PalmTop PC110

PC110  ウルトラマンPCの愛称で登場したPC110。B6サイズという小さな筐体に、あらゆる機能を詰め込んだハイスペックノートPC並の装備でした。基本はMS-DOSベースですが、TYPE3のハードディスクカードを使ったWindows3.1モデルもありました。当時は、ある程度話題になったものの、標準価格が30万円近かったため、あまり売れることはありませんでした。
 その後、多量の在庫は、他のPCを買うと「おまけ」となって付いてきたり、1万円台で売られたりしましたが、486SX/33 メモリ4MB(メーカー純正増設で最大8MB)というスペックのためか、全く見向きもされませんでした。ところが、何があったのか1999年夏前からPC110が大ブレーク。急速に品薄となり、客寄せの品に使われだしたりと、一時期の「たまごっち」状態。販売店主催のオークションでは、店頭価格の10倍以上の値を付けたりし始め、嘘か真か100万円近くの値が付いたりしました。いったいどうした事やら。

・PC110の気に入ったところ

妥協のない小さな筐体
Win95起動  B6というサイズに甘えることなく、完全装備。内蔵4MBフラッシュロムドライブ。TYPE2が2枚、またはTYPE3が1枚、CF専用スロットも装備の、充実のカードスロット。タッチパネル(本来は、専用PDAソフトの手書き入力用ですが、フリーのドライバでWindowsのマウスカーソルの移動、タップに使えます)。普通のモジュラーケーブルで使用可能なFAXモデム(非公式で、留守番電話機能。数種類の応答メッセージや保留音も内蔵)。バッテリーの状態や時刻などを表示するLCDインジケーター。サウンドブラスター互換音源。そして、キーは106キー。もちろん、ロールアップ、ダウンも独立キーです。このサイズで、これだけの装備はPC110だけです。

通常のケーブルが使えるモデムジャック
ウイングジャック  FIVAの場合、専用のモジュラーケーブルが必要ですが、PC110は通常のケーブルでOKなので、無くしたり、断線したりしても代わりがすぐ手にはいるので安心です。
 また、ジャックが完全に引っ込み自らが蓋となるので、使用中、使用後に余計な物がありません。

ハード側で完全管理の電源
状態表示LCD  PC110は、LCD消灯やサスペンドなどのパワーセーブ、バッテリーの残容量などを、完全にハード側で把握します。ですから、FIVAのように専用のソフトを常駐させたりする必要もありませんし、OSに電源管理を任せる必要もありません。Windowsで電源管理を無効にしても、ちゃんとLCDの消灯や、自動サスペンドといったパワーセーブも働きますし、手前の液晶表示にはバッテリーの残容量も出ます。時計と残容量の交互表示に設定すれば、タスクトレイに時計を表示する必要もありません。

全部揃ったキーボード
キーボート  ノートパソコンにありがちな、入力キーにFnキーとの併用はありません。Fnキーを使うのは、LCDの明度など、ハードのコントロール関係のみです。小さい上に、くねっとしたタッチは好みの別れるところでしょうが、沈み込む方向が一定なので、さほど入力しにくいというものではありません。

デジカム用バッテリーが使える
松下の蓄電池  メーカー非公式ですが、松下やビクターのデジカム用バッテリーが使えます。ノートパソコンでは、古くなると本体が壊れるより先にオプション類が入手できなくなって使えなくなる事があります。特に、バッテリーは消耗品なので心配ですが、一般の家電品はこういうものの供給が比較的長く、多くのメーカー品が使えるので、専用の物しか使えないより安心です。

・PC110の気に入らないところ

ハイバネーションがない
サスペンドは一瞬  どう見てもモバイル機なんですが、ハイバネーション機能はありません。サスペンドだけです。元々は、DOS機ですし、基本の記憶装置は内蔵の4MBフラッシュロムですから、ちょっと席を立つときに電池の延命程度で良かったのかも知れませんが。
 Windows95を走らせる場合、Windowsでの電源管理をOFFにすると、瞬時にサスペンド、レジュームして快適です。

液晶画面が見難い
DSTN画面  256色表示可能の画面ですが、残念ながらDSTN。室内は良いのですが、屋外だとちょっと見にくいですね。反応も緩やかなので、シューティングゲームとかには向きません。
 運が悪かったのか、私のPC110の画面には6点のドット落ちがあり、とても目立っています。


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