すばらしいワタル紀行 2000年3月30日(木)
「鶴見済の海外アピール STOP JAP!誰か原発を止めてくれ!」
2.”STOP JAP”計画への標べに
ワタル とりあえずいきなり出てきちゃったんで、店側からの広報活動、広報活動。これを間に挟んで第1部はじまり……第2部か。原発問題のはじまりです。
(「完全ナンパ実践講座」の宣伝ビデオがうつされる。)
お店の人 ……ということですいません。ちょっと宣伝ビデオを。間の抜けた宣伝ビデオですが、ごめんなさい。ロフトシネマというとこから出ているビデオなので是非、よろしかったら買ってください。宣伝でした。
あとですね、今日ちょっと遅れて始まりましたが、はじめて来た方とかいらっしゃいますか? けっこうはじめて来た方……ありがとうございます。当店のシステムはですね、みなさんの飲食料金をライブ費用としております。そちらの一部がですね、今日の出演料、鶴見さんの方に発生しますので、みなさんの飲み次第で変わってしまいますので、是非たくさん飲み食いのオーダーよろしくお願いいたします。
あと、鶴見さんにご質問をしたいんですがよろしいでしょうか? えーとですね、この「STOP JAP!」のイベント、最初にウチがですね、2月ぐらいにやった原発のイベントにお客さんで来られて。そちらの方も、そちらの方もちょっといきさつの説明を……。
ワタル なんで、このロフトプラスワンでこういうのやることになったかっていうと、実はもちかけられた。で、前にあったんすよ。ロフトプラスワン史上最低の10人未満だったっていうの(笑)。
お店の人 10人未満だったんです。
ワタル 原発のイベント。見たことないでしょ? みんな。10人! オレびっくりしたよ!! で、外人の人とか来てんのにさあ、オランダの人とかさあ、本作って……デンマークだ。この本ね。この本の発売記念イベントってことで。どんなにこのテーマが地味であれ、ま、タイミングは、本が出るんだからタイミングは逸してるわけないでしょ。それで、ほんとそれなのにこんなに集まらないっての、やっぱ異常なことなんでしょ?
お店の人 うん。それ以上に関心がないのか、あるいはこの……宣伝は普通にしてます。
ワタル でも、要するに関心があるかないかってところで何十人、何十人かっていってるわけだから、
お店の人 そうです。
ワタル 関心がなさすぎる。
お店の人 ええ。
ワタル 異常なほどない。
お店の人 ええ。
ワタル だからオレはある種の意図がそこに働いてると踏んだんですよ。だから、みんな死にたくないんだっていうね。おかしいんです。どう考えたって去年一番の事故だったはずなのに、みんな、例えば95年だったら、ま、オウムを抜かせば、えー、ま、オウムを抜かせばってオウムじゃなければ、例えば2番目にデカイのは正月っていうか年頭の震災ね。震災のこと後々語り……回想、振りかえったりね、語り継いだりするのに、このことは夢でも見たかのように誰もなにも言わない。
で、オレは当時、当時から大阪逃げてたんですけど、すごくヤだった。まったく自分一人だけ頭がおかしいような扱いされて。でー、来てみたら、みんなそういう人たちばっかね。8人ぐらいいたのかな? お客さん。で、もうみんな、あのー、そん時はもう、
お店の人 ほぼ全員が質問している状態。
ワタル 全員がもう思いの丈を話したくて話したくてって。(会場笑)
お店の人 そうです。
ワタル そう。で、あの決して運動の人たちじゃなかったよね。来た人ね。
お店の人 ええ、普通の人でした。
ワタル あれはオレ、ちょっといろいろロフトプラスワンはずっと前から関わらせてもらってますが、オレはあれが一番すごかったと思う。だって会場の、あのー舞台の上乗ってる人、オレたちより知識ないから全部言い負かされてるのね。そんなこと、こういう理由で考える必要ありませんとかね。オレなんか最終的にここに登ってきてさあ、こういう資料全部出してやって、オレのトークイベントみたいになったんすよね(笑)。
お店の人 乗っ取った、ジャックしたっていう感じで。
ワタル そう。で、平野さんなんかも一緒にいちゃってさあ。で、店の人が、横山さんが出てきたりとか、店の人だかなんだかもう全然わかんないけど、おそらく次にマイクを確保している人が常にいるって状態が11時まで続くんだよね。
お店の人 そう、ずーっとそういう形で
ワタル だよね。
お店の人 やってって、ま、ウチの大家の方から、ちょっと他のイベント単独でやりませんかってことで今日のになったんですが。でー、ちょっとですね、そこで鶴見さんの方から“STOP JAP”という計画を立案という形になったんですよ。でー、ですね、その立案はみなさんの方に、ま、お手元にいってると思うんですが。で、立案当初から、ま、このイベントに関わらせて頂いているんですけれども。ま、そのまつわることが一つ一つありまして。
ウチのスケジュールをちょっと見てもらえばわかるんですけども、今週1週間、政治関係、社会関係のイベントが立て続けありまして。昨日なんか白川勝彦議員というですね、渦中の方が来たりして。で、非常に昨日マスコミがたくさん来たんです。
でー、その方々にですね、ご質問してみたんですが、「なぜ原発問題をそんなに扱わないんですか?」……主に紙媒体の人なんですけども、そういう質問をぶつけた場合に「大衆がその場合買わない」という理由を皆さん口を揃えて言ったんですね。そういうことは、ま、その場の口実なのかもしれませんが、そういう場合売れないと。不安にしてどうすると。売れない。「売れない」「不安にしてどうする」っていうのを、
ワタル それでもおかしいでしょ。あの、ダイオキシンとか不安を煽ってテメエらはほとんど商売をしてると言っても過言じゃないのに、今回に関しては不安を抑える方向で。
お店の人 そうですね。
ワタル 売れなくてもいいから抑えるんすね。
お店の人 ええ。で、昨日のイベントがたまたま警察のイベントだったんですけども、警察の問題をどうしてたくさん扱えるかというと、今度は売れるようになったから扱うようになるっていう。ちょっと不思議な理論がそこに発生してるんですね。その辺のことを鶴見さんにお聞きしたい。その辺のマスコミの内情みたいなのは、何でそういう構造ができてしまうのか? あるいは何でこう……興味のないようにされてしまうのかっていうことが、この『原発天国ホントとウソ』のイベントが入らなかった理由につながるんではないかと。
ワタル 今だったら書店でも原発コーナーってけっこう人だかりですよね。
お店の人 そうですね。
ワタル だけど今って、もう3月……4月だよ! これって10月でしょ、去年の。
お店の人 ええ。
ワタル 10月の頭ですよ。この間一体なに? このブランクは。オレそのブランクの間にずーっと考えてて、なんか知んないんですけど、もう今年の1月、2月になって、もうふさぎこんで布団の中から出れなくなっちゃったんですよ。で、どう考えてもオレおかしいと思うと。だけど、周り全部がおかしいって言わないと。
お店の人 ええ。
ワタル で、なんかねえ、これはねえ、自分の本の規制のせいだと思ってたんだけど、この原発のイベントがあって初めて自信持てたんですよ。
お店の人 ええ。
ワタル やっぱ全部、全員が間違ってんだと。やっぱオレが思ってたことは、ある程度あったはずだと。うーんとね、で、去年あたりからこういう話を人にできるようになってきたんだよね。だから今度は一緒に叩きやすいんじゃないかな。そういうね……なんか小沢一郎が自由党やめるってんでしょ。なんかねえ、連続してんだよ。そうやってね。そういう国の指示の仕方だと思いますね。ここまで異様に報道さしたら、またなんか反発してるから、ちょっと戻す。そういうことやっていますね。
お店の人 そういう形見ながらやるんですよね。で、ま、その、やっとブランクを置くっていうようになって“STOP JAP”という計画を立案になって、この発端となっているのが一番……一枚目の最後に書いてある個人の自由を目的とするとありますが。こちらのことの賛同者は、その立案に参加できるという形の提案なんでしょうか。それを求めている者は結託せよっていう。
ワタル そうです。みんなここに変な、変な袋があるの、これは……ま、後で詳しくね。
お店の人 これが?
ワタル これ一番大事なものね。えーっとね、もし、みなさんこれ回しますから、中に入ってるのはヒマワリの種です。
お店の人 あ、今日は、
ワタル こんなもんはね、鳥のエサ用にね、いくらでも売ってるんす。これ全部。でもね、何百個もあるけどたぶん……もしこれ、とりあえず我々パスポート持ってないです。だからパスポートで海外に行こうとすれば、それウソついてることになるんだよね。憲法22条で国籍離脱の自由ってありますから。
お店の人 ええ、ありますね。
ワタル 離脱するっつーのは、割と世界的な傾向として国籍を問わないっていうのは普通だよね。別にねえ、だから非国民っていうのは戦前にいわれた非国民っていう意味と、国籍なんか関係ないでみんなと結びつき合おうじゃないか、っていう2つの意味があるわけですよ。だからこの趣旨に賛同してもらえる人は、とりあえず(笑)、アイデンティティカードみたいなもので。このヒマワリの種をとってくださーい。
会場から 鶴見さん、なんでヒマワリなんですか?
ワタル あ? え? 詳しいよー、こういうの、こういうことは。
お店の人 あとですね、一つこの立案についてお聞きしたいんですが、えーそのー、非常になんていうの……個人の自由をテーマにしているところで個人ということは、大勢の人が、たくさんの個人の自由と幸せを願っているのを結託させるのは非常に難しいのではないかと。あと勝算は割にある……?
ワタル よく、よくそういうふうに言われるんですけど。えーっとねー、じゃ、例えば、
お店の人 ええ。
ワタル 全員が全員自由を認めるっていうのはどういうことになるんだろう? それは一つのことを全員、全員テメエで……カテゴリーのようでもあるけども、ものすごい自由でしょ。それでいいじゃん。
お店の人 なるほど。
ワタル なんか変な論理矛盾に陥ってるんですよ。だから、いいんです。いいじゃん。全員が全員自由を認める社会っていいじゃないですか。一言でいいんです。あのー、他人に迷惑をかけなければ何をしてもいい。非国民の守るべき自由はそれだけ。
お店の人 あの、それについて……
ワタル 守るきまりはそれだけ。
お店の人 それについて、いろいろな問題について語って……
ワタル 当然非国民は、じゃあ何を論拠にする、何を決まりとするか? 当然これだ。『世界人権宣言』。
これは人間が、ヒト、ヒト類が4万年ぐらい今までやってきたなかで、やっと、やっと、ま、これは発令されてから50年ぐらいたってんだけど、まだこれはやめようという声は聞かないんで、やっと出てきた決まり。世界共通の。要するにこれを破ってんだよ日本のJAP! クソJAPは!! だからみんなで「人権」っていうとわかりにくいんだけど、「人権」っつーのは、要するに約束だよ、約束。
で、なんで人を殺しちゃいけないかっていったらさあ、あのー、じゃ、人を殺していいってことになったらオレはお前を殺していいっていうことを決めることになるんだぜ。こんなのってさあ、そういうのが嫌だからなんか決まりを作るわけであって。だから人を殺しちゃいけないっつーのは、決まりを作ったら、そういう決まりしか実は選択肢はない。
だからこういういろんな決まりがあった中で、やっとヒト類が生きてきて考え出した、今まで不幸なこととか反省してやっとできたのに……日本だって当然、こう……このことから、これに日本で言えば日本国憲法に相当するものですね。これに則って、例えば細かい区分なんかいろいろできてる。これは青山にある国連大学というところに行けば……オレも行ったことねえんだけど、これは室井君っていうね、人に持ってきてもらってですね。なんか置いてあるから、タダで配ってるから。ま、これ日本国憲法みたいなもんだよ。要するにフランス人権宣言とか、アメリカのね、あの独立宣言とか、そういうのを元に起草されたものだから。それを元に日本国憲法も出来てるわけだから。ま、同じです。すべて人は生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する、でしょ。約束なんだよ。オレも、人の生命、身体及び自由の安全を脅かさないから、お前も脅かすなよっていうことなんすよ。
それなのに、そういうことするのって許せねえじゃん。つーか、そういうことに目をつぶったまんま、見なかったフリをして、例えば……ベッドに寝てて朝気持ちいいですよ。お風呂入って春になってねえ。花が咲いて。気持ちいいけども、やっぱりねえ、そういうのって抑えてても心の中で、頭の中で満員電車は最高だと、満員電車はさあ、そんな当然だとか思ってても体は辛いって言ってんだから。ダメだよ。そんなの。そんなんじゃホントに幸せになれないとオレは思いました。ホントだよ。
オウムなんか差別じゃん。すべての人は信教、その他の意見、国民的もしくは社会的出身、財産及びその他地位またはこれに次ぐ……っていう差別を受けることなく、すべての権利と、例えば義務教育の権利でも住民登録の自由でも、そういうことができる。宗教に関わらずね。こんなの宗教、信教の自由なんつったら宗教的に対立してる国なんて……例えばね、イスラム圏の人たちとインドなんて、要するに宗教の違いでああいうパキスタンとヒンズー教とかって。インドっつーのはちゃんと誓約してんだから。例えばオウムみたいなね、そういうオウムであるからっつーことでああいうことしちゃったら、もう世界的にみたら大変な……流行りの言葉でいえばグローバルスタンダードに及ばない行為ですよ。日本だから許されてんだよ。あんなこと。ほんとに。
お店の人 どういうふうに保障してる? それは全体のであって個人ではない?
ワタル ん?
お店の人 ちょっと疑問に……オウムだからこそ、それはしていいっていう、その固定観念が徐々に作られたというのをあらかじめ考えておかないと見失う問題ではないかと。
ワタル そこら辺からなんか規制が始まったのかなって思うよね。
お店の人 なんでですかね?
ワタル オレは少なくとも95年より前に、国が全体として同じことを言うっていう場面に遭遇したことない。国会……の時ですら……そういえばあん時はダメだったね。そっからだよね。結局ね。なおかつ規制が働いたんでしょ。きっと。
お店の人 95年からでした?
ワタル うん。で、結局今こういう状態になっても誰も……。ま、95年以来の一番デカイ事件ってのは東海の事件だと思いますが、やっぱりその間に地ならしができちゃってるから。もう誰もなんも言わなかった。言わないね。おかしいことをおかしいって。その前だったら、そんなことなかったような気がするんですね。
お店の人 じゃあ、すべてはもう前から始まってるっていう。
ワタル うーん。あるいはここ2、3年で。例えば、国がここまで世界的にみじめな国になったっつーのはここ2、3年でしょ。きっと。
お店の人 そうですね。
ワタル なにかあったんだよね。たぶん。
お店の人 ええ。
ワタル で、戦後、戦時中もそうだけども、あのー、この国の人ってやたらプライドが高いですよね。
お店の人 日本?
ワタル うん。だってさあ、玉音宣言自作。耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶぐらいだったら玉砕するんだもんね。しようと思ってる。で、玉砕すると思ってたのに、「玉砕しようぜ」って言う人に対して、「やだ」って誰も言ってないんだからさあ。当時。自分の命よりもプライドを守るんだよ。この国の人は。「バカ」って言われてもしょうがないですね。
お店の人 おもしろい国ニッポンと言われる所以っていうことですね。
ワタル そうだ。だけどこんなのさあ……うーん。
お店の人 教育も変わるしかないと……
会場から お嬢さんつまんないんだよ、あんたの話し。
お店の人 あ、すいません。じゃあそろそろ……
会場から 質問だったら客にさせたらどうだってんだよ。
お店の人 質問はあとで取りますんで。
ワタル 内ゲバ禁止、内ゲバ禁止。
お店の人 (笑)とりあえずこういうようなあらましでありまして。
ワタル ロフトプラスワンってホントは全然関係ないハズなのに、なんかサポートしてくれちゃってね。
お店の人 ……ということです。
ワタル これはエネルギー問題なんだからっつーのにね。でも別の意味で言おうかと思って。あのー、エネルギーの配分の仕方をちゃんと考えねえと目的は達成できないっつーの、これはもうみんな今までの人生経験から知ってるでしょ。そういう意味では、どうすればいいのかっていうの方法論からちゃんとこの計画は……あのー、目的、どういう状態に自分がなりたいのかっていうのと同じぐらい、どう……時間をかけてどういう方法でやるべきかっていうのを考えなくちゃいけないんだとオレは思ってますよ。よし。これで、じゃ、第2部突入。