猫さんの保健室


   成猫の食餌-何を食べさせればよいのか

 猫の食餌というのは、意外なことですが、飼い主さんが成長期に与えた食餌によって好みが左右される傾向があるようです。それゆえ、成長期に好き嫌いをするからと言って好きな物中心に与えると、融通性のない偏食に陥ることもしばしばあるようです。(ワタシも希にですが「カニカマしか食べない」という猫さんやキャットフードを食べられない猫さんに遭遇したことがあります)偏った食餌は成長してからの猫さんの健康状態に良くない影響を与えることとなりますので、出来るだけバラエティーに富んだ食事を食べさせるように子猫時代から気を付けるように心がけて下さい。バラエティーとは、人間食を色々与えるのことなのでは決してなく、今はそれこそキャットフードが何百種類もある時代ですので、キャットフードの中から色々選んで与えていくようにして上げるとよいでしょう。また、是非手作りの食餌をと言う方もいらっしゃると思いますが、どんな栄養がどれくらい必要なのかは、普通はわかりにくいと思いますので、そういう方は動物病院に問い合わせれば、詳しく教えて下さると思いますので、聞いてみて下さいね。

一般的な注意
 猫の必要な栄養素は、人間とは違うのはもちろん、同じ肉食動物である犬ともかなり違っております(犬よりも蛋白質の要求量が多く、でんぷん質を消化するのにあまり適していないため炭水化物がやや低め)。また、猫だけが多く要求する栄養成分もありますので、猫に与える食餌は必ず「キャットフード」と表示された物を与えていただきたいと思います。ドックフードや人間の食べる食事に偏ると、重大な栄養障害を起こすこともありますので、気を付けて下さい。
 現在市販されているキャットフードは、それ1種類で全ての栄養が足りる「総合栄養食」と、適切に他の種類のフードと組み合わせることでバランスの取れるようになる「一般食」があります。もし一般食を使用するならば、出来るだけ色々な種類のフードと組み合わせて与えるようにして下さい。
 市販フードの質は昔に比べかなり向上しておりますが、それでも品質や栄養的に劣る物も時折見られますので、与えている食餌に不安があるときは、動物病院に相談してみると良いでしょう。ワタシ的には出来るだけフードは高品質の物を、多少値段が高くても与えた方がよいのではと思っております。
 ドライフードとウエットフード(缶詰)のどちらがよいかについては、良質であるならばどちらでも良いとは思いますが、缶詰は開封後すぐに食べないと質が落ちてしまうので、猫さんの食餌の取り方や、飼い主さんの生活パターンに合わせて与えられる物に合わせると良いのではと思います。
 また、いろんな病気になってしまった猫さんもいるかもしれませんが、そういった猫さんでは病院食を食べないと健康状態を維持できない場合もありますので、必ず獣医さんの指示に従った食事をとるようにして下さいね。

一日にどれくらい与えればよいのか?
 猫さんに与える食餌の量は、フードのメーカーによってカロリーも違いますので、そのフードに書いて在る量を基本的には与えればよいと思います。体重当たりの基本的なカロリー要求量は、4キロの猫の場合は体重1キロ当たり大体60キロカロリーです(だもんで、4キロなら4×60=240キロカロリーぐらい)。これを基準に大体のフードは給与量が決められていると思いますので、猫さんの体重を量って、そのフードの給与量を調べて、それを与えると良いと思います。ただし、猫さんの年齢や活動量や避妊、去勢手術の有無などで、カロリー消費量は変化してきますので、適時増減して下さい。
 食餌を与える回数は、ホントは決まった時間に与えられるのがよいのですが(1日に2、3回に分けて与える)、猫さんが性格的に少しずつしか食さない場合も多いので、その場合は自由採食もやむを得ないでしょう。

食餌を変更する場合
 今までのフードと違う種類のフードを与えると、たまに下痢したり吐いたりする猫さんがおります。同じフードを食べていると、お腹の中の消化を助ける細菌がそのフードを消化するのに適した細菌になっているため、違うフードを与えると、対応しきれずに下痢してしまったりするようです。ですので、新しいフードに切り替えたり、新しいフードを食べさせてみるときには、今までのフードに少量混ぜることから初め、徐々に新しいフードの含有量を増やしていくようにして、慣らしていくと良いと思います。

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