すばらしいワタル紀行 2000年3月30日(木)
「鶴見済の海外アピール STOP JAP!誰か原発を止めてくれ!」
1.はじめに
(会場拍手)
ワタル これテーマソング(「ロマンチスト」/ザ・スターリンをかける)
これ臨時……臨時政権の国旗(「STOP JAP」/ザ・スターリンのジャケットを映す。会場爆笑)。今日来る途中でいい訳考えてたんですけど、「物思いにふけってたから」ってのはどうかな?(会場笑) これ、悪いけど自由がある。物思いにふける自由がある(会場笑)。
それに忙しくて。何より気持ちよかったです。や、次までかけてください。2曲目の終わりまでかけましょう。もう1曲。これがスターリンのデビューアルバムの1曲目「ロマンチスト」。「吐き気がするほどロマンチックだぜ」。ちょっとまっててね。
次の曲(「STOP JAP」/ザ・スターリンをかける)! STOP JAP! (新聞記事をスクリーンに映しながら)地獄の黙示録。東海沖でサーフィンする人たち。英字新聞のこれは……『毎日新聞』配信の記事の中でもこれは日本の新聞では公開されてませーん。バケツ。臨界も、ここで、ここで臨界が起きたんだって。んなわけねえじゃん! 自衛隊出てんじゃねえかよ!(会場笑)
命じてんだから。はい、それでいいです。2曲目で終わりです。自衛隊出てんじゃん! これ戒厳令だっつーの(会場笑)。
じゃ、改めて。どーも遅れちゃってすいませーん。鶴見済でーす。今日は一人でやるんでどーなるかわからないんですけども。えー、今回ですね、新たに”STOP JAP”計画っていうのを立ち上げまして。そこに、あの、みなさんに協力していただこうというイベントで。この中でインターネットで既にこの計画の概要をご存知の方はどのぐらいいらっしゃるんでしょうか? まだ? 少なくともあれだった? じゃ、既に理解されたということで。
この計画の概要についてはみなさん既にご存知かと思いますが、今までですね、とりあえずなんでこういうことを始めようかと思ったのかは、自分の本の規制がですね、どうにもこうにも止まらなくて。えーっと、国内の裁判に訴えて、太田出版っていう……や、地方の、今13県、自分が最終的に確認した時点で13県だったんですけど、13県めが栃木県で。今年の2月ぐらいですかね。『完全自殺マニュアル』の「有害」指定。その理由が「もう既に他の県が指定してるから」(会場爆笑)。
そういうことなんで(笑)。これはあのー、もう、理由を言ってない。理由なんかないけど規制するものは規制するという態度、態度らしいと。それであのー、弁護士に頼んでも「やらないよ」って言うんですよ。「行政訴訟になるんでそんなことやってられない」「勝てない」っていうし。弁護士にもガチャ切りとか電話されるんで、どうしていいのかわかんない。
でー、今までこういう規制の時にベストの手段は「トンズラしかねえ、トンズラしかねえ」って言ってたんですけども、あった。海外に訴えることがあった。それはあのー、自分でも気がつかなかったんですよ。みんなも海外に訴えるなんて、そんなこと情報とかでそういうの規制してるんだから、わざわざ訴えなくったって問題だと思われれば国連なんかで取り上げられて当然であると思うじゃないですか。違う。あのー、海外にそういうこと知られてないんですよ。
だから国連の、海外のことも日本には知られてない。で、情報鎖国と言ってるんですけど。えーっと、こういうような、これ。これはさすがに、これはさすがにインターネットに載せるわけにはいかなかったんで。要するに、これ見えるかなあ? こういう人権侵害だったら、考えてみりゃ当然のことであって。臨時政権とかが樹立されてるようなね、あのー、ルワンダとかコソボみたいなとことか。そういうとこだったら国内の救済措置なんつーのはたかがしれてるだけであって。ほんとに。
その中で住んでる人たちはどういう救済措置を求めるかっつったら、国内がダメなら、じゃ国外だと、国連だと、っていうのは割と普通の発想みたいなんですよ。で、えーっとー、それ、こういう制度があって。ま、非国民の宣言は後にしますけども、っつーか既に配ってるんで読んでもらってると思いますが。えーっとー、国連に………………こういう間が随所にあくと思うんで(会場笑)。
あの、怒らないでくださいね(会場笑)。精神的にもろい面があるので(会場爆笑)。あんまりみんなに怒られたりとかすると、あのー、すぐあのー……また戻っ、視線恐怖とか戻って。集中しなくちゃとかね。
会場から リタリン、リタリン!
ワタル リタリンは入ってるから大丈夫(会場爆笑)。リタリン以上のものを誰か持ってる人は出してくださーい。ちり紙と交換いたしますから。
知らなかったでしょ? あのー、世界に、世界各国からの個人通報を受け付けているというですね。国連の、じゃ、とりあえず組織っつーのを……国連に関して……あーダメだ! さすが。だめ連に入れてくれっつったらダメだって言われたんですよ。もっと低いレベルの“ヘビー系”っていう人たちがいるんでそっち行ってくんねえかって言われたんですけど、だめ連もダメだったっていう。
会場から だめ連も断られたんだ。
ワタル だめ連入会できなかった。ダメ過ぎてね(会場笑)。さすがにこんなダメな人いないでしょ? みんなもどうかしてると思うよ、ほんとに。よくオレみたいなダメな人間が書いた本とかを読むよね(笑)。だってこん中で一番さあ、ダントツに遅刻してんのオレ自身(会場爆笑)。
だってオレ以上に遅く来た人いないでしょ? もうさあ、1時間くらいとっくに遅れてんじゃん。どう考えたってダメだよね。で、今日清野、清野のですね、清野栄一っていう友達がいて。清野はDJやってくれてんだと思ってたんですけど、やってねえ!(会場笑)
間をつないで、つないでくれてると思ったのにねー……。えーっとー、国連の組織図。だいたいみなさんが聞いたことあるような海外の組織の名前は、この画面だとすごい見えにくいけどそっちだと見えるかな? 見えなかったら見えないって言ってねえー。
会場から あんま見えない。
ワタル じゃ、もうちょっと拡大、拡大。どうだい? どうだい?
会場から OKでーす。
ワタル OK? OKかい? 後ろの人。
会場から はい。
ワタル よし。えーとー、まあ一番国連で有名なのっつーのは、安保、安保理事会ですね。PKOとか。でもそれ以外に、ほら、経済社会理事会とかの方がずっと重要な中心、中心的な組織で、他はカネのところと国際司法裁判所、そしてガリ、ガリ総長とか明石事務総長とか、ああいう事務局。国連っつーのはやっぱり事務所ですから。事務局、箱なんです。国連っていうのは。
で、総会っつーのはセレモニー。単に各国の代表者が集まって提案された意見に賛成すると。で、それと安保理と同じぐらいの大きさに経済社会理事会っつーの、ここがポイント。で、ここにどんな施設があるかっつーと、我々が知っていたユネスコであるとか。あったねえ。ユニセフ。児童です。児童のための施設だ。ユニセフは何をやってるんだ? 何をしてたんだ? いじめ問題とかね。
会場から ユニセフ募金。
ワタル そう! 日本はカネに、必ずカネを集める。カネを集めてそういう問題を解決したと思ってるけども、ま、これはあとで詳しく説明するが。えー、本当はもっと調査・勧告っていうのを行わせるというのが、要するにこれらの、もう全部人権なんかをひっくるめて、自分の、例えば本のね、著作権。知的著作……知的著作権を扱う委員会なんて、そういうユニセフみたいなあれもあって。例えば自分なんかの本の場合は、そこに訴えればいいわけ。
そうすると、ま、例えば人権無視って、要するに言うと人権無視なんですけど、そこんところに訴えると。非国民である私が。で、そうすると、総会と経済社会理事会ってのは、あまりにもデカ過ぎて実質的には動けないので、どこで決めるかっていうと、その経済社会理事会のサブ機構である人権委員会ってとこがあって。
(話し声)
喋っていいっすか?(会場笑)
で、それ人権委員会でだいたい決める。で、今開かれてるんだよ。人権委員会がジュネーブで。でー、今、たった今この時間にやってるのね。第52回人権委員会。で、もうそれ本来だったらっつーか、謝罪を謝罪をするっつーのが先だった。どういうことを今日やろうと思ってたかっていうと、えっとー、その国連が、まったく今電話かければ国連で委員会やっ、人権委員会やってるんで。そこに電話かけてホットラインで、あの、公開の……トークショー、「たんなるトークショーにするのはイヤだな」と思ったんで、公開の通告っつーのをやろうかって思ったんですけど、疲れちってできなかった。物思いにふけってたらできなくて。
で、海外のね、例えばこれ。えーっと、イギリスのプレスからとか。えー、テレビ局なんですけど取材依頼が来て。最初話したんですよ。「なんでお前は、そんなジャパンのことに関してそんな怒ってんだ?」というふうに聞いてきた。質問事項、ツルミ……I ask some questionとかってね。イギリスのテレビ局へ出演することが決まったんですけど。今、そいつ日本に来てんだけどね。国内からは一切取材の依頼が来ないのに、今ドイツから『完全自殺マニュアル』翻訳依頼が来てるとかっていう。どう考えたっておかしいでしょ(笑)。
アメリカからのがすごい来たんだよ。競売にかかったのに、なんか知んねえけど、今から考えたらたぶん太田出版のせいなんだろうと思うけど。で、そのプレスに、プレスを呼ぶこともできなく、文書を作成……その提出文書を作成して、それを読み上げようかと思ったんですけどそれもできず…………文書もできなかったんで、とりあえず失敗(会場笑)。
とりあえず予めこのイベント失敗なんすよ。オレ的にはね(笑)。少なくとも。だから、とりあえず謝っとくと。とりあえず“物思い”が悪いんだっていう。ちょっと物思いにふけるのは、だから当分ちょっとあのー、時間を短めにしたいな。反省するんで。絶対、絶対。今回の本当に、「いつもそんなことばっかり言って、またまた」って言うと思うけど、今度だけは本当に物思いだけはちょっと禁欲するから、許してね(会場笑)。
で、もう謝罪がすんでゼロ、ゼロからやっていく。で、“STOP JAP”計画の説明、「あらまし」の配布はもうすんで、それを読んでもらえばわかるから。で、うーんと、国連の機構は……トンズラより良い方法……自分でこうやってね、自分であのー、こういうの書いてきて、どうすればいいかみんなに考えてもらうっていう。トンズラよりよい方法が……そうそうそう! トンズラよりよい方法があったんだってさっき言ったよね。だからそれちょっと、あらましを配布したでしょ? あ、そーだ。運動方法っつーのを、あのー、よく読んどいてください。それを、これを字で起こしたものなんですが……もうちょっとひかねえと、もうちょっとひいても、ひかないとオレが読めねえな。あ、ひき過ぎ、ひき過ぎ。そう、そんぐらいで。
えーっとねー、要するに、とりあえず自分の本に関してはもちろんやるんだけども、これは他人に押しつけるべきことではなかった。それはみんなとやろうとか言ったりするようなことではなかったりするんで。まあ、これは自分できっちりやるとしても、原発と癌の関係っていうのは、同じ問題なんですよ。じゃ、説明しますけれどね、そういうことに関してホントに、ホントにヤなんです。オレは。でー、ホントにどうにかしたいんです。そうしないと自分が、自分の目指す幸せっつーもんをなかなか獲得しづらいんですよ。
だから、そのためには一応こうやって初めてね、こうやって原……なんか原子力発電に反対するっていうような活動をしてみてわかったのは、今までの原発、国内では、例えば詰め将棋でもう詰んじゃってるんだよね。あのー、公聴会とかに原発、原子力の人が行って、えっとー……うーん。まあ、それは誰が責任者かもわからないんですけど、その関係、関係する官庁の人に「原発安全でないですね?」「原発、はい、安全でないです」って言わせるとこまでいってるんすけどね。だってそれが日本の原発推進の唯一の論点なんです。根拠だったから。安全じゃないに決まってんじゃん。今回事故起きちゃってるんですから。
安全じゃないんだけども、「じゃ、原発はやめてください」ったら「やめません」って言ってね。ここまで行っちゃったら、もう口で何言ったって無理なんです。もう、もうムダなんすよ。で、それ原発推進の人たちがどういう罠に陥ってるかっていうと、と思うかというと……
警報機 ビーーー ビー
ワタル お、これはもしかしてケーサツが来たとか?(会場笑) その時はあのー、その時「ついうっかり」って(会場笑)。
うっかり樹立しちゃって、っていうね。あのー、文書で……あ、そうそう、文書でじゃねえや。えっとー、内部で考える。まず内部で考え、考えだすと。原発について内部で討論を始めるんです。で、なんか勉強会みたいな感じになってる運動体もある。で、いつのまにか本来の目的っていうもんを忘れだす。人間つーのは必ずそうであって、最終的にそういう話で締めるつもりですが、朝までかかるかもしんないけどよろしくね(笑)。
あの、人間つーのは必ず何かに熱中しはじめると、本来の目的をすぐ忘れるんですよ。それで、例えば原子力資料室みたいなところに関しても、全廃っていうことは……全廃に決まってんじゃん。原発なんて。全廃なんだけど、代替エネルギーなんて考える必要ないんだよ。なんでオレたちが考えなきゃいけねえんだよ。だったら、チッソね、チッソ。水俣病ってあるでしょ。あれが水銀を垂れ流したからだつって、じゃあ被害者が水銀に代わる……代わりの、なんかその代替エネルギー源みたいなものを考えなくちゃいけないのかって。そんなわけないでしょ。テメエで考えろっつーの! そんなこと。
だけど、みんなはまってるんだよそこに。「代替エネルギーをどうするか?」「うーん、ない」なんつってね。で、あの地球温暖化問題なんつーのは完全にデッチ上げ。問題の捏造でしかないのに、そんなことまで一緒にはめられちゃってね。代替エネルギーを考え出して結局ないから、「とりあえず暫定的に肯定」なんていう人たちまで出てきたリなんかしてね。それとか部分的肯定だとか。
そんなものありえねえんだよ! いいんだよ。やめろって。なぜならオレを被バクさせんな。放射能、放射能浴びて癌になんのがいやだから。それだけでいいんです。だけど、それだけでホントは最初よかったはずなのに、なんか知んないけどねえ、とにかく国内の運動の人たちは行き詰まっているとみた。
だから、うーんとー……いっそのこと、“日本人のことは日本人で”っていうふうなことを別に考えなくていいんじゃないかということで。考えてみりゃオレたちさあ、好き好んで日本人になったわけじゃないじゃん。だからあのー、日本人として責任を持って、そうやって……やだよ。そんなの。冗談じゃねえよ! っていう。
だったら外国行けとかいって、そんなこと言うなら飛行機代よこせっつーの。外国行けっつーの引越しと呼ぶことにしてるんですけど、アート引越しセンターはロンドンまで運んでくれるのか? オレの机とかそういうの(会場笑)。
そんな話し聞いたことないよ。ロンドンには、オレ海外行くとしたらたぶんロンドンしかないと思うんですけど、ロンドンには不動産屋とかあるの? 例えば「南向き」とか「2DK」って、そういうのって英語でなんて言うんだよ?(会場笑) 敷金・礼金はあんのか? ロンドンには。いくらなんだ? とかね(笑)。
そういうこと全部オレに教えて、カネもくれたら行ってやるよ。それとかさあ、なんか好ましい、好ましい近所の人とかさあ、そういう近所の人とのふれあいとか。そういうことに関して面倒みてくんないと嫌だからね(会場笑)。そこまで言うんだったら、海外行くとき渡して、初めて「海外行け」ってオレに言う権利があるわけであって。冗談じゃねえっつーの。
だけどなんで、こういうこと言ったか、言ってるかっていうと、あのーみなさんもね、たぶんね、社会の問題のことをガタガタ言う、あ、「社会の問題のことなんか考えるべきじゃないんだ」とかそんなこと言ってたくせに、「何で?」「おかしいじゃん」「矛盾してるじゃん」とか言うかもしんないんすけど、これが身の回りの自分の幸福追求のための、やっぱりね、トンズラより一番ラクな作戦だったと気づきました。ラクだからやってんだよ、これ。大それたことやってるように見えるけど。ヤだもん。引越しねえ。オレ引っ越したばっかなのにさあ、ここでさあ、引っ越した先に、目の前に小学校があったらどうするだっていうの?(会場爆笑)
それが一番大事ですよ。ロンドンの小学校事情に関して、ロンドンでは運動会で果たして1ヵ月練習するのかどうかというね(会場爆笑)。そういう、ロンドンの教頭はまともな話しが、まともな話しができる相手かとか(笑)。そこまでオレは追及するよ(笑)。引っ越せっていうんだったら。だいたい、だからね、あのー、オレはホントにね、逃げちゃダメですけど。
えーっとね、ま、この……じゃ、こっから。うーんとねー……ごめんなさい。あー、ちょっと急いでぶっつけで来て話し始めたんで、とりあえずまとまんねえから、ここら辺で一旦休憩をいれまーす(会場笑)。10分ぐらいね。あとちゃんとやるから。ほんとに手もとの資料も全部バーッと出し、全然並べれてない状態で話し始めたんで。あとはちゃんとやりまーす。10分休憩です。10分休憩。