猫さんの保健室
今更ですが、猫とはどんな動物か
猫を飼っていると、いることが当たり前になって、ついぞ考えることが少ないと思いますが、そもそも、いったい猫ってどういう動物なのか、みなさまどれくらいご存じですか?
今回は、動物の種類としての猫の位置、猫の歴史、猫の身体的特徴、猫の形態などについて、ごく簡単にまとめてみます。猫の動物学的位置づけ
食肉目ーネコ科ーネコ亜科ーイエネコネコは哺乳動物の一員ですが、その中で食肉目という、肉食獣の一群に分類されます。
食肉目にはほかに犬科(犬、オオカミ、狐、狸などを含みます)、イタチ科(イタチ、テン、フェレットなど)クマ科(ヒグマ、ツキノワグマ、ホッキョクグマなど)などなどあります。ネコ科はさらにヒョウ亜科(ライオン、トラ、ヒョウ、大型山猫など多くの種類が含まれます)とネコ亜科に分かれ、イエネコはネコ亜科に分類されます。
猫の歴史
猫の祖先
ネコの祖先は1200万年前にはすでに存在していたと言われています。ライオンやイエネコ、虎ねをはじめとするネコ科の動物は、クレオドンという肉食ほ乳類の先祖から進化した見飽きすという原始肉食獣から分化して生まれてきました。その後どんどん進化、分化が進み、ネコ科の各種動物に分かれています。
現在存在するイエネコの祖先といわれているネコは、各地に存在する山猫の何種類かが元になっているといわれ、アフリカ系の山猫(リビアヤマネコ)、ヨーロッパ山猫(ヨーロッパヤマネコ)、アジア砂漠ネコ(マヌルネコー長毛のネコの起源といわれています)が主な元祖らしいといわれています。猫の歴史と伝搬
家畜としてのネコ(イエネコ)の起源は、約4000年前と言われています。古代のエジプトでは、穀物を蓄える場所を荒らすネズミなどの害獣を駆除するために、ネコを飼育したと言われていますが、さらにさかのぼった時代にも(約9000年ぐらい前)、人間と共生していたと思われる証拠がいくつか見つかっているようです。
ネコはとりわけ、ネズミなどの小害獣を駆除する能力が優れているため、エジプトそのほかの古代文明では、悪しきものから人を守る神の化身として、崇め奉られていました。その後、貿易商人などによってヨーロッパ方面に広まりました。ヨーロッパにおいても、害獣駆逐(ネズミ駆除によってペストなどの伝染病予防につながる)のために役割を果たしていましたが、中世の一時期では、悪魔の化身として迫害されていた不幸な歴史もあります。その後、イギリスから新大陸にわたりましたが、18世紀頃にはペットとしてのネコの位置が確立し始めて、さらに全世界に広まっていき、今日に至っております。純血種と雑種について
ネコを飼っている方は、いわゆる普通のネコ(雑種ネコ)を飼っている方と、純血種というネコを飼っていらっしゃる方がいらっしゃいますが、そもそも、純血種と雑種はどう違うんでしょうか?イエネコ自体は、起源が多少分かれているものの、動物学的には雑種も純血種も「イエネコ」として一種に統括されます。そのなかで、純血種は個体ごとの特徴がよく似通っている一群であり、雑種やそのほか起源不明のイエネコたちは、全体的な容姿が一定せず、変化に富んでおります。
純血種はどのように生まれたかというと、大部分は世界各地で自然発生的に生まれたネコを交配により純化したもので(突然変異での発生も大きな意味ではこれに含まれます)、品種独特の容姿や性格が形作られていっております。人為的に作った品種では、確立した品種間の間で交配を行い、求める形に近いネコを選択交配し、品種として固定していきます。また、最近では小型野生ネコを導入し、その模様などを取り入れる手法もあるようです。(ベンガルなどがそうですね)ネコの身体的特徴
*味覚と食事:猫は味をきちんと区別することができます。甘いものに対する志向は元来薄いのですが、幼少時に多食させると、甘党になることもあります。(ちなみに、ウチには生イチゴや生桃を食う猫が居ます)
*耳と聴覚:聴覚は人より当然鋭く、音程で言うと高音域をより広範囲で聞き取ることが可能です。言葉がわかるかというのは難しい問題なのですが、音程を聞き分けることにより、言葉の意味を判別することはある程度可能かと思われています。(ちなみに、犬もそうなんですけど)
*鼻と嗅覚:猫の臭覚はきわめて優れており、上顎にあるヤコブソン器官によって、においの細かい分析をすることができます。
*目と視覚:猫は色を識別することが一応できますが、識別能力はそれほど高くありません。しかし、動体視力が非常に優れていることと、光が微量でも物を識別する力に優れており、暗闇で物をとらえることが可能です。
*触覚-ひげについて:猫は触覚が敏感で、体の毛を少しさわっただけでも反応します。ひげは探知機の役割も果たしており、狭い場所を通ったり暗いところを歩くのに役割を果たしております。
*平衡感覚と敏捷性:肉食獣である猫は、ハンティングで獲物を捕らえて食べなければならないため、極めて高い敏捷性と平衡感覚を有しております。短距離を走る限りではかなり高速に走ることもできます(しかし短時間)。ネコの形態
家猫は現在、100以上の品種がありますが(未公認も含めて)、体型、顔の形、毛色、毛の長さ、目の色に違いが現れております。(これは書くと長くなるので、いずれ改めて細かく解説します)。純血種は特に体型、顔の形、毛の長さなどにはっきりとした特徴を持っております。