■栃木県

ゲームソフトの「有害」指定 審査せずに即、答申

 栃木県青少年健全育成審議会は2006年8月3日の第299回審議会において、特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)により「Z(18才以上のみ対象)」区分とされたゲームソフトの諮問があれば、内容を確認することなく、指定すべきだと答申することを申し合わせた。「有害」規制監視隊の問い合わせに対し、栃木県女性青少年課が認めた。

 現行の「栃木県青少年健全育成条例」では、「有害図書等」を個別指定するさい、知事は審議会の意見を聴き、緊急の場合も委員2名以上の意見を聴いたうえで指定することとされている。また、「栃木県附属機関に関する条例」の別表には、審議会の「担任事項及び権限」が、指定などの「調査審議」だと明記されている。「申し合わせ」の意味する所は、審議会としての役割放棄に等しい。

 ただ、事務局による内容確認の有無や諮問の予定など具体的なことは決まっておらず、「現在、栃木県青少年健全育成条例の改正作業中であり、その状況を踏まえて審議会でもゲームソフトについて検討を続ける予定」(栃木県女性青少年課)だという。

(2006/9/15 06:50)


【関連情報】
1.「有害」規制監視隊は第299回栃木県青少年健全育成審議会において、ある「申し合わせ」がなされたという情報を入手した。その内容を確認するため、2006年9月6日(水)に栃木県女性青少年課へ次の4点を確認するメールを送信した。

(1)第299回審議会で確認された「申し合わせ事項」は、

「CEROによって「Z」区分とされたゲームソフトの諮問があった場合、審議会は内容を確認(試見)することなく、指定すべきだと答申する」

ということでよいのか。違っているとすれば「申し合わせ事項」の内容は何か。

(2)審議会が試見を省略して答申する場合でも、事務局はゲームソフトの内容確認を行うのか。確認するとすれば、どのような方法か(実際に操作して確認、業界団体やメーカーへの問い合わせ等)。

(3)「Z」区分以外の家庭用ゲームソフトについては、どのような対応を考えているのか(個別指定、審議会での試見等)。

(4)家庭用ゲームソフトを審議会に諮問する予定はあるのか。あるとすればいつ頃か。

 ところが1週間たっても返信はなく、9月13日(水)に同じ内容のメールを送ったところ、9月14日(木)にようやく回答を得られた。

2.栃木県は2006年8月9日、第299回栃木県青少年健全育成審議会の会議結果を発表している。 しかし、審査を省略して答申するという「申し合わせ事項」については一言も触れていない。
▼「栃木県青少年健全育成審議会の会議結果について」
http://www.pref.tochigi.jp/menu/press/p_18d/d132300_00003554.html(栃木県)

(2006/9/15 06:50)


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