猫さんの保健室


  子猫とうまくつきあうために

 子猫が来ると言うことは、いつの時にも子猫の与えてくれるすばらしい時間を思うと、胸がわくわくする嬉しいことです。しかしながら、子猫が決しておもちゃではないように、子猫自身が意志を持って行動し始めると、様々な困った行動に遭遇して、悩むことも多いと思います。今回は、そんな子猫の色々な問題になる行動を、いくつか上げ、具体的にどうすれば解決できるか、ふれていきたいと思います。

 行ってはいけないところに行ってしまったり上ったりしてしまう
 
まだ若い子猫ではそれほど問題にならないのですが、数ヶ月経過した子猫は、急激に運動能力が発達して、今まで行かなかったようなとんでもないところに乗ったり行ったりして困った事態に遭遇することが多くなると思います。子猫は未知のものに対して深い探求心を示し、だんだんと自分の行動範囲を広げていきますが、猫の野性的な部分の能力を考えると、それはごく猫にとっては当たり前のことだったりしますが、人間にとってはとても困ったことであります。
 このような猫の探求心に元ずく行動をやめさせるのは、かなり難しいのですが、行ってはいけない場所を「不快な場所」と認識させ、行っていい場所と対比させることで、かなり解消できるようになるようです。まず、行ってもよい場所を何か決めて、そこに猫のおもちゃをおいたり、一緒に遊んだり、食べ物を与えたりして、その場所が安全でよい場所であることを、猫に認識させるようにします。また、その場所に猫がいるときにほめて声をかけてあげることも、猫にとって気持ちよくなることだったりします。つぎに、猫が上っては行けない場所を、不快な場所と認識させるために、行動します。この場合、できるだけ、飼い主が直接手を出さないで、その場所が不快であることを知らせるようにしなければなりません。具体的な方法としては、その場所に行こうとする瞬間(あるいは上った瞬間)に、隠れた場所から水鉄砲などで猫に噴射して「罰」を与えます。あるいは、両面テープをつかって、上ったときにそれがふれて、足に不快感を与えるようにします。外国などでは、微弱な電流が流れるマットがあって、猫がそれにふれると電気が走って、それが不快で猫がよらなくなるようになります。音を出したり、人が直接声をかけてしかるのは、一時的には止めても、飼い主さんがいないところでは困ったことをするようになるかもしれないので、飼い主さんはできるだけ直接手を出さないことが大事です。また、上っていけない場所には、猫が興味を持つようなものは決しておかないようにします。

 夜中に走り回る
 
子猫が夜中に走り回って悩んだ人は、たくさんいらっしゃることと思います。子猫は、睡眠時間が長いのと、飼い主さんが最近では働いて不在なことが多いので、、昼間はほとんど寝ていることと思います。そして、夜になると飼い主さんとリラックスした時間を過ごしますが、飼い主さんが寝てしまった後の時間帯ぐらいになって、運動するような時間帯になってしまって、結果飼い主さんを悩ますことになります。
 さて、
子猫が夜に走り回ったときには、決して飼い主さんはそれをあおってはいけません。声を出したり追いかけると、子猫の行動をエス彼^とさせることになります。まずは、できるだけ無視することです。どうしても無視が難しい場合は、水鉄砲などを遠くからかけて、間接的に罰を与えます。運動するのは仕方ないと思って、飼い主さんが寝ている部屋に入らないようにしてしまうのも一つの方法です。それから、運動中はおとなしくなると思って食べ物を与えたりしないようにしましょう。食事は猫さんにとって「ご褒美」と認識されるので、走り回ったことに対してご褒美がでるとなると、その行動がまたエスカレートすることになりますので。とにかく、この運動会については、無視することを徹底してください。

 破壊行動
 
遊びや普段の行動の延長で、ものを破壊することがよくあります。とくに、爪とぎなどのひっかく行動は、猫の本能行動ではあるのですが、色々家具や家の一部に傷が付くなど、困った結果を生むことがしばしばです。爪とぎについては、まず目立つ場所に爪とぎ用の器具をおくことからはじめ(このとき、猫が好む材質を色々選んで探すこと)、逆に爪を研いでいけない場所に、色々爪を研ぎにくくなるようなものを置いてみます。爪は基本的に、常に切ってとがらせないようにします。
 かむ行動で困ることは、ひもや植物、電気コードなど、危険性の高いものをかむことです。植物は基本的には、猫のいる部屋にはあまりおかない方がよいです。(観葉植物は特に、毒性を持つものがあるので)電気コードは、いらないときには抜いておくか、届かないところに配置するか、咬んでも大丈夫なように被覆することです。コードに、市販の忌避材(なめると苦い味などがする)をぬっておく、かじっているときに遠くから水鉄砲などで不快感を与える、などで、かじらせることをさけるように努力します。また、遊びなどほかの行動に気持ちが向くようにし向けるのも大事です。

 攻撃行動
 
猫では遊ぶと言うことが非常に生活の中で重要なことですが、これが十分に行われないと、ストレスから過剰な攻撃行動を起こすこともあります。これが人に向けられる場合もありますし、あるいは飼っているほかの動物に向けられることもあります。過剰な遊びがエスカレートして攻撃行動になる場合もしばしばあります。このような猫では、遊びを止めるとかえって逆効果な場合があるので、基本的にはよく遊んであげるようにします。ただし、遊ぶに当たっては、必ず猫のおもちゃを使用し、飼い主が体を使って遊ぶようなことはさけるようにします(たとえば手など)。また、攻撃しそうな前兆が見えたらば、その行動が必ずおもちゃに向かうようにするために、おもちゃを日頃からよく使っておくことが大事です。もしも猫に攻撃行動をされた場合は、猫に対して決して声をかけたりしないことです。逃げたり怒鳴ったり怒ってたたいたりすることも、攻撃に拍車をかけるだけですので、してはいけません(特にたたくことは、恐怖心からさらに過激な攻撃行動を生むきっかけになることもある)。猫をしばらくの間無視するようにするのです。部屋から出ていったりして、しばらく猫からはなれるのがよいです。おちついたら、元通りに猫と接すればよいでしょう。
 猫の攻撃行動を緩和させるもう一つの方法として、同年齢の猫をもう1匹飼うこともおすすめです。

 排泄の問題
 
猫は、犬に比べて排泄のしつけがしやすいので、室内で飼うのが比較的楽な動物なのですが、まれにトイレの材質が気に入らない、トイレの場所が気に入らない、トイレの箱が気に入らないなどの理由で、不適切な場所で排泄するようになることもあります。また、多数飼育では、仲の悪い猫が同じトイレを使うことを好まない場合もあります。猫は基本的にはきれいなトイレを好みますので、排泄物のにおいがこもらない、屋根のないトイレの方が好まれると思います。トイレ砂の排泄物も、まめに片づけなければいけません。たくさんの猫がいる場合は、猫の数より一つ多めのトイレを用意してあげるのが理想です。大事なのは、トイレがその猫さんにとって気持ちいい場所と認識させることですので、トイレに入っているときに何か不快な事件が起こると、そのトイレで適切に排泄しなくなることがあるので、トイレは常に気持ちがよい場所であるように工夫しないといけません。

さいごに
 
子猫は多くの喜びを与えてくれる愛すべき生き物ですが、行動パターンが間違ってしまうことで、悩みの種を抱えてしまうことになる場合もあります。ですから、飼い主酸は常に猫さんの行動をよく見て、適切な対処をするように努力していけば、きっとその猫さんはあなたの生涯のよくパートナーとなり得るでしょう。

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