すばらしいワタル紀行 2000年5月26日(金)

「国際共同アピール! 『激論!連続少年事件の眞相』」


☆.KNOW JAPANESE SITUATION!

及川健二(司会) 次に遅れてきましたが鶴見済さんからの発言です。今、あのー、『完全自殺マニュアル』の方の規制がだんだんと厳しくなってきまして。殺人事件に関してはどんどん厳罰化しろと、責任は子どもにとらせろと言っている一方で『完全自殺マニュアル』のような本を読んだら、子ども達は自殺をしてしまうんじゃないかと。それぐらい子ども達は未熟だということで、あのー、そうですね、どんどん規制されていっています。今、大変戦っております。鶴見済さんです(会場拍手)。

ワタル えーっと、まず基本的なデーターとして青少年の、未成年者の自殺数、自殺者数っつーのが、本が出た前の80年代からずっと減少傾向で。今でも減少しています。少年犯罪ですが、えー、これは先進国の中ではかなり低いです。減少してるかどうかちょっと忘れましたが、すごいとは決して言えないというか、はっきりと少ないといってかまわない数字です。それを、あのー、「これらの事件を受けて」っていうその一言で惑わされる国民も国民だというところに、私はポイントを置きたい。えーっと、これからどういう話をしようと、進めていくかというのを、まず……えーっと、本来日本語で話したくないんですよ(会場笑)。

 別にあのー、ポン人に聞かせるために来たわけじゃないんで。この中にポン人以外の人どんぐらいいる? ポン、ポン以外の人ちょっと手挙げて(笑)。つーか、みんな非国民の顔してるから大丈夫(笑)。ポンに聞かせるつもりはないんで。自分……ちょっと残念なんですけど。

 まず1.今回のアピールの目的その1。えー、ポン人に、あ、ポン人が未成年者の人権を認める気がないことを事実を挙げて国際社会に公表すると。知ってもらう。その2.国際社会に調査・勧告。国連をはじめとする国連サブ機関及び、例えば、ま、NATOなんかも実行院ってところにあるんですね。例えば国連に組織しないでしたっつーのは、全て非公認。だから我々は安保闘争かなんかでやれるのね。NATOは空爆OKで、一応国連という枠を通してないところは非公認の力っていうことになってしまうという。国際社会のルールですね。だから我々は、自分は一応合法的にすべてやる、やりたいつもりでやってますが、後ろめたいところがあると嫌いです。だから国際、国連サブ機関及び国連にNGOと……など、全て国連の委員会、総会、理事会等々に、すぐ勧告などの相応の措置をとってもらうよう要請する。

 そして第3の目的。これが一番重要です。もし、ポン人以外の外人の方聞いてたらよく聞いていただきたいんですが、この通告を真剣に受けとめる意志があるのかどうかすぐに答えていただきたい。ないならないで、それもかまわないです。一番、我々にとって一番イヤなのは無反応、後回し。それは我々にとっては日本政府肯定とまったく同じです。アムネスティインターナショナルなんかに私の知り合いなんかも何人か連絡しました。オレも日本支部に電話しましたが、えーっとね、ホントひどいんだよ。彼なんかはガチャ切り。ちょっ、それはないだろ!? って。ちょっとそれっておかしいんじゃないっすか!? って言った途端に「うるせえな!」ってガチャ切りだよね。

 それでオレが日本支部に聞いたら、えーっとね、「あのね、アフリカの人なんかはねー」って。「あんたなんかはねえ!」なんて(笑)。アフリカの人なんて知らねえよ。生きてんじゃねえかよなあ。うらやましくてしょうがないっすよ。自由があるのに自殺しないんだからねえ。オレ達なんか死にたくて困ってんだから。だけど、ほんとに役所の人と話してるのかと思うぐらいに結局国際順位があって。イギリスが本部で「私たちはイギリスから、その本部の〜つーのは……。アムネスティっていうのは要するにキリスト教の支持者の団体ですね。あれね。

 でー、アムネスティっていうのは要するに慈悲。慈悲、恩赦。ここにアムネスティのインターナショナル日本支部グループってあるんですけども、キリスト教、えー、支部、支部。キリスト教会ね。仏教……ま、関係ねえか(笑)。えーと、カトリック教会。とにかく異様にカトリックだのキリスト教会だのそういう名前が多く、普通はこんなに聞けないような日本キリスト教団。要するにこの人たちは、武力じゃなくてキリスト教という聖戦をまだ十字軍として戦っているわけですよ。だから、それはそれでかまわない。あなたたちも我々を無視するんだったら同じように敵であると。でね、アムネスティインターナショナルの本部はイギリスにあるんですけども、そこの方に連絡した人は日本支部に行け、言えって言うんですね。言われたと思うんですよ。これタライ回しでしょ。こんなね、こんなことを繰り返してるうちに我々は人権を……。

 「これ違う?」「当たり前だろ?」って、もうね、オレ6年ぐらい言い続けてもう疲れました。オレ今回のね、こんな突飛、突飛な行動に走ったと思われるけども、いいんです。もうオレねえ、これがダメだったらもう国内に向けて何か言うのもうやめるつもりでやってるんです。実は。だって言ったってしょうがないんだもん。だってさあ、オレ一番最初に言ったのさあ、この本の帯を取れっていうことなんだよ。で、オレあらゆる手段をつくしたんだけど、その一番最初の目的すらオレには果たすことが、この国内の法律の措置ではできないんだよ。

 どーしたって、取らせら、取らせることができないんだよ。自分で本屋行って取って、取ってんだもん。わざわざ(会場爆笑)。その本屋にとってはオレは「単なるキチガイですか?」みたいな(笑)。「あ、ええ。キチガイです」(会場爆笑)。「ごめんなさい」ってね(笑)。なんか鶴見だってわかってて怒ってるような気もするところがイヤなんだよね(笑)。

 で、だから……で、そういう、他にもね、“STOP JAP”計画というのを立ち上げたんすよ。えーと、まず日本国憲法の第22条に従って国籍を捨てる。僕なんか国籍望んだ覚えない。日本国籍なんて。こんなイヤな国の国籍勝手につけやがってね。いま勝手に、一方的に捨てる権利ありますから。「勝手に捨てまーす」とか。日本国籍を。だから当面非国民。どこの国にも属したくないです。えーとー、我慢、我慢って。支配する、我慢するってね。支配されない人ってことで、NGPと名乗ってる。Non Governmental Personって。NGOとかそういうのって、国境を越える人たちっつーのがいま直にアリなんだから、オレはNGPとして活躍していくつもり。決してNGOにならないところが協調性のなさを(笑)、表しているわけなんですけど。

 だから、結局ね、例えば日弁連なんかは当てになるかと思ったら、これみなさんね、こういう本。日本、日本人権……これ21世紀への課題なんてね。これ。日本弁護士連合会が、日本なんかね、もう4回ぐらいね、人権、人権委員会からヤメロってされて。ほんとに恥ずかしいよ、これ。だけど、だけど恐ろしいことに……オレは当然留置所入ってるじゃないすか(笑)。非常にそれもヒドイことで、あのー、オトリ捜査。覚醒剤のオトリ捜査に捕まって、刑事が5人ぐらい見張ってる中でイラン人に、オレに、で、買わして。オレは「使用」はついてないで「所持」だけですからね。数分間の所持だけで懲役が1年半。執行猶予中なんですよ。こんなもん国際社会にこれ言うだけです。

 で、代用監獄、代用監獄って言ってますけど、代用監獄の中にしっかり未成年が入ってるんすよ。未成年が四畳半の部屋に3人ブチ込まれて。何人見たかオレ知らない。まったく成年と同じような扱い受けてね。そんなことをこの人たちって、日弁連って知ってんですよ。この人たち。そういうことを。で、『檻のなかのダンス』にあれ書いたでしょ? 地検の地下2階って。あれは一応拷問禁止条約っていうのがあって、それ批准したばっかりなんだから、それ言うのが一番効果的なのにね。それで、でも法務省っつーところがやってることだから、弁護士のあれも。で、日弁……ま、いいや。弁護士って見つかんないでしょ? なぜ見つからないか知ってる? 看板出しちゃいけないって自分たちで決めてんだよ。で、料金を一律にするっていう。いわゆる自分たちで決めてんの。

 だから司法つーのは、検、検察庁でしょ、弁護士でしょ、で、裁判官でしょ。全部法務、法務省の人たちだから。彼ら一団、一団となって司法っつーのを腐敗させてるわけなんですよ。だからそれもこの国の一番のドロドロした……底が抜けてるとはっきり言ってもいいというところだと思いますが。そういう状況にいるあの人たちに対してね、「死ね」ってつーか、「お前ら素手で戦えよ」っていうんだったら「ああ、戦うよ」って言うしかない。だから、いいよ。ほんとに。

 あのー、1ヵ月くらい、今日このー……僕も自分で、えっとー、ジャーナリストの浅野さん、有名な、有名な方ですけど、僕も自分でレポートまとめますから。それ実際に届けてもらって。国連の人権委員会、ユニセフ、ユネスコ、えーと、そうだなあ、欧米の……えーっとね、ま、いいや。ちょっと後で配るからね。それ全部上げて、で、期限2週間で、我々の通告に、我々の通告をシリアスな事態と捉えるか捉えないか? それだけでかまわないんだ、というふうに訴えます。それで2週間たったら、僕は公にしますから。全て公にするつもりです。

 いろんな機関があると思う。例えば日本だったら日弁連でもいいし、法務省でもいい。法務省がつくってる人権擁護団体でももちろん送れる。1個文章作って、で、あのー、こういう時にやっぱりパソコンってあった方がいいと思う。どこのやつでも1個文章送ってアドレスやれば……その一番いいのはね、アムネスティもいいです。使える。グリンピースだって使える。グリンピースだってあんな大きい機関なんだから、人権擁護のための組織を持ってる。それに子どもっていうことであればね、ほんとユニセフ、ユネスコが残ってる。これおかしいわけですから。

 そういうところがシリアスにこれを捉えるか捉えないか? あるいは無反応ってことは全て肯定とみなす、っていうふうにこっちは訴えます。それでもし無反応、あるいはシリアスに捉えないというふうな返答が返ってきた場合は「あなたたちは今後一切、国際社会の名において日本を非難するほど資格がない」というふうなことになりますね、っていうふうに僕は言いたいと思いますね。で、わかりましたと。じゃあ、オレは今考える合法的な、いわゆる法的に認められた手段っつーのはそれだけですから、あんまりね、法的な手段にとらわれることなくって。決まりを破ってきたら、決まりを破り返すのが平等ってもんだろうという気がしてますから。そういう手段に訴える以外にないですよね。そういう手段がいいというふうに踏むわけですね、みたいなことを言いたいですね。それが今回のアピールで当面口頭で伝えたいこと。

 2.具体的な事実。えーっとね、日本における子どもの権利侵害の状況かな。えーっとー、これもまあねえ、これ、こんなんねえ、でも……オウムの子どもが公立の小学校に入学を希望したら、違法行為だということはわかっているが拒否するっていう。これはもしかしてサリンを撒くよりも、サリンを撒いたことをきっと後ろめたく思ってるでしょ、オウムの人たちは。

 こういう人たちは違法行為っていうことに関して後ろめたい気持ちがないわけなんだ。で、しかもですよ、未だに学校は撤回したものの……ここが面白い。撤回した所、部署と撤回してない部署があるのね。だからそれに関して、一つは公のそういった連中が愚かであると。ポン人は愚かであると。みなさん、こういうことは私はほんとに言いたくはないですけれども、それを問題と捉えられない……例えばアムネスティの人なんかにも言いましたが、ある団体が全くこういうふうな、生きるっていうこと、あとはもう死に……殺されるっていう以外に、全ての国で犯罪とされてるような状況を見て自分の、自分の権威だっていう感じられないんであれば、オレは相当皮肉な言い方をしてしまったんですが、皮肉な言い方をされてもあなたたちは当然の愚かしさは認めたとされてしまうんだ、というふうに言っときましたが。

 例えばね、たまたまオレが矢面に立って本を発禁処分にされただけで、今既に決まっていることは、決まってしまったことは、この国において今後自殺を肯定する本、主旨の本を太田出版からもう出せないことは決定済み。本はね、もう明らかに出せない。もうダメですね。いつ、この、不能になるのかさっぱりわからないね。そして国民が黙認するっていう。このねえ、後追いのこれっつーの絶対大事だと思うんですよ。

 でね、『自殺マニュアル』だって、もう今石原慎太郎も結局ね、都の条例を変えるって言ってるんですけど。それでインターネットまで変えるってやっちゃってんだよ。だから自殺を扱っているインターネットをやってるオーガナイザーなんて、なんかもうこれ他人事じゃないだろ。名指しで言われてるようなもんかもしれないんだよね。ないかもしれないんだにゃ(会場笑)。

 だからほんとにね、こういうことになってくるんだよ。だから、でも「おかしいだろ?」「こういうことでおかしいだろ?」って言ってもシーンとして。特に新聞の書評欄なんかを見たりしてても、これは一体パラレルワールドか!? って思うぐらい。「また中島らもさんの面白いコラム集が出ました」なんつってね。なんで中島らもさんがいつも面白いコラム集だすのかな? とか(笑)。全然誰もなかったかのように、気持ち悪いふうになってる。

 この国民も併せてほんとは、この国が全く子どもの権利を認める気がないっていうふうな……しかも国連なんかの場合ね、ちょっと間違うなんつってねえ、この条例はもう一回の事件じゃなくて、長期間にわたって継続的にそういう事が起きてるかどうかっつーのをものすごい重視するんですけれども、もう継続的に起きてます。起きてるから。こうやってレポート、何人も提出されたレポートで明らかですし、家庭内でも学校内でも、そしてケーサツの中でも「暴力を振るうな」なんて言われても振るう。で、これから先まで、もう見込みがないってことですね。

 で、えーっとー、未成年者が代用監獄、代用監獄制度っつーのは、未成年者だったら入っている問題であると。それに法廷でジャッジメントする時に弁護士をつけさせてもらえないと。学校は、ケーサツ、ケーサツ権力の介入すらできない治外法権の場として、これも、これも認められちゃってるんですよ。

 で、「先輩/後輩」の差別。これ前近代的だよ。もう、あのー、「朕は国家なり」みたいな、「王制復古の大号令でございます」みたいなものですよ。絶対服従をするように教育される。教育をそういうふうに推進していくと。えー、こんなことが、また黙認して追認するその社会みたいなものが、子どもで受験勉強を強要されて殺されてる。幼児が殺されてる。これ幼児虐待で、受験勉強の主役の……主役でもあり、事件の被害者でもあり、これどう考えたって、そんな……2歳だったっけ? これ子どもでしょ? なのに子どもにはマイクを絶対向けないこのマスコミは何? この人間ドラマ化するっていうことによって問題から、問題の本質から絶対に目をそらすことに。みんな騙されちゃだめだよ。絶対そういうことに持って行くと、みんなねえ、愚かしいから。ポン人は。そっちの話ばっかりになるから。人間ドラマ化っつーところに罠があるんです。で、それは当然子どもの知る権利を奪ってます。

 でー、「有害図書」。まあ、これは宮台さんと前やった時の話したことと同じことね。要するに少年法はどう、どうたらこうたらなんて言ってる、言ってられたら本当によかったんだ。そんなに、そんな細かいことを言っている段階じゃなくなってしまったんです。だって司法がどう? ダメでしょ。で、立法したところで、それをどういうふうに運用するかってのはケーサツの恣意、チョイスにかかってるわけだ。だからなんで国家・国旗法が青少年を圧迫するのかってわかんないの。全然。これ運用の仕方によってどうにでも使えるんだから。立法について云々言ったってしょうがないもん。これね。だからもう法治国家じゃないっつーのは彼が言った通りで。

 ほんとに海外なんて信じられないでしょうけれども、僕も海外がこんなにいい状況だったのは信じられなかった。自分らだけこんな苦しい状況に置かれたら信じられなかった。ほんとに戦争している子ども達がうらやましい。

 で、自分は今でも、何でこんなこと言ってるかっつったら、モノ書いたりね。しつこくしつこくこういうことばかり言ってる。一つには、これはね、別に言いたくないんだ。こんなことね。あのねえ、オレね、こういうことも言わずにねえ、死ぬのは悔しくて悔しくてしょうがなかったからだよ。一つには。このこと言って死んでやる、って思ったね。死にたかったんだけど。ずーっとね。頭狂いましたもん。彼と同じように。東大入りましたからね。なんで東大入るの頭狂わなくちゃいけないの? 彼早稲田でしょ。この国はなんで頭を狂わせるんだ。普通に。

 でー、そういう私たち、で、僕も、確かにこの時代、長く続きすぎた我々の時代、みんなと違うことを言っているだけで、それは誤りとされる。だから一人でみんなと違うことを言うことは、ものすごい大変で疲れます。キチガイ扱い、まずされるんですから。だからオレが原発が危ないっておかしくないでしょ? 原発、反原発。原発をやめようって運動することどうしておかしいんだよ。考えてみたらいいことじゃないか。少なくとも悪いことにはなりえないのに、キチガイ扱いね。また始めから。

 「覚醒剤は素晴らしい」もそうだし、自殺しないの全部キチガイ扱い。これに全部耐えるのオレもう疲れた。だからもうこれで最後。国内にものを言うの最後にしたいと思いますが、詭弁家と無知な人々の衆愚政治には付き合いきれません。ソクラテスが毒を飲んだように、僕も毒を飲んでもいいかもしれないぐらいの方向でこれをやってるので、外人の方々、あなたたちは遊びかもしれないけどこっちは遊びじゃないんだから、真剣にこのメッセージを受けとめてくださーい。以上!(会場拍手)

及川 はい、えー、鶴見済さんからお話をいただきました。


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