■東京都

宝島社VS東京都 「不健全」指定取消し請求訴訟

 2001年11月30日、宝島社の「不健全」指定取消し請求訴訟第7回審理が行なわれました。この訴訟は2000年11月、宝島社の雑誌『DOS/V USER』『遊ぶインターネット』が東京都で連続3回「不健全」指定を受け、出版業界の取り決めにより書店・コンビニでの販売が不可能になったことから起こされたものです。

 宝島社は、指定の基準・手続きが極めて不透明であることや、3号連続指定が事実上の発売禁止を意味すること、この力を背景に都は出版社を支配していることを指摘。「不健全」指定は「違憲・違法である」としています。

 これに対し東京都は、指定基準に該当したので指定した、業界の取り決めは個別の指定行為とは別個の問題、指定に際し審議会の意見を聴くよう定められているがそれに拘束されるとは定められていない、と反論しているようです。

 訴訟の経緯、審理の様子は以下のサイトでチェックできます。

▼「不健全図書指定処分取り消し請求訴訟」
http://www.takarajimasha.co.jp/no/index.html(宝島社)

 毎日インタラクティブでもこのことについて報じています。

▼「パソコン2誌を不健全図書指定 東京都」
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200012/22-4.html(毎日新聞)
▼「都は訴えの却下求める 青少年健全条例違憲訴訟の初弁論で」
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200101/23-4.html(毎日新聞)

 雑誌記事では『創』2001年3月号、長岡義幸氏の「宝島社「不健全」指定雑誌、読者直販で抗議」が詳しいです。

 

☆マメ知識のコーナー☆
★業界の自主規制〜帯紙措置〜★
 出版界の業界団体・出版倫理協議会(日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会の4団体で構成)には、東京都の「不健全」指定を連続3回、もしくは1年で5回受けた雑誌に対し、次の号から「18歳未満の方々には販売できません」という帯紙を付けるよう通知する自主規制があります。
 帯紙を付けない雑誌は取次で扱ってはならず、たとえ帯紙が付いていても書店から注文がない限り配本してはならない、という取り決めもあります。
 このため、帯紙措置を適用された雑誌は販売部数が大きく減少し、休刊(実質的な廃刊)に追い込まれるのが通例のようです。ただ、宝島社の『DOS/V USER』と『遊ぶインターネット』の場合は、取次を通さず、読者に直接販売する形で今でも刊行されています。


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