人が座れたようだ。東京・千葉・埼玉と走って、荒川鉄橋を渡り再び東京の戻った赤羽で降りた。





5 163K 赤羽(2:13)2:14→(2:27)2:29武蔵浦和

クハ 204
−137
モハ 204
−372
モハ 205
−372
サハ 205
−221
モハ 204
−371
モハ 205
−371
サハ 205
−220
モハ 204
−370
モハ 205
−370
クハ 205
−137



[宮ハエ]

 京浜東北線ホームから埼京線ホームに回ると、こちらにはたくさんの人がいる。やがて赤羽始発の池袋行きが入線してきた。半分くらいの人がこれに乗ったけれども、まだかなりの人が残っている。やがて、りんかい線からの川越行きが入ってきた。すでにかなりの立ち客がいる。そこに、私を含めて残っていた人が一斉に乗り込んでいく。座席はもちろん、通路も立ち客でぎっしりだ。ようやく終夜運転らしい、にぎわいのある電車に乗ることになった。
 本数の少ない電車に乗客が集中するためか、どうやら遅れているようだ。赤羽発車時点で1分遅れだったが、それが戸田駅でホームの時計と見比べると、2分おくれに拡大している。武蔵浦和での乗り継ぎ時間は2分しかない。かなり厳しい。
 けっきょく2分遅れで、武蔵浦和に到着。乗車位置は1両ほど階段より後ろになってしまった。ドアが開くと同時にダッシュ。他にも武蔵野線に乗り換える人が走っている。通路を走り武蔵野線ホームに行くと、電車の姿がない。乗り遅れかと表示器を見れば「まもなく電車がまいります」。どうやら武蔵野線も若干遅れているようだ。




6 9154E 武蔵浦和(2:29)2:30→2:56西国分寺

クハ 204
−148
モハ 204
−403
モハ 205
−403
モハ 204
−402
モハ 205
−402
モハ 204
−401
モハ 205
−401
クハ 205
−148



[八トタ]

 2度目の武蔵野線は、前回からちょうど60分後の終夜運転臨時電車ということになる。その60分の間に、南浦和〜赤羽〜武蔵浦和と迂回してきたのだ。今度の電車は、武蔵野線オリジナルの、正面の白い部分がカーブしたデザインの205系電車。
 車内は埼京線とはうってかわって空席が多く、楽に座ることができた。それでも、駅ごとに降りる人よりも乗る人の方が多く、少しずつ席が埋まっていく。いつのまにか遅れを取り戻して、定刻に西国分寺到着。ここで半分以上の人が降りていった。




7 391H 西国分寺3:13→3:19立川

クハ 200
−106
モハ 200
−218
モハ 201
−218
モハ 200
−217
モハ 201
−217
クハ 201
−106



[八ムコ]

 西国分寺では3:03の高尾行きにも間に合ったものの、座席は埋まり立ち客もいるような状況だったので、ブラック缶コーヒーで眠気を覚ましながら、次の武蔵小金井始発の快速御獄行きを待った。青梅線は、青梅以遠は10両編成は入れないはず。果たしてどんな編成がやって来るのかという興味もあった。
 やがてやってきたのは、201系の6両編成。立川までの中央本線上を6両で走るということは、普段はないはずなので、これはこれで、終夜運転ならではのことなのだろう。さすがに武蔵小金井始発だから、乗客はまばら。楽に座ることができた。
 走ってしまえば、わずか6分で立川に到着。ここには、御嶽山へ初日の出に行くのであろう、たくさんの人が待っていて、たちまち車内は立ち客も出る盛況になった。




8 9312F 立川3:40→(4:32)4:36川崎

クハ 205
−25
モハ 205
−77
モハ 204
−77
モハ 205
−75
モハ 204
−75
クハ 204
−25



[横ナハ]

 この旅(といえるかどうか?)初めて、全区間乗車するのが、次に乗る南武線だ。川崎での乗り換え時間が4分しかないから、川崎大師の参拝下車客で混雑すると危ないかもしれない。あらかじめJR東日本のサイトから、各駅の構内案内図を見てみると、川崎駅の南武線ホームには、前後に改札口につながらない乗換専用の跨線橋があることがわかった。それならと、一番後ろの車両に乗っていく。
 ところがハプニングが起こった。武蔵中原を出たところで、車内にいた酔っぱらいが突然2人組の男性に殴りかかった。とりあえずことなきをえたものの、車掌室から始終を見ていた車掌さんが武蔵小杉に着くと車掌室のタイフォンを思いっきりならして駅員さんを呼んだ。そして、駅員さんと車掌さんで、殴られた本人に事情を聞いた上、酔っぱらいをホームに降りして、事務室で事情を聞くことに。
 ようやく発車となったのは、定刻5分遅れだった。このままでは、川崎で乗り継げないかもしれない。車掌さんも、途中駅でのドア扱いを切りつめたりして努力してくれたものの4分遅れで、川崎到着は乗り継ぐ予定の京浜東北線と同時だった。
 乗り継げないかもと思いながらも、必至で跨線橋を走る。もう発車ベルはなっているものの、京浜東北の車掌さんも南武線の遅れをわかってくれたのか、乗り込んでひと息ついたところで、ドアが閉まった。




9 9314B 川崎(4:36)4:37→4:51品川

クハ 209
−53
サハ 209
−183
モハ 209
−105
モハ 208
−105
サハ 208
−52
サハ 209
−2
サハ 209
−134
モハ 209
−106
モハ 208
−106
クハ 208
−53



[宮ウラ]

 今度の京浜東北線は混んでいた。けっきょく品川まで立ちっぱなし。といってもそれほどの距離があるわけではなく苦にもならないが。やっぱり本数の少ない終夜運転だもの、それなりに乗客がいなければ、運転する方も張り合いがないだろう。あまりに少なければ、来年は終夜運転なしになりかねない。適度な混雑は歓迎しなくては。
 車番を見ると、南浦和から赤羽まで乗った編成と同じようだ。大回りしている間に大船まで行ってきたのだろう。川崎での遅れを取り戻して、定刻に品川に到着した。
 
 跨線橋への階段を上がると、そば屋独特の醤油のにおいが漂ってくる。もしや、もう開店しているのだろうか。品川駅にNRE系列のあじさい茶屋と駅弁業者常盤軒の2軒のそばスタンドがある。その、常盤軒のスタンドがオープンして、たくさんのお客でにぎわっていた。
 昨夜8時から何も食べておらず、ちょうど何か食べたかったところ。常盤軒は天ぷらがしっかりしていて、品川駅で小腹が空いたときは、ここの「かきあげ天そば」を食べるのがいつものこと。今日も迷わず「かきあげ天そば」のきっぷを買って暖簾をくぐる。従業員の方に聞いてみると、早朝駅業ではなく、そば屋も終夜営業だったとのこと。



10 455S 品川5:03→5:25横浜(新川崎経由・横須賀線)

クハE216
−1014
モハE216
−2028
モハE217
−2028
クハE217
−2014
クハE216
−2026
モハE216
−2047
モハE217
−2047
サロE216
−24
サロE217
−24
サハE217
−2048
サハE217
−2047
モハE216
−1024
モハE217
−24
サハE217
−24
クハE217
−24



[横クラ]

 ここから乗る横須賀線電車は、終夜運転ではなく東京始発の一番電車だ。早朝から鎌倉へ行く人で混んでいるかと思ったのだがそうでもなく、楽々座ることができた。さすがに15両編成だから、ロングシートとはいえ座席数に余裕があるのだろう。
 西大井、新川崎を経由して、20分ほどで横浜に到着した。