アニメ視聴率上位10から
(2000年11月15日 追加修正 グラフのみ2001年1月16日修正 2002年3月16日 B:追加)
(2003年9月17日 B:をグラフも含めて修正 2004年1月8日 B:をグラフも含めて修正)

A:1999年と2000年(11/12まで)の情報から、目立った点について推測したいと思います。
本文は下記にあります。

B:1997年から2003年まで、四半期(1クール=3か月=13週)ごとに上位10位に
なったときの視聴率だけを積算したデータから、目立った点を書いてみます。
本文は、すぐ下より始まります。

情報は、ビデオリサーチ社の関東地区のTV視聴率(ホームページにて公開しています)に
よっています。
 

B: 1997年から2003年までの四半期ごとの積算視聴率の表とグラフ(PDFグラフ)

作品ごとにその傾向と私としての読みや感想を書いていきます。

○サザエさん
 夏休みがかかる3Qで必ず落ち込むという傾向があるが、
安定しきっているという感じでしょうか。
 一見低下傾向ですが、ここ最近の視聴率低下傾向というより、
放送回数減及びまとめた枠として放送されるための影響で下がっているということのよう。
○名探偵コナン
 過去には上下動があるものの、ここ3年間はほぼイーブンの視聴率を確保している。
 しかし、2002年4Q頃から低下しつつあり、ついにちびまる子ちゃんに2003年4Qで抜かれる。
 特別枠での映画ではそれほど低下していないことからも、ベースとなっている謎に対する
展開が好まれていないことの影響と考えるべきかも。
○ちびまる子ちゃん
 サザエさんとリンクしているが、前にも書いたように2000年3Qの落ち込みは
他の年と比較しても極端である。
 ここ2年3Qでの落ち込みが徐々に少なくなっているのも興味深い。
 しかし2003年4Qでの視聴率の戻りが弱く、全体的なアニメ視聴率の低下のあおりを
受けていると思われる。
○クレヨンしんちゃん
 安定しているが徐々に低下傾向。2001年3Qは世界水泳などの
放送話数減も影響している。
 2002年2Qからの放送時間変更(金19:30→土19:00)の影響は大きく、
加速度的に積算視聴率が低下していたが、最近は安定した感がある。

○ドラえもん
 かなり安定していて、放送話数減以外は全く影響を受けていないと思われるくらい。
 しかし、プライムタイム全体の視聴率の落ち込みにつられている感じではある。
○こちら葛飾区亀有公園前派出所
 3年前からナイターイン・ナイターアウトの影響を極端に受けている。
ナイターアウトでは安定している。
 しかし、視聴率低下傾向と放送話数の減少の影響を受けている。
○金田一少年の事件簿
 比較的安定していたものの、終了1年前あたりからストーリーの興味が薄れたため
低下傾向あり。
○犬夜叉
 金田一少年の事件簿の視聴層を受け継ぎ、かつ上昇傾向が出ていることから、
今後の動きが気になる。
 2002年4Qから、これまでとストーリーが異なってきていて、下降傾向に転じている。
いろいろ手を打っているが、ファンの中での「材料出つくし」感があり、
難しいところにさしかかっているといえる。
 TVアニメオリジナル展開は、今のところうまくいっているといいがたい。
○ポケットモンスター
 再開前後からある程度好調を維持していた感じではあるが、
2年前よりはっきりと低下傾向が出る。ほぼ下げ止まって、AGへの
橋渡しを何とかすることができたというところでしょうか。
○ポケットモンスターAG
 視聴者層が入れ替え、うまくつないでいって視聴率を取り戻した。
周囲の番組の状況にも助けられた部分があり、維持できるかどうかが焦点。
しかし、夏場全体の低落傾向に飲み込まれた形。
○ドラゴンボールGT
 長期間放送の影響で、最後3クールはベースとなる視聴層のみということのようで、
低め安定。
○ドクタースランプ
 ドラゴンボールGTの視聴層を引き継いである程度プラスαを確保できたが、
最後はそのベースの層のみとなった感じ。
○ワンピース
 当初はそれほど注目されなかったものの、一気に視聴層を拡大し高安定化へ。
ナイターインでの放送話数減の影響を2001年3Qは受けたよう。
 しかし、当初にはあった少年マンガのアニメ化に必須ともいえる
「熱い」展開が失われつつあり、積算視聴率は低下気味。
2003年3Qは放送回数減の影響大きい。

○るろうに剣心
 京都編終了の影響より、放送時間変更の影響が大きいと考えられる。
TVアニメが時間枠による習慣での視聴が多いことを如実に表した例。
○ゲゲゲの鬼太郎
 時間枠に関係なく高水準を確保した数少ない例。こういった作品は、実はそれほど多くない。
○ひみつのアッコちゃん
 視聴層を引き継げなかったし、少女ものの低下傾向と合い舞った感じで徐々に下げた感じ。
○デジモンアドベンチャー
 時間枠としての視聴層を引き継ぎ、さらに作品の勢いで後半にかけて
高水準となった印象あり。
 長期化という部分もあるが、視聴層が固定化したため、極端な伸びというのは
シリーズが変わってもなくなった感じがする。
○金色のガッシュベル!
 枠が持つ視聴者層をうまく取り込み、作品の属性をうまく表現して徐々に
視聴率を重ねてきている点は、他のアニメが見習うべき点が多いのでは。
 ストーリーのパターン化がでてきているが、作品のストーリーとしての
勢いも出てきて、視聴率としてもそのパワーが出てきた感じがする。

○地獄先生ぬ〜べ〜、みどりのマキバオー
 積算期間の関係もあるので、作品のパワーが落ちたというより、
放送話数が少ない影響によるのでしょう。
○熱血料理アニメ・中華一番!
 開始当初より延長が決まってからが視聴率として伸びている。
ストーリーもこなれて見やすくなった影響かも。
○GTO
 スタートダッシュはよかったものの、枠移動などいろいろな影響を受けたようではある。
でも、徐々に数字を戻している点は、作品のおもしろさが出ているのかも。
○学校の怪談
 GTOを引き継ぐ形になるものの、放送上の制約にもかかわらず一定の数字を
確保できた点は評価できるのでは。
○ハンター×ハンター
 シリーズ後半での伸びが急であったことを示していると思います。

○花より男子
 思ったより視聴率が(この時間枠としては)とれていないのでは…。
○夢のクレヨン王国
 前半徐々に上がって後半下がっていくという、ストーリーの興味で
しっかりとリンクした視聴率だったよう。
○おジャ魔女どれみ
 夢のクレヨン王国の視聴層を確保し、かつ2年半の間安定した視聴層を確保できた点は、
特筆すべき。
 2001年3Q以降の低下は、他に上位作品が登場したとはいえ、シリーズ自体の
興味が引いてきていることを示しているように見える。
 登場キャラとともにストーリーも凝ったものにしすぎたことが、結果として
興味をそぐ結果となった気がする。
○明日のナージャ
 子供が積極的に見るというより、大人が見せたい素材を提示されてしまったようで、
予想以上にくいつきが悪い。しかし、大きなお友達のウケはよさそうで…
 後半ようやく難しい設定になじんできて、見応えのある展開になったため、
視聴率が上昇傾向になったが…時すでに遅しということなんでしょう。

○わがままフェアリー ミルモでポン
 ちょうどいい子供向けのアニメとして受け入れられたようであり、
かつ時間的にも比較的見やすいということで、時々上位に顔を出すことになっている。
プライムタイムに2003年4Qから移動するが、上積みがはかれるかが焦点。
 結果として上積みははかれなかったものの、なんとか維持できただけでも
評価できる。(枠移動で離れる例も少なくないですから)
○釣りバカ日誌
 プライムタイムにありながら、やはり素材として中途半端なんでしょうねぇ…
注目はされても積極的にみるという形にはなっていないようです。
結局そこそこの数字での維持は難しく2003年3Qで終了。
○アストロボーイ・鉄腕アトム
 作りのていねいさが、ストーリーの多少食い足りない部分をうまく補強した
形になっているようです。そういう意味では、最初の期待をあまり裏切らずに
視聴層を確保できたということになりそうです。
 スタートダッシュが良かっただけに、海外への展開を念頭に置いた表現をおさえた
ことに引きずられて栄えるストーリーをうまく構築できなかったのですが、
ようやくキャッチィなストーリーの鉱脈を見つけつつあるようです。

○NARUTO
 プライム移動とあわせて、ストーリーの盛り上がりがようやく見えてきたこともあり、
2003年3Qにようやく視聴率も上向いてきたということのようです。
しかし、現在放映のアニメに同系統の作品がないことにが幸いしている部分が
感じられる気がする。

○ポケットモンスターアンコール
 本編と並行しての放送だが、本編に先行して視聴率が落ち込んできていることが分かる。
○テニスの王子様
 比較的好調なスタートとなる。興味を引きやすい題材であることもプラスに作用している。
 でも、当初のテンションをうまく次の展開につなげていくことができず、
 視聴者層がシュリンクしてしまった感じになってしまい、徐々に戻しつつあるが、
 数字としての苦戦は続く。
○ヒカルの碁
 作品自体最初から引きつけるというものではないため、若干スロースタートではある。
ただし、魅力がある作品とはいえそうである。
 その魅力としての部分が、どうも主人公よりそれに絡むキャラクターの方であったために、
物語の主軸が移るとカクンと積算視聴率が落ち込んで、終わりを迎えてしまったようである。
○あたしンち
 ちょうどポッカリとこういった素材の番組がなかったということもあり、
アニメをあまり見ないそうにうまく訴求した感じである。
 このため、予想以上に一定の積算視聴率を確保することとなる。
 2003年12月の映画公開は想定より不入りという意見もあるが、
TVアニメとしてのパワーを考慮すると、このレベルは善戦といっていい。
(宣伝費用をかけすぎたとすれば、確かに問題あるねぇ)
 
 
 

A: 1999年のサザエさん・名探偵コナン・ちびまる子ちゃんの視聴率推移グラフ(PDFファイル)

(ちびまる子ちゃんの視聴率)+およそ5%=(サザエさんの視聴率)
 CX(フジテレビジョン)の日曜 18時・19時台のアニメ枠で、高視聴率とされている
ちびまる子ちゃんとサザエさん。10年以上もこのパターンで放送されていますが、
その長期のパターンのためでしょうか。上に書いたような数式が99年以降明らかに
あるようです。
 名探偵コナンと金田一少年の事件簿の場合は、このプラスする値が2%程度で
あったのですが、2000年には見事に崩れたようです。
(この場合は、上下の時間の関係が薄れているようです)

 ちなみに、こちら葛飾区亀有公園前派出所とかGTOは、あまり前後の番組の
視聴率との関連がないようです。
 そうそう。GTOの番組の視聴率を引き継いだ感じだった「学校の怪談」。
 第3話でいきなり総集編をやるという「妙な配慮」によって、翌週10位内から
消えてしまったような…

○改編期のスペシャル番組が多い時期をのぞき、アニメ視聴率はほぼ一定。
 名探偵コナンなどに代表されるように、一定の習慣でみる固定客を確保すれば、
たいがいのアニメ番組は上下5%程度の幅の中で変動が収まります。
 地上波の場合は少なくても2クール以上のものが多いので、TVドラマ以上に
その傾向が強いようです。
 それゆえ、時間枠がスペシャル番組などで変更されると、とたんに視聴率は
落ちてしまうようです。

改編期などにひょっこりでてくる番組をみてみると

ゴールデンタイムで放送されたりしている、比較的高位の視聴率の番組
(サザエさん・名探偵コナン・ちびまる子ちゃん・金田一少年の事件簿・ドラえもん
 クレヨンしんちゃん・ポケットモンスター・こちら葛飾区亀有公園前派出所
 ドクタースランプ・ワンピース・どっきりドクター・GTO・ ひみつのアッコちゃん
 デジモンアドベンチャー・夢のクレヨン王国・おジャ魔女どれみ
 遊戯王デュエルモンスターズ・ポケットモンスターアンコール)
を除いたものは、なかなかこの手のランキングで登場しません。

 改編期(3・4月と9・10月)などにランクインしたものを以下にピックアップします。

NHK教育
アニメおじゃる丸・スペシャル アニメコレクター・ユイ アニメ飛べ!イサミ・スペシャル
おじゃる丸絵巻

TX(テレビ東京)
スーパードール・リカちゃん セイバーマリオネットJ to X
ドンキーコング ビーストウォーズ・メタルス レレレの天才バカボン
時空探偵ゲンシクン 学級王ヤマザキ カーロボット
ジバクくん タイムボカン2000 怪盗きらめきマン
ドキドキ伝説魔法陣グルグル とっとこハム太郎
ビックリマン2000 幻想魔伝・最遊記

TBS(東京放送)
ゾイド まんが日本昔ばなし

CX(フジテレビジョン)
花さか天使テンテンくん ハンター×ハンター

ANB(全国朝日放送:テレビ朝日)
神風怪盗ジャンヌ

NTV(日本テレビ放送網)
それいけ!アンパンマン

たいがいが6から7%程度ですが、中には10%台のものもあったりします。
初回や最終回で登場する例が多いのは、いかしかたがないのかな?
 

2000年のサザエさん・名探偵コナン・ちびまる子ちゃんの視聴率推移グラフ(PDFファイル)

ちびまる子ちゃんの視聴率が、落ちている…
 2000年4月以降、ちびまる子ちゃんの視聴率が2段階で落ちてきているようです。

 1999年4月から8月頃までの水準である14%台に落ちてきたのが、4月2日放送分以降。
 これだけだったら、それほど問題にならないと思いますが、7月2日放送分以降
10位以内のランキングから一旦(スペシャル番組での放送があったため)姿を消し、
その後7月23日放送の7.6%(9位)で登場したのみです。

 気づいている人はいると思いますが、4月2日から放送枠を移動してきた
カードキャプターさくら(NHK BS2で放送済み)の影響が明らかにでている形になっています。
 スペシャル番組による放送枠移動が、ちょうどカードキャプターさくらの内容の区切りに
近い部分だったことも、影響を与えているのでしょうかねぇ…。
(6月25日放送分からは、NHK BS2で昨年9月より放送始めた「さくらカード編」にあたる)

 このため、最初に書いた数式が使えなくなっていくのかどうか、気がかりです。
 それはそれとして、7月中旬以降サザエさんの視聴率も20%台を割ったのが気にかかります。

<その後の経過>
 
ちびまる子ちゃんの視聴率推移グラフ(PDFファイル)

(グラフを見るときの注意:CCさくらの線は放送日を示しているだけで、視聴率は示していません)
過去3年分の視聴率との対比できるようなグラフをつくってみましたが、
いろいろと感想がでると思いますね。
どっちにしても3%程度差があることはどうも明らかな感じですし、11月に
さくらももこさん脚本での作品を再度放映し始めて持ち直したと思ったら、
思ったよりも低めだった気がしますけれど…。
(確かに、カードキャプターさくらの放送がない週での視聴率は平年並みですが)

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