作曲家別アニメサントラ紹介-05
 

<はじめに>
 CYBER STATIONの電子掲示板で、不定期書き込み中の
この作曲家別アニメサントラ紹介も、書き始めて1年が経とうとしています。

 まだまだネタはつきそうもありませんが、だんだん書き込む内容の
表現の仕方に厳しさを感じています。
 それはそれとして、自分の持っているCDの紹介もかねてやって
当分は続けてみようかと思います。

 結構アクセスが多いようで、ご覧になっている方々に感謝致します。
 月1回程度はCYBER STATIONの掲示板に書き込んでおります。
 早くみたい方、意見や感想等がありましたら、是非CYBER STATIONへ
ご契約の上、会員として意見交換をしたいと思います。

 取り上げられる音楽の基本は、他のTV番組でもやたらとBGMとして
使われることが多いものです。

(初出の日付は、CYBER STATION 電子掲示板での日付)

<映像表現の理解のしやすさについて>
(初出:99/7/27 下記の第26回と連ねて書き込む)

 日本のテレビ番組で使用される確率の高いアニメサントラを紹介する
この書き込みから、ちょっと離れた話を最初にしてみます。

 テレビというのは、映像と音声というデータとしての情報量が多い
メディア(媒体)であります。しかし、情報量が多いということが
必ずしも「よく理解できる」ことにはつながらないんです。
 文字で説明を読むよりも、ラジオなどの音声情報で聞くよりも、
映像として見ることの方が「分かりやすい」というのが、実際の
ところなのです。
 たとえば、大きな事件を新聞で伝えようとすると1面のかなりの部分を
使いますが、たいがいはその程度ですんでしまいます。読むにしても、
2から3分もあれば済んでしまうでしょう。
 しかし、テレビだと3分から長いものだと10分にもわたって
延々と映像やテロップなどを交えて伝えてくれるんです。そんなに
時間をかけているんですから「分かりやすい」のは当然です。

 その一助となっている「音楽」に焦点をあててみると、逆に見逃している
ことが多いことにも気づくはずではないでしょうか。

ページ最初へ 26 27 28 29 ページ最後へ
 

第26回 川井憲次さん 第16回 第17回 第18回 第24回 もあり
(初出:99/07/27)

 劇場版パトレイバーの方は、湾岸戦争などのニュースでは重宝した
という話を書いたと思いますが、今回紹介するのは、TVおよび新OVA
シリーズの方のサントラです。

 劇場版がめっちゃくちゃハードな内容になっているのとうって変わって、
日常風景+ドタバタ+それなりのアクションという「何でもあり」の
作品になっているので、汎用性に富む楽曲がつくられています。

 曲のイメージそのままの映像が当てられることも多く、音効さん
御用達のサントラだったような気がして仕方ないですね。

 PATLABOR ON TELEVISION (VPCG-80352)
  PATLABOR PHASEU"ASURA from SCHAFT" (VPCG-80392)
  PATLABOR PHASEV (VPCG-80399)
  PATLABOR PHASEW (VPCG-83217)
  PATLABOR PHASEX (VPCG-83240)
  PATLABOR THEME COLLECTION SPECIAL (VPCG-83206)
  PATLABOR THEME COLLECTION VOLUME2 KENJI KAWAI SPECIAL (VPCG-83228)
            (いずれも VAP)

 個人的に好きな曲は、たぶん(BGMとしては)使われないだろうなぁ、
と思う曲ばかりですね。

 たとえば、PHASEW Track2 のあのテーマ'91
軽快な感じで、主題がうまくアレンジされて重なり合っていく感じは、
なかなかいい感じですが、そんな高揚感のある映像ってそう滅多に
あえるものではありません。
 もう一つ THEME COLLECTION VOLUME2 Track3 LOVE LIKE OURS
うって変わって、静かにピアノの主旋律が流れつつストリングスが
うまくその情景を包み込むような曲調は、むしろ映画音楽に近く、
これまた映像にあわせづらいようです。
(でも、どちらも使われてしまってはいますが)

 逆に、これは結構使われるんじゃないか、と思う曲は
 PHASEX Track13 Momoko's Report
 この曲なんかは、CDの再生スピードを変えられるプレーヤーを
持っていると楽しいですよ。追っかけっこの場面には持ってこい!

 こんな風に、音楽だけで映像のイメージを膨らませることも
容易にできることを教えてくれるのが、このサントラだと思います。

 でも、実際の映像には「音楽」なんてないことを忘れてはいけない
と思いますし、映像を見ただけで「理解した」なんて思わない方が
利口なのかもしれません。

(実際の現場の気分を感じたくて、旅に出ていることが多い)
 
 

ページ最初へ 26 27 28 29 ページ最後へ
 

第27回 大島ミチルさん
(初出:99/08/01)

 紹介しておこうかな、と思った作曲家のラインナップにあったけど、
なにぶんアニメサントラとしてはほとんどの人が「知らない」作品
だったので紹介しづらかったのですが、何とかたどりつきました。

 今回は、大島ミチルさん。

 アルバム発売のたびに紹介している西村由紀江さんと同じように、
ヤマハ音楽財団のジュニア・オリジナル・コンサート(JOC)の出身。
 とうとうANB 日 朝7:00からの放送枠もなくなってしまいましたが、
数多くのクラシック系の音楽家を小さいときに見いだしている財団の活動から
生み出された作曲家の一人です。

 アニメーションの音楽でも、もともとクラシック系の音楽を
つくっていた人が担当しますが、ほとんどの場合打ち込み系
(シンセサイザーやMIDIなどを活用した音楽のこと)に近い
音楽の旋律もこなします。
 しかし、大島ミチルさんはどちらかというと生楽器を
中心とした音楽をつくっているようです。

 作品があまりにも注目されなかったのですが、サウンドトラックとしては
結構聴けるのが、以下のサントラ(ただし、彼女の曲でない挿入歌などは
浮いていますが)

 ミラクルガールズ オリジナルサウンドトラック (SRCL 2574 ソニーレコード)

 ついでに、NHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅 のサントラも、
彼女の作品なので紹介しておきます。

 生命 40億年はるかな旅 オリジナル・サウンドトラックT (VICL-537)
 生命 40億年はるかな旅 オリジナル・サウンドトラックU (VICL-538)
 生命 40億年はるかな旅 オリジナル・サウンドトラックV (VICL-641)
                       (いずれも ビクターエンタテインメント)

 CXでかつて日22:30からやっていた「ワーズワースの庭で」の音楽や、
現在NHK朝の「おはよう日本」のテーマ曲も、実は大島ミチルさんの曲。

 テーマにあわせて、荒ぶれることもなく品よく複雑な旋律やシンプルな
旋律をたぐって曲が作られています。逆にいうと、あまりに曲が
心地よくて、曲自体の印象がないかもしれませんね。

 WOWOWノンスクランブルで 水 19:00から放送されていた
「魔法使いTai!」は、かつてOVAでアニメ化されておりまして、
その音楽を担当しているのが、大島ミチルさんです。
 WOWOW版の方はもう少し後に発売なので、OVAのサントラを紹介します。

 魔法使いTai! オリジナル・サウンドトラック (TYCY-5510 東芝EMI)

 かつての標準的な映画のサウンドトラックのような、シンプルで邪魔をしない
クラシック系の曲が多くならんでいます。彼女のアルバムへのメッセージには、
以下のように書かれていました。

「魔法使いTai!」このチャーミングなタイトルに誘われて、私は
新しい音楽の世界をつくることになりました。その新しい世界とは、
スピード感とメロディアスという一件相反する要素を一体化することに
よって、映像を見ている人に一層、ドキドキ、ハラハラ、そしてワクワク、
楽しんでもらいTai!ということでした。(後略)

 そのおかげで、作品が持つカラフルな色彩と奥行きのある場面が浮かぶ
いい感じの音楽がつくられています。

(その後、WOWOW版の方は発売されて第34回に紹介しています)

 
ページ最初へ 26 27 28 29 ページ最後へ
 

第28回 奥慶一さん
(初出:99/08/02)

 マーマレードだと変換するのに、ママレードだと変換してくれなかった
ATOKへのグチはともかく、ママレード・ボーイというTVアニメーションが
1994年ぐらいにありましたよね。(ANB 日 8:30でした)
 アニメにトレンディードラマのような手法を持ち込んだという意味でも、
ある種のエポックだった作品ですが、音楽の点でもインパクトのある
作品でした。

 ママレード・ボーイVol.1 光希のミュージック・モノローグ〜劇伴音楽集〜
                (APCM-5037 アポロン)

 旋律のきれいさは、その以前から彼がドラマなどの音楽を担当していて、
その当時からいいとは思っていましたが、なにぶんTVドラマというのは
画面に対して主導権を絶対とってはならないような感じが(そのころは)
あったようで、やはり印象に残りにくい曲が多かったです。
 ママレード・ボーイでは、キャラクターに応じたある程度の決まった
旋律と、場面ごとの変化に応じた音楽が、かなりうまくいった感じで
混じり合ったようでした。

 今でも、知らない間にどこかの番組で使われていたりしますからねぇ。

 久方ぶりに、奥慶一さんが日曜の朝のアニメの音楽を担当しています。

 おジャ魔女CDくらぶ その2 おジャ魔女BGMコレクション!!
                          (APCM-5134 バンダイミュージック)

 子供向けということで、親しみやすくておぼえやすい、けれども
子供だましでないしっかりとした旋律の曲が、楽しげに遊んでいます。

 珍しい点としては、主役のキャラクターのテーマ曲がそれぞれ2曲
という点。普通なら、アレンジしたバリエーションの曲も含めて10曲
くらいをつくってその中からサントラ収録3曲くらいというものですから。

 ブリッジとよばれる短い曲はあまりないのは、最近のアニメサントラの
特徴ですが、2分を越えるような曲がほとんどないというのは、なかなか
手間のかかる難しい仕事をしているなぁ、という感じです。
(その反対にほとんど3分以上の曲ばかりというのが、菅野よう子さん。
 子供向けであるかどうかの違いは、この辺であらわれる)

 最後に、どうでもいい話を二つ。

 今回取り上げたサントラのレコード番号の英字部分が同じであることに、
お気づきでしょうか。つまり、社名は変わっているけど、レコード会社
そのものは同じであるということを示しています。ただし、たいがいは
会社名変更とともにレコード番号の設定も変えるものなのですが。
(CBSソニー→ソニーミュージックエンタテインメント がその変更例に
 なります。この場合CSCL→SRCLといった風に変更されています。)

 バンダイミュージックは、そろそろ会社解散するようなので、
今後おジャ魔女どれみ#のサントラなどがどうなるのかも、ちょっと
気になります。(結局、キングレコードになったそうです)
(さらに、も〜っとおジャ魔女どれみでは、マーベラスエンタテインメントになっています)
 
 

ページ最初へ 26 27 28 29 ページ最後へ

第29回 服部隆之さん
(初出:99/08/21)

 作曲家別アニメサントラ紹介-13で、服部克久さんを紹介しましたが、
今回はその息子さんの服部隆之さんの作品を紹介します。

 実は、現在NHK朝の連続ドラマ「すずらん」の音楽は、
服部隆之さんが作ったものです。(オープニングテーマが
SLすずらん号でずっとかかり続けたのには閉口しました)
 こちらの曲は、それほど個人的には好きではないので、
あえて紹介しません。(サントラもでていますが、たぶん私は買わないだろう。
でも曲はいいものばかりのはず)

 服部隆之さんの作曲でたぶん一番聞き慣れた曲は、CXのドラマ
「王様のレストラン」のテーマ曲でしょう。

 王様のレストラン オリジナル サウンドトラック(SRCL3235 ソニーレコード)

 アニメサントラの購入が厳しい方は、まずこのサントラを聞いてみていただくと、
いいかと思います。
(ただし、発売からずいぶん経っているので売っているかどうか…)

 このサントラの曲調に、映画としてのいろいろな場面のための曲を
つくりこむと、スレイヤーズのサウンドトラックになると考えていただくと、
分かりやすいかと思います。
 クラシックを中心とした曲の組み方ではありますが、いろいろなジャンルの
曲調をうまく組み合わせて、映像に負けず・邪魔にならない曲たちが
できあがっています。
 父・服部克久氏との比較をすると、比較的主旋律の短い曲が多く、
その分汎用性がある曲が作られていると思います。

 スレイヤーズ:THE MOTION PICTURE                      (KICA 254)
 スレイヤーズRETURN:THE MOTION PICTURE "R"     (KICA 314)
 スレイヤーズすぺしゃる:THE MOTION PICTURE "S" (KICA 318)
  スレイヤーズぐれえと:THE MOTION PICTURE "G"   (KICA 364)
            (いずれも キングレコード)

 スレイヤーズはTVシリーズもあり、こちらの音楽は手塚 理さんが
担当しております。同じ作品世界なのですが、音楽・キャスティング
などが結構違っており、その辺の違いを比較して楽しむことが
できますが、さて音楽に関してそこまでスレイヤーズファンが
気にしているものでしょうか?
 
 
 

ページ最初へ 26 27 28 29 ページ最後へ
 

今のところ17シリーズまで

作曲家別アニメサントラ紹介

こんなものも作っております

2012 TV アニメ サントラ選
2011 TV アニメ サントラ選

2010 TV アニメ サントラ選
2009 TV アニメ サントラ選
2008 TV アニメ サントラ選
2007 TV アニメ サントラ選

2006 TV アニメ サントラ選
2005 TV アニメ サントラ選
2004 TV アニメ サントラ選
2003 TV アニメ サントラ選
2002 TV アニメ サントラ選
2001 TV アニメ サントラ選
2000 TV アニメ サントラ選
1999 TV アニメ サントラ選

サントラのおまけ-01
サントラのおまけ-02

ホームへ戻る