福岡近郊大回り 2004.11.13


原町→門松 160円 で 169.9km 乗車



 JRでは、東京・大阪・福岡の近郊区間内のみを通る場合、乗車経路を重複したり、2度同じ駅を通らない限り、乗車券の運賃は実際の乗車経路にかかわらず、最も安くなる経路を使って計算できるという制度があります。
 この制度を利用して、一番安い切符で一番長く乗ろうということを実践したのが、この汽車旅です。なお、福岡近郊区間の範囲については、時刻表のピンクのページをご覧下さい。
 今年やった東京近郊大回り・大阪近郊大回りに続く第3弾として、2004年11月13日に、食事や飲み物はすべてホームグルメ(改札内の売店や飲食店)で済ますという人体実験を兼ねて実行したのでした。


乗車区間と営業キロ一覧

原町→吉塚(篠栗線) 5.0km 城野→西小倉(日豊本線) 5.3km
吉塚→原田(鹿児島本線) 21.5km 西小倉→香椎(鹿児島本線) 58.0km
原田→新飯塚(筑豊本線) 28.5km 香椎→長者原(香椎線) 6.3km
新飯塚→田川後藤寺(後藤寺線) 13.3km 長者原→門松(篠栗線) 2.0km
田川後藤寺→城野(日田彦山線)  30.0km 合計 169.9km


1 5623H 原町8:32→8:39吉塚(左側が進行方向、ピンクが乗車車両 以下同じ)

クモハ813
−114
サハ 813
−501
クハ 813
−114
クモハ813
−119
サハ 813
−506
クハ 813
−119


[本チク]


 福岡県糟屋郡粕屋町にある篠栗線の原町駅から、同じ町にある門松駅までの大回り乗車をする。自動券売機で160円のきっぷを買って自動改札を入る。ワイワイカードという、JR九州と福岡市営地下鉄に使えるカードがあるが、これは自動改札に直接投入できるものの、原町駅にはこのカードできっぷを購入できる券売機はなかった。
 やってきた篠栗始発の博多行き普通列車は、813系の6両編成。鹿児島本線用の813系とは違い、黒いマスクをしている。元々2両編成だったものの中間に、1両増結して3両編成にしたもの。その増結用の車両は、他が転換クロスシートなのにロングシートになっている。6両だけしかない、813系の中の少数派だ。
 誰も乗っていない、そのロングシート車に座っていく。乗車時間も短いし、一人分ずつ座布団のようなクッションになっている座席も、なかなか座り心地がよい。住宅街の中を走って、高架駅になった吉塚に到着した。吉塚から博多までは鹿児島本線なのだが、篠栗線の列車は専用の単線を行く。そのため、行き違い列車待ちで4分ほど停車する。その間に鹿児島本線に乗り換える。



2 快速4389M 吉塚8:44→9:08原田

クモハ813
−203
サハ 813
−203
クハ 813
−203
クモハ813
−1
サハ 813
−401
クハ 813
−1


[本ミフ]


 吉塚から乗った快速大牟田行きは、赤いマスクの813系電車の6両編成だった。篠栗線とは違い、全部の車両が転換クロスシートだ。混雑も、次の博多までで、博多でほとんどの乗客が降りてしまい、好みの進行方向右側の座席に座ることができた。博多から乗ってくる人もいるが、それほど多くはなかった。
 南福岡で普通列車に接続。快速から普通に乗り換える人もおり、博多のような大きな駅ではなく、同じホームで乗り換えられる利点なのだろう。
 だんだんと車窓の住宅が減って、田園地帯になってくる。さすがに快速は速く、25分ほどで原田に到着した。



3 6622D 原田(9:19)9:22→9:49桂川

キハ  40
7056


[本チク]


 原田からは、筑豊本線に乗り換える。筑豊本線は、海沿いの若松とこの原田を結ぶ路線。若松〜折尾と桂川〜原田という両端の区間が非電化で、中間の折尾〜桂川が電化区間になっている。そんなこともあって、本名は筑豊本線でありながら、これから乗る原田〜桂川間は「原田線」という愛称がついている。
 その原田線は、行き止まり式の原田駅0番線から発車する。待っていたのは、キハ40型ディーゼルカーの単行だった。鹿児島本線上り列車の遅れを受けて、3分遅れで原田を発車した。
 次の筑前山家で高校生が降りてしまうと、車内の残った人は数人だった。この駅を発車すると、すぐに西鉄の路面電車621号が置かれているのが見えた。車体には「がんばれ筑豊本線」の文字が書かれていた。どうやらこれも保存車両のようで、定期的に手入れがされているようだ。
 筑前山家を出て2つ目のトンネルが冷水トンネル。峠の長いトンネルを抜けると、列車は筑豊地区に入っていく。今度は駅ごとに乗車があり、座席がさらりと埋まるくらいになって、桂川に到着した。



4 快速4622H 桂川9:58→10:08新飯塚

クモハ817
−14
クハ 816
−14


[本チク]


 すぐに普通列車新飯塚行きが接続していたものの、急いでも次の駅の乗り継ぎ列車は同じなので、もう1本後の列車にする。今日はけっこう暖かいので、売店で冷たいお茶のペットボトルを買って飲む。
 やってきた快速直方行きは、2両編成のワンマンカー。この817系という電車に乗るのは初めてだ。木製の背もたれに革張りのシートと枕がついた、豪華転換クロスシートの通勤電車。快速運転だからか、席はほとんど埋まっており、ドア脇の補助席に座っていく。折りたたみ式の補助席を倒すと、何とこんなところまで、革張りシートが使われている。この豪華さには恐れ入ってしまう。
 快速とは行っても、桂川から先は各駅停車。この筑豊本線の電化区間は、篠栗線とともに「福北ゆたか線」という愛称がつけられている。かつては、分岐する支線があり、広い構内にその面影を残す飯塚を過ぎれば、次が後藤寺線との接続駅、新飯塚だ。



5 1549D 新飯塚10:45→11:06田川後藤寺

キハ  40
8103


[本チク]


 後藤寺線が発車する3番線へ行ってみると、先ほど桂川で先発していった新飯塚止まりの電車が、博多の行き先を出して停まっていた。そうか、先の電車に乗っていれば、3番線への渡り線を走ったのか。ちょっと惜しいことをしたなと思った。
 博多行きが発車してしばらくすると、折り返しになる後藤寺線の列車がやってきた。キハ40型の単行ワンマンカーだ。この時間は、1台の車両が行ったり来たりするダイヤ。だから、列車本数も1時間に1本だ。そんなこともあって、半分ほど座席が埋まり、新飯塚を発車した。
 筑前庄内を過ぎると、緩い登り坂になる。車窓にはゴルフ場が見えてくる。ところが、その先のトンネルを抜けると風景は一変して、セメント工場の中になる。一面、灰色の世界の中を列車は走っていく。そんなセメント工場の脇にある船尾を過ぎると、ようやく緑と人家が見えてきた。