datafile04-2000 東京都議会・議事録(関係部分の要旨)

まちづくりデザインワークス

 

東京都議会における審議(関係部分の要旨)

 

第1 2000年6月27日 都市・環境委員会   (請願11第164号について)

委員 今回出されている請願の署名をされた方々は、今ご説明がありましたように、1万人を超える、中央区としては大変多数の方が請願を出されていると思うんですが、特に今回の建物で一番懸念をされている問題として、直近にあります月島幼稚園の児童への影響ということがいえると思うんです。それを含めて何点かお伺いするんですけれども、この月島幼稚園への日照の影響というのはどのようになっているんでしょうか、お伺いいたします。

建築指導部長 月島幼稚園の日照の影響でございますけれども、本件建築計画による冬至における朝8時から夕方4時までに生じる日影のうち、月島幼稚園にかかる日影はおおむね朝8時から10時30分ぐらいまででございます。
 また、既存の建築物による日影の影響もございますので、増加する日影というのは1時間程度と考えております。

委員 幼児にとって午前中の日照というのは非常に重要だと思うんです。1日何時間日照があるかということももちろんですけれども、特に区内などでは午前中に十分な日照を浴びて向上していくということは重要なことだと思うんですけれども、今話がありましたように、今までも1時間ほどの影響があった、これからまた1時間日照時間に影響があるということでは、やはり午前中のこの時間というのは大変大きいということで、この幼稚園の父母の方々が大変心配されるということは当然だと思うんですね。
 それで、工期も3年ほどになるんでしょうか、そういうことになりますと、交通とか、工事の騒音とかということでは大変心配されるというのは当然だと思うんです。前にも触れたことがあるんですけれども、中央区では、昨年の4月に教育環境に関する基本条例というのを制定をされています。ここには、子どもの心身の健全な成長にとって極めて重要なもので環境や自然があるということを認識して、教育的な見地からその維持向上に努めなければならないとして、騒音や日照阻害の防止に努めるとするということで、第5条に日照阻害などの防止に努めるとするというふうになっているんですけれども、この条例に、この計画というのはどういうふうに考えられているのかお伺いしたいと思います。

建築指導部長 中央区の教育環境に関する条例に関するお尋ねでございますけれども、事業者は、同条例に基づきまして中央区の教育委員会からの協力要請を受けまして、計画の内容について、父母の方を含めて月島幼稚園に何回か説明を行っているというふうに聞いております。
 また、日照の影響につきましては、超高層の建物ということで、一般の建築物に比べ、塔状の建物ということで、直近に及ぼす影響は通常の建て方をするよりも少なくなる、そういった日照上の配慮はされていると考えております。
 また、同条例5条には、子どもと自然との触れ合いが保たれるよう緑地、水辺等の整備に努めるということが2項に入っておりまして、この計画の中では、公開空地を積極的に緑化をし、子どもたちが自然と触れ合える環境整備を行い、そういった場を提供するというようなことから、同条例の趣旨にも配慮した計画になっていると考えております。

委員 そういう内容などについては、当然これまでの説明会などでも、幼稚園の保護者なども受けていると思うのですよね。
 しかし、この間のそうした事業者の、今いわれたような、子どもが自然と触れ合える公開空地を緑化するんだというような中身なんかも、日照や騒音などと比べた場合に、やはり子どもたちへの影響が多いのだということで、幼稚園の保護者などの方が心配されている、今説明された内容というのは、まだ説得力があるものではないと予想できるわけです。
 ですから、その点についても、引き続き、それが計画されているから子どもの教育環境はクリアしているというふうに考えないでいただきたいと思うのです。

 それからもう一つ、同じく中央区がつくっている条例の中で、これは平成2年から審議されてできた、住宅及び住環境に関する基本条例というのも、調和のとれた生活環境の形成とか、区民が安心して住み続けられる条件を確保する健全なコミュニティというような趣旨でつくられているわけです。
 そういう点から、この地域は昔ながらの町並み、それから路地、これらはほかに類を見ないような最大の観光資源で、住民や訪れる人々に潤いや憩いを与えているということで、この月島の町並みに32階の建物がそぐわないのではないかということも、反対されている多くの住民の方の意見だと思うのですけれども、そういう内容についてはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。

建築指導部長 周辺の町並みとの整合というようなお話ですけれども、当計画地には月島一丁目地区地区計画が決定されており、当該地は、その中で一般街区に位置づけられております。その中で、土地の有効利用を図り、定住性の高い住宅の立地誘導により、都心居住を推進するとともに地域の防災性の向上を図ることが求められている地域でございます。
 本計画では、370戸の住宅を供給することにより都心居住に貢献するとともに、敷地外周部に公開空地を確保することにより、地域環境の改善や防災性の向上を図っていくこととしております。
 また、本計画では、1階の北側に月島西仲通り商店街と連続した店舗、6店舗、配置をし、公開空地をパーゴラのある広場として整備をして、下町らしいにぎわいのある空間として整備するとともに、既存の商店街との調和を図り、地下鉄有楽町線、直近にございます月島駅の出入り口と西仲商店街とを結ぶ動線として誘導するなど、歩行者の安全性と快適性を高める計画となっておりまして、中央区の住宅及び住環境に関する基本条例の理念にも沿っていると考えております。

委員 もし、そういう内容のものとして住環境に関する条例もクリアしていると思われるのでしたら、370戸の住宅がどうしても必要なのか、32階の高さがどうしても必要なのかという点では、もっと事業者が住民とか・・
 たくさんの住宅を供給すれば人口が増えるのはわかりますけれども、しかし目的がそういう形でも、今までの町並みを残したいという意見もあるわけですから、その高さは変えない、戸数は変えないというような事業者の姿勢というのはいいのかなという点では疑問がありますが、事業者は住民などに対してどのように対応してきたのか、それから、現在どのように対応されているのか、お伺いしたいと思います。

建築指導部長 事業者の住民対応の経過等ですけれども、事業者は、平成9年2月より街区内の、街区内というのは現在の計画地でございますが、勉強会を数度にわたり実施し、その計画内容を、平成11年8月ごろより町会等に対しまして十数回にわたり説明会を実施し、住民の理解を得られるよう努力してきたと聞いております。
 現在は、近隣住民の方々と工事協定の締結に向け、準備を進めていると聞いているところですけれども、今後とも引き続き当事者間の話し合いを継続するよう指導し、その経過等につきましては適宜報告を求めているところです。

委員 今、工事協定の締結に向けと言われましたが、中には判を押されている方ももちろんあると思うのです。しかし、今までの説明で納得できないという方もあると思うのです。最後の一人までというかどうかは別にしても、意見がある間は事業者の話し合いの継続は必要だと思うのですけれども、一番最近の話で、事業者が話し合いに応じていただけないという話も伺いました。
 そういう点では、今、話し合いを継続するよう指導していると言われましたので、きょう伺ったところ話し合いに応じてもらえてないということでしたので、その点では指導を強めていただきたいと思います。
 そして、最初からお話がありましたように、子どもたちへの環境にも配慮したい、町並みにも配慮したいという事業者の気持ちがあるのであれば、もっとよく話し合っていっていただきたいというふうに要望して終わります。

委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。 本件は、保留とすることにご異議ございませんか。

    (「異議なし」と呼ぷ者あり)

委員長 異議なしと認め、よって、請願11第164号は保留と決定いたしました。

 


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