今週のこの瞬間


トップページへ

 「翔んだカップル」各回における重要な場面を「今週のこの瞬間」として注目し、それぞれの瞬間への思いを綴っていきます。
(「この瞬間の所在」は「単行本1」における所在を示しています)

回数 初出 今週のこの瞬間 「この瞬間」の所在 「この瞬間」への思い
昭和53年3月19日号 ドキ〜ン(勇介) 第1巻5ページ 勇介にとって、圭との出会いの瞬間は強烈な印象をともなっていました。
昭和53年3月26日号 ペタ(勇介と圭) 第1巻44ページ 勇介の心は圭の素直さとやさしさに触れ、動揺しました。
昭和53年4月2日号 『不安と期待が』(勇介) 第1巻66ページ 勇介は圭との関係に期待も持っていました。
昭和53年4月9日号 『嫉妬してんのか おれは』(勇介) 第1巻74ページ 勇介は圭の交友関係に関心を持たずにはいられませんでした。
昭和53年4月16日号 『あいつは きみに ほ・・・・』(勇介) 第1巻94ページ 勇介が圭に中山の気持ちを伝えられなかったことは、勇介の心の動揺をあらわしているのでしょうか。
昭和53年4月23日号 『心配だ』(勇介) 第1巻121ページ 勇介は圭のことを心配するようになっています。
昭和53年4月30日号 『出てけばいーのさ』(勇介) 第1巻136ページ 問題の本質的な解決策は、実行することが困難なものでした。
昭和53年5月7日号 『同居人って織田さんなのよ』(圭) 第1巻160ページ 勇介だけでなく、圭も中山に隠し事をすることになってしまいました。
昭和53年5月14日号 『出会いって ふしぎね』(圭) 第1巻182ページ 出会いの機会はすべての出発点です。
10 昭和53年5月21日号 『ちょっと きみたち うるさいわね』(杉村) 第1巻191ページ 勇介と杉村の出会いはさりげない一場面でした(二人が初めて言葉を交わしたのは第9回です)。
11 昭和53年5月28日号 (最後の1コマ、雨の中。勇介と圭) 第2巻20ページ 出て行けと言われても行くあてのない圭と、本当は圭に出て行ってほしくない勇介。二人の思いはまだ合っていません。
12 昭和53年6月4日号 『こうしてすんでるのは やっぱりまちがってるんじゃないかな』(勇介) 第2巻40ページ 勇介の正しい判断にもとづいて行動することは実行不可能なことだったのでしょうか。痛みを伴っても、実行するべきだったのでしょうか。
13 昭和53年6月11日号 『いっしょに すまない』(杉村) 第2巻56ページ 勇介は圭から逃げようとしていたのでしょうか。しかし、現実を否定することができなければ新たな一歩を踏み出すことはできません。
14 昭和53年6月18日号 (勇介と杉村の初めてのキス) 第2巻76ページ キスは好意をあらわすための行動です。勇介はそれにどう応えるのでしょうか。
15 昭和53年6月25日号 『ぼくはさっき 勇介と杉村がキスしてるとこ 見ました』(中山) 第2巻96ページ 勇介は衝撃的な事実を公表され、事態を改善しようとするのでしょうか。圭の驚きは何を意味するのでしょうか。
16 昭和53年7月2日号 『ちょっと 気になるかな』(圭) 第2巻110ページ 圭は勇介のことを考え始めました。
17 昭和53年7月9日号 『まさか』(圭) 第2巻135ページ 考えは深みにはまっていきます。離れていこうとするものは追いかけたくなるものです。
18 昭和53年7月16日号 『いいっ ききたくない』(圭) 第2巻152ページ 認めたくない現実。でも、聞かなくても変わるものではありません。
19 昭和53年7月23日号 (圭は杉村の部屋から出てきた勇介と出会った) 第2巻167ページ 自分の目で見てしまえば、認めるしかありません。他人から聞かされるよりもすっきりするのかも知れません。
20 昭和53年7月30日号 『勇介くん あなたは圭ちゃんが すきなのね』(杉村) 第2巻191ページ 一方的に好きになることは簡単にできることです。しかし、相手の気持ちをつかむことはそう簡単なことではありません。
21 昭和53年8月6日号 (最上段2コマ目、圭の表情) 第3巻3ページ 圭は勇介に問われて、一瞬心の中を表情に映しだしました。でも、それを話すことはできません。まだ自分自身で納得できていることではないから。
22 昭和53年8月13日号 『すきなんだよ だから』(勇介) 第3巻35ページ 勇介はついに自分の心情を告白しました。離れていこうとする圭の心をつかもうとするために。
23 昭和53年8月20日号 『山葉圭と田代勇介は 同じ家に住んでいます』(中山) 第3巻46ページ 許されることと許されないこと。中山は友人関係を捨てました。
24 昭和53年8月27日号 『このまま時がとまってくれたら』(勇介) 第3巻75ページ みずから行動をおこさずに、時間の経過にまかせてしまうこと。それは何もしないことと同じです。
25 昭和53年9月3日号 『ええ』(圭) 第3巻92ページ 圭の気持ちは他人に話をできるほどに明確になっていました。中山はそれを聞いても圭への思いを断ち切ることはできませんでした。
26 昭和53年9月10日号 『頭でかんがえてもわからなくなったときは 気もちのうごくままにまかせて 行動するしかないじゃないの』(杉村) 第3巻100ページ 自分の行動には自分で責任を持たなければなりません。他人に影響をおよぼす行動は、影響の範囲を十分に考えてから実行しなければなりません。杉村の行動と中山の行動との違いは、そこにあるのでしょう。
27 昭和53年9月17日号 『これがおまえとの絶交のあいさつだ』(勇介) 第3巻123ページ 圭も勇介も、戻れぬ一歩を踏み出しました。
28 昭和53年9月24日号 『そう しばらくの空白を』(圭) 第3巻134ページ しばらくの空白は自分の意志では関知できないものになってしまいました。自分にとっての空白とは、他人にそれをゆだねてしまうことなのでした。
29 昭和53年10月1日号 『まるで見えない糸にからまれているような』(勇介) 第3巻164ページ 消えない思いは細く強い糸のようにいつまでも切れません。自分の意志で断ち切らないかぎりは。
30 昭和53年10月8日号 『人間は自分ではいあがるしかないのよ』(杉村) 第3巻175ページ 周囲の人間には、はいあがる手助けをしてやることができるのでしょう。しかし、最終的には自分の力が必要です。
31 昭和53年10月15日号 『やつとぼくは もう関係ないんだもんな』(勇介) 第3巻202ページ 細く強い糸はまだ切れません。関係ないと思えば思うほど。
32 昭和53年10月22日号 『そしてぼくには杉村くんが こんなにすばらしい人が』(勇介) 第4巻18ページ 確かに杉村は素晴らしい人です。でも、それは圭との関係とは別のことなのです。
33 昭和53年10月29日号 『もうすぐ杉村くんが 自分の手のとどかないところへ いってしまうのに』 第4巻36ページ 杉村の身辺にに何がおこるというのでしょうか。
34 昭和53年11月5日号 『彼とはいつも なぜか すれちがいね』(圭) 第4巻55ページ 圭と勇介は離れられません。でも、近づくとすれ違いになってしまうのです。
35 昭和53年11月12日号 『彼は まだ 圭ちゃんが好きなのよ』(杉村) 第4巻74ページ 杉村は圭に勇介の気持ちを伝えました。その後のことは成り行きにまかせるように。
36 昭和53年11月19日号 『わたしを だいて』(杉村) 第4巻93ページ 勇介は杉村の言葉をどう受け止めればよかったのでしょうか。
37 昭和53年11月26日号 (最後のページ、圭は勇介を見送る) 第4巻114ページ 圭は勇介の様子を見て、勇介にとって杉村の存在がいかに大きなものだったかを知りました。
38 昭和53年12月3日号 『きみこそ 一日も はやく たちなおってくれよ』(中山) 第4巻133ページ 中山の言葉が、勇介を支えてくれる一言になれば良かったのに。
39 昭和53年12月10日号 (最後のページ。勇介) 第4巻154ページ もう彼に会うことはできません。
40 昭和53年12月17日号 『まっくらな街は 氷のように つめたく よこたわってて』(勇介) 第4巻171ページ 見える景色は自分の心の中を投影しているようです。
41 昭和53年12月24日号 『勇介くん』(圭) 第4巻188ページ 自分の本心は何でしょうか。それは表にさらけ出し、行動に結びつけるべきものでしょうか。
42 昭和54年1月1日号 『ぼくと彼女とは もう おわったんだよ』(勇介) 第5巻20ページ 終わったというからには、始まりがあったという認識があるのでしょうか。勇介にとって、圭とのつきあいとはどのようなものだったというのでしょうか。
43 昭和54年1月7日号 (最後の1コマ、朝。勇介と絵里) 第5巻38ページ 勇介と絵里にも、朝の光は注がれていました。
44 昭和54年1月14・21日号 『かえるんです もう きめたことです』(圭) 第5巻61ページ 圭が東京へ出てくるときに立てた目標は何だったのでしょうか。その目標は捨ててもかまわないものなのでしょうか。
45 昭和54年1月28日・2月4日号 『それはそれで いいのです』(杉村) 第5巻91ページ 杉村の苦しい心の中を表現した言葉です。
46 昭和54年2月11日号 (勇介を思い浮かべる圭) 第5巻110ページ 思い浮かべる人。その人への思いは東京に残してきたもの。
47 昭和54年2月18日号 『好きなら好きだと ストレートにいくべきだってことを』(圭) 第5巻128ページ 思いは伝えるべきなのでしょうか。思っているだけではどうにもならないということならば。
48 昭和54年2月25日号 『あかるいきみを見れば見るほど 自分がうすよごれて見える』(勇介) 第5巻148ページ 思いを表に出す決心をした明るさと、八方ふさがりの中で先の見えない暗さは対照的です。
49 昭和54年3月4日号 『もっと青春って あかるくてストレートなものじゃない』(圭) 第5巻163ページ 一般論としては勇介にもわかっていることでしょう。でも、現実は厳しく、暗い闇の中の勇介はこの言葉では動けません。
50 昭和54年3月11日号 『もう勇介くんとわたしとは べつべつの道を あるきはじめたのよ』(圭) 第5巻177ページ 納得できない思いを納得しようとすることは難しいことです。
51 昭和54年3月18日号 『へんなやつ好きになっちゃって あたしってバカみたいよ』(圭) 第5巻201ページ 気にするまいと思うほど気になってしまう。それでは、それからどうするのか。しっかりと考えなければなりません。
52 昭和54年3月25日号 『梅が・・・・きれい!!』(圭) 第6巻14ページ 自分の気持ちを素直に表現すること。高校一年生の二人には必要なことだったのでしょう。
53 昭和54年4月1日号 『え』(圭) 第6巻37ページ 圭よ、死んではいけない。そのようなことで命を落とすために、あなたは生まれてきたのではない。あなたには輝く未来があるはずだ。
54 昭和54年4月8日号 『なぜ!? だれなの!?』(圭) 第6巻52ページ 人が人の命を奪うようなことは、あってはならないことなのです。理不尽な行為には理由づけなどあり得ません。それでも、そこに至るまでの経緯には理由があるはずです。
55 昭和54年4月15日号 『そんなに勇介くんを 愛してたの』(圭) 第6巻81ページ 絵里が引き起こした事態の重大さは、勇介に対する絵里の気持ちの強さによってもたらされたものでしょうか。圭はそう思うしかありませんでした。
56 昭和54年4月22日号 『彼女に会いたいのよ』(圭) 第6巻103ページ 圭は自分の命を奪おうとした人間に会おうと言うのでした。絵里とはどのような人物なのでしょうか。そして、勇介との関係は本物なのでしょうか。
57 昭和54年4月29日号 『無責任よ』(圭) 第6巻122ページ 人により責任というものに対する考え方には違いがあるでしょう。「責任をとる」のは過去のこと、「責任ある行動をとる」ことは現在から未来にかけてのことです。無自覚のうちに責任をとらなければならない状態におちいらないよう、注意深い行動をとることが必要なのでしょう。
58 昭和54年5月6日号 『杉村くん』(勇介) 第6巻142ページ 確かに春はすぐそこまできていました。そして、その春には杉村が帰ってくる。勇介にはそのことはわかっていました。それでも、あまりに突然の杉村の出現には驚くしかありませんでした。
杉村がいなかった半年間のことが、あっという間に、遠い過去の思い出となったような気がします。
59 昭和54年5月13日号 『三時間くらいまえ・・・・ね』(杉村) 第6巻144ページ 帰国してわずか三時間のうちに訪れた勇介の家でした。帰国後の杉村の活動はこの時を原点として始まります。
60 昭和54年5月20日号 『さあ・・・・』(圭) 第6巻179ページ 中学時代に同級生だった本郷に対しては、上手なうそがつけない圭でした。
61 昭和54年5月27日号 『なんか・・・・おれ 東京から にげていくみたいだな』(勇介) 第6巻193ページ 絵里との関係に決着をつけず、今川に絵里のことを託して東京から離れてしまったこと。やはり勇介は目の前の問題から目をそむけて逃げてしまったことになるのでしょう。
62 昭和54年6月3日号 『大人になれば 男と女って わかりあえるように なるのかなァ』(春ちゃん) 第7巻18ページ 女は男をよくわからない生き物だと思い、男は女をわからない生き物だと思う。ところで、男は男のことを、女は女のことをわかっているのでしょうか。自分以外の他人のことなど、わからないのが当然なのではないでしょうか。わかっていると過信することは禁物です。人と人は努力をしなければわかりあうことなどできないのです。
63 昭和54年6月10日号 『最後までいったの!?』(杉村) 第7巻34ページ 最後の一線を越えることは男女の関係において重要な意味のあることでしょう。
杉村は勇介のそのようなことまで知ろうとしました。
64 昭和54年6月17日号 『勇介くんと絵里さん いまは わかれてること なぜか いえなかった』(杉村) 第7巻46ページ 杉村にとって、圭は競争相手なのでしょうか。
65 昭和54年6月24日号 『もどるって・・・・わたしのクラスはここよ』(杉村) 第7巻59ページ 杉村は学校の試験においても強烈な自己主張をおこないました(彼女の場合、実力はあるという前提があり、それだからこそ主張にも説得力があるのです)。
66 昭和54年7月1日号 『本郷くんと おなじクラスにいるのに』(圭) 第7巻88ページ 好きだった人ではなく、好きな人。圭の心に他の人が入る余地はありません。
67 昭和54年7月8日号 『杉村くんといっしょにいると 自分で自分が わからなくなってくる』(勇介) 第7巻107ページ 目の前にいる素敵な人。その人の前では冷静ではいられない。それでも、そのときの心のままに行動してかまわないのでしょうか。
68 昭和54年7月15日号 『自業自得さ』(今川) 第7巻118ページ 自分を納得させるためには、そう思うしかないのかも知れません。自分の行動に問題があったと思うならば、それを反省し、新たな行動に結びつけていく。そのような考え方が人間として成長することにつながるのでしょう。
69 昭和54年7月22日号 『だいたい 圭ちゃんの かんがえてるとおりよ』(杉村) 第7巻145ページ 圭は杉村のごく個人的な考えにもとづく行動について質問しました。普通ならそのようなことは聞かない、でも、杉村はあえて圭に答えたのです。これは杉村の圭に対する通告だったのでしょうか。
70 昭和54年7月29日号 (振り向いた圭の笑顔) 第7巻161ページ 多少の責任は感じている絵里との関係、そして杉村との今の関係。でも、思い浮かべるのは圭のこと。勇介は進みたい方向とは異なる方向へ進んだのでした。
71 昭和54年8月5日号 『おはよう』(杉村) 第7巻177ページ 二人で迎えた朝。愛する人と初めて一夜を過ごしたという実感をともなって発した一言なのでしょう。
72 昭和54年8月12日号 『この不安感は生きたいように生きてるこわさなのか・・・・それともどこか無理をしているからなのか』(勇介) 第8巻8ページ 明日のことはわかりません。ですから、明日のことを考えずに成り行きにまかせる生き方もあります。しかし、過ぎてしまった時間を取り戻すことはできません。よく考えて後悔することのない生き方を選ばなければならないと思うのです。
73 昭和54年8月19日号 (最後の場面、家の前。勇介と圭) 第8巻36ページ 互いに相手のことを思う勇介と圭。勇介の家の前で二人が出会ったことは偶然ではなく、必然的な巡り合わせだったのでしょう。
74 昭和54年8月26日号 『たぶん これが 恋という感情なんだろうなァって』(圭) 第8巻49ページ 手の届きそうなところにいるのに近づけない。そんなとき、感情は必要以上に高まり、平常心ではいられなくなってしまうのでしょう。
75 昭和54年9月2日号 『行動なくして なにも 生まれないわ』(杉村) 第8巻62ページ 自分から行動しなければ何も生まれないから行動する。そして、行動の結果には自分で責任を持つ。成功でも、失敗でも。そのように覚悟を決めた行動ならば、できれば成功できるようにしたいものです。
76 昭和54年9月9日号 バシッ(圭は勇介の頬を張った) 第8巻101ページ 圭と勇介の思いはいつもすれ違いになってしまいます。圭の思いと現実との違いはあまりに大きく、圭の悲しみとも怒りともつかない混濁した感情の高まりは、勇介の頬を張ることによって発散させるしかありませんでした。
77 昭和54年9月16日号 ギュッ(圭は勇介の頬を張った手を握った) 第8巻121ページ 圭の手には勇介の頬を張った実感が残っていました。それはさらりと思い出にできるものではなく、圭自身の心の痛みに通じるものでした。
78 昭和54年9月23日号 『右ホホのあとはきえてしまったのに 痛みのかんじだけは 日ましに つよくなっていく』(勇介) 第8巻128ページ 思い出にできることとできないこと。あるいは、思い出にするしかないこと。勇介は圭との関係がどれにあたるのか、考えておかなければなりません。
79 昭和54年9月30日号 『お父さん』(杉村) 第8巻158ページ 杉村も勇介も一人暮らしはしていても、自分一人の力で生きているわけではありません。遠く離れた親のことを、たまには思い出す必要があるのでしょう。
80 昭和54年10月7日号 『不安はあたってしまった 杉村くんは もう東京には』(勇介) 第8巻178ページ 不安を放置した夏休み。何もしなくても、時間は過ぎていきます。そして、時間とともに人の心はうつろうものです。無為に過ごした日々の間に人の気持ちが変わってしまう可能性を、勇介は考えてみたのでしょうか。
81 昭和54年10月14日号 『わたしなりの答えをね』(杉村) 第8巻185ページ 杉村は何のために『わたしなりの答え』を出したのでしょうか。それを出すことにより主張したかった内容は相手に十分に伝わったのでしょうか。自分の気持ちを相手に伝え理解してもらうためには、それなりの努力が必要です。
82 昭和54年10月21日号 『ただ むしょうに 走ってみたいんです』(勇介) 第9巻10ページ 時の流れに身を任せるだけの生活。そのままではいけない、その中で何か目標を見つけることはできないだろうか。そのような思いが勇介を無性に走ってみたいという気持ちにさせたのでしょうか。
83 昭和54年10月28日号 『百の偶然と千の偶然がかさなりあって いまのこの生活があるんだ』(勇介) 第9巻36ページ 偶然の機会にめぐりあったとき、自分の意志をどのように織り込んでいくのか。自分の主体性の出し方によって、その後の生活は大きく変わります。
84 昭和54年11月4日号 『秋ね』(圭) 第9巻51ページ 勇介と交わすさりげない会話。今日に至るまでのさまざまな出来事の記憶は、二人の会話をそれ以上はずませようとはしません。
85 昭和54年11月11日号 (勇介と杉村が話している様子を見る圭の表情) 第9巻74ページ 勇介と杉村との関係とは何か。自分と勇介との関係とは何だったのか。今、圭に見えている光景は受け入れるしかないのでしょうか。
86 昭和54年11月18日号 『いません』(圭) 第9巻100ページ 心の中で思う人がかつてはいたのか、あるいは今でもいるのか。それを認めることは何の意味もなく、いないと言うしかない圭でした。
87 昭和54年11月25日号 『そういうことは本人に聞くものよ』(杉村) 第9巻110ページ 本郷は過去の事実に肉薄してきます。隠す必要はないかも知れませんが、他人が話すことではありません。直接本人と話をしなければ、その後の展開も望めません。
88 昭和54年12月2日号 『圭ちゃんが好きだった人って 勇介のことだろ』(本郷) 第9巻134ページ 認めたくないけれど認めるしかない。自分は本当はどうしたいのか、それを考えることもできない。まだ過去のものにはなっていない勇介への思い、これに決着をつけなければ未来へ進むことはできません。
89 昭和54年12月9日号 『勇介くん 出場するのかな』(圭) 第9巻153ページ 困難な事態に直面した勇介のことを気遣い、勇介のことを思う圭でした。
90 昭和54年12月16日号 『ワー ワー ワー ワー ワー』(圭は陸上大会の歓声を想像していた) 第9巻165ページ さわやかな秋晴れの日に、さわやかな大会のことを想像する、さわやかな気分になれない圭でした。
91 昭和54年12月23日号 『おれはただ あの人にほめてもらえれば それだけで満足だったよ』(河島) 第9巻188ページ 河島は自分という人間の水準を冷静に、半ばあきらめを伴って見ていました。あこがれの人は自分の手の届くところにはいない、それでも自分のことを見てほしい。相手にそれ以上の対応を求めようとすることは、身の程をわきまえない暴走行為なのでしょうか。
92 昭和55年1月1日号 『なぜ なにも弁解もせず さっちまったんです』(勇介) 第10巻18ページ 亡くなった人の人格を傷つけるような弁解をするべきではないのかも知れません。
教師として、弁解をしなければならない事態を招いたことに非はあったとみるべきなのでしょうか。
93 昭和55年1月6日号 『おばさんちから でることにしたの』(杉村) 第10巻36ページ 杉村の主張は静かですが、強いものです。杉村の考えをじっくりと聞いてみましょう。
94 昭和55年1月13・20日号 『人生は一度だけなんだもん 生きたいように生きるという あたりまえのこと 忘れてたことにきづいて』(杉村) 第10巻42ページ 自分の生き方とはどのようなものか、考える機会はなかなかないものです。考えて初めて発見することもあるでしょう。気づいても放置してしまえば何もなかったことと同じです。今すぐに実行しなければならないことをしっかりと見きわめて、行動しなければなりません。
95 昭和55年1月27日・2月3日号 『できるのなら 生涯の友だちとして』(圭) 第10巻75ページ 男女の友だちとはどのような関係なのでしょうか。みんなで集まって話をするというような軽い関係ではなく、友情というような強い精神的なむすびつきをもった関係を、圭は考えたことがあるのでしょうか。
96 昭和55年2月10日号 『ぼくさ きみを忘れるよ』(本郷) 第10巻101ページ あきらめる決断。
まだ時間があると思い、時の経過の中で相手の考え方を変えさせるように仕向けることができるのか、その間自分で辛抱ができるのか。いったん引くが、じわじわと、しかもさりげなく近づいていく。それをしていく覚悟があるのなら、あきらめる決断を伝える必要はないのかも知れません。
97 昭和55年2月17日号 『もてないって つらいけど もてる人も けっこう たいへんなのね』(友崎) 第10巻109ページ もてるかもてないか。両方を経験する人は少ないのでしょうか。もてない人から見れば、もてる人の悩みはぜいたくな悩みなのだと思います。
98 昭和55年2月24日号 『だれにも ぼくたちのこと じゃまはさせないと』(勇介) 第10巻138ページ 『ぼくたち』すなわち勇介と杉村との関係はどのような関係なのでしょうか。それは誰かに邪魔をされるような関係なのでしょうか。異常な状態を原点においてしまうと、考え方や行動は正常な範囲におさまらなくなってしまいます。
99 昭和55年3月2日号 『自分のことは 自分でやらなくちゃ』(杉村) 第10巻156ページ 親から自立して親の決めた道とは異なる方向へ自由に進もうとするためには、自分の行動に責任を持たなければなりません。杉村はこの原則に忠実に生きようとしています。
100 昭和55年3月9日号 『悲しみも 楽しみも 苦しみも 流れて消えていくだけだ』(勇介) 第10巻166ページ 自分の目標と信念にもとづいて行動をしなければ、時の流れに身をまかせるだけの生活になってしまいます。
101 昭和55年3月16日号 『自分以外の人間をしばることはできないわ』(杉村) 第10巻192ページ 父親に向かってこの言葉を言った杉村はどのような心境だったのでしょうか。家族の間でも黙っていて意思疎通ができることはありません。このようなことを言わなくてすむような家族関係を作っていかなければならないと思うのです。
102 昭和55年3月23日号 『人生って結果だから 予想はむずかしいね』(友崎) 第11巻3ページ 人はみな良い結果を期待して生きています。でも、思い通りの結果を得ることはなかなかできません。望む結果を得たいのならば、その方向へ進むように努力をする必要があるのです。
103 昭和55年3月30日号 『死ぬことがわかってて なんでそんなくだらない 生きかたしか かんがえられないんだよ』(河島) 第11巻35ページ 人間は死の直前にそれまでの自分の人生を振り返るものでしょうか。そのときに自分なりの人生の評価はできるでしょう。評価に値しないほどの『くだらない』人生だったと思ったとき、死期を先に延ばしてやり直すことができるのでしょうか。
104 昭和55年4月6日号 『まさか いないふり してるんじゃ』(勇介) 第11巻44ページ 自分にとって不利な状況において、自分に不利な解釈をしてしまうこと。それは自分が好んで進もうとしている方向なのでしょうか。事態を好転させるためには、そうしたいという意志とそうしようという努力が必要です。
105 昭和55年4月13日号 『またすれちがうところだったわね』(杉村) 第11巻67ページ 久しぶりに見せた、杉村の笑顔です。一つの問題を乗り越えた安心感があったのでしょう。しかし、これからはさらに大きな試練が待っているのです。
106 昭和55年4月20日号 『少し大きくなったんとちがうか』(勇介) 第11巻88ページ 以前より大きく見えた圭の姿。勇介の心の中で、圭の存在は大きくなってきたのでしょうか。
107 昭和55年4月27日号 『あれから二年か』(圭) 第11巻100ページ 思い出は心地よいものでしょうか。それともつらい記憶なのでしょうか。
108 昭和55年5月4日号 『なんだろう・・・・!? この心のずれは』(勇介) 第11巻125ページ 二人の心がいつもぴったりと合っていることはないでしょう。それまで意識しなかった心のずれを感じたということは、どのような意味を持つのでしょうか。
109 昭和55年5月11日号 『なにかへだたりが感じられる』(勇介) 第11巻130ページ 心のずれは隔たりを感じるまでに広がりました。無意識のうちにか、意識してか。
110 昭和55年5月18日号 『ところで ぼくらは愛しあっているのだろうか』(勇介) 第11巻153ページ 愛とは何か。答えは簡単には見つかりません。
111 昭和55年5月25日号 『勇介くんって すぐフラフラするから しっかり考えなさい』(圭) 第11巻179ページ 圭の思いやりが感じられる言葉です。
112 昭和55年6月1日号 『べつに たいくつなんか していません』(圭) 第11巻193ページ 自分のことを、いつもすべてわかっているわけではなさそうです。
113 昭和55年6月8日号 『だいじなことは 一秒でも早く そのあやまちに 気づき修正することだ』 第12巻7ページ 過ちに気づくことは重要です。そして、それをどのように修正するかを、しっかりと考えて行動しなければなりません。
114 昭和55年6月15日号 『これからなにがあろうと無関係です』(圭) 第12巻35ページ 圭の強く厳しい意思表示です。話す相手が杉村でなければ、多少は違う表現になっていたのかも知れません。
115 昭和55年6月22日号 『おれの人生・・・・おれの夢』(勇介) 第12巻49ページ 自分の人生や将来の夢について考えるのは、高校三年生になってからでは遅いのかも知れません。時の経過とともに可能性の幅は狭くなっていくのです。
116 昭和55年6月29日号 『ただなんとなくいかないだけなのか さえないね』(勇介の隣の席の女生徒) 第12巻71ページ 目的もなくさまよっていると、時間を浪費し『かっこわるい』状態になってしまうのです。
117 昭和55年7月6日号 (最後の場面、階段の下。勇介は圭にキスをした) 第12巻90ページ キスをすることへの思いは人それぞれ、その時々の状況によって異なります。特に、初めてのキスの場合には特別な思いが込められるものでしょう。
118 昭和55年7月13日号 『あのことも おぼえてないの』(圭) 第12巻107ページ そんなことは許せないと思っても、過去に戻ることはできません。
119 昭和55年7月20日号 『きのうのこと ものすごく酔っぱらってて おぼえてないって』(圭) 第12巻126ページ 圭にとっては、酒に酔っていたからということで済む問題ではありません。
120 昭和55年7月27日号 『許せないわ』(圭) 第12巻138ページ 圭の意志とはうらはらに、勇介とは無関係ではいられない状況になってしまいました。
121 昭和55年8月3日号 『男としたことが なにも将来やりたい夢がないなんて なっさけないなー』(久保井) 第12巻157ページ 今は男も女もありません。私は当時久保井の言葉を読んでいましたが、真剣に考えて有効な行動に結びつけることはできませんでした。もはややり直すことはできず、後悔するのみです。
122 昭和55年8月10日号 『酔ってあたしにキスしたのよ』(圭) 第12巻177ページ 無関係ではあり得ない人に事実を伝えること。その事実を共通の認識として、それでもやはり無関係のままで済ませるのかどうかは、改めて考える必要があるでしょう。
123 昭和55年8月17日号 『でも やっぱり 夢と冒険をもってる人のほうが 好きだなァ』(圭) 第13巻12ページ 年齢に関係なく、人生に夢を持っている人は素敵です。その夢を実現するために冒険をすることができるのは、若さの特権かも知れません。
124 昭和55年8月24日号 『なにかがものたりない よくわからないけど なにかが』(勇介) 第13巻36ページ ただ受験生だから勉強をする。それでは物足りないのも当然でしょう。自分はどうすれば満足できるのか、自分で考えなければなりません。ただ、相手のあることは自分だけの考えでは動かないことを忘れてはなりません。
125 昭和55年8月31日号 『自分だけキズついたと思ってるこのわたしのほうが ホントはまわりの人をキズつけているのかもしれない
いつも自分のからにとじこもってしまって』(圭)
第13巻45ページ 周囲から自分への思わぬ強い働きかけがあると、つい自分を守ろうとしてしまいます。守りに入ると自分から働きかけをすることができなくなり、自分の望む結果も得られなくなってしまいます。
圭は自分を守る殻に閉じこもることをやめ、自分の意志で行動を始めました。
126 昭和55年9月7日号 『そんなこと できるわけないわ』(圭) 第13巻56ページ 驚くべき勇介の発言でした。しかし、これを無視していたら先へは進めません。
127 昭和55年9月14日号 (ファイヤーストームの前で互いに見つめ合う勇介と圭) 第13巻84ページ 勇介にとっては過去を思い出させる炎でした。圭にとって、勇介と炎はどのように重なって見えたのでしょうか。
128 昭和55年9月21日号 『きれいね 屈斜路湖って』(圭) 第13巻108ページ 偶然に訪れた二人きりで話す機会でした。でも、素直な気持ちになるためにはもう少し時間が必要です。
129 昭和55年9月28日号 『ホントにホントなら おれ うれしいよ』(河島) 第13巻116ページ 勇介と圭が忘れていたのは河島と久保井のような素直な気持ちだったのでしょう。
130 昭和55年10月5日号 『あたしたち いいともだちになろーね』(圭) 第13巻143ページ この発言以降、圭は勇介との関係を育てていくために、できる限りのことをしようとしています。この言葉自体はきれいごとの言葉なのかも知れませんが。
131 昭和55年10月12日号 『なんか あいつ へんだな・・・・』(勇介) 第13巻159ページ 圭の言葉と行動はそれまでとは明らかに違ったものになっていました。そうなった理由を考えて圭の言葉と行動を理解しなければ、それは不自然なものに見えるのでしょう。
132 昭和55年10月19日号 『強くて自由な精神』(勇介) 第13巻191ページ 自分の意志を本当に自分が望む方向で持つこと。これがそう簡単にはできないのです。
133 昭和55年10月26日号 『チッ チッ』(11時10分を指している時計) 第14巻8ページ 勇介と圭が二回目のキスをしている間、時計はしばらくの時をきざんでいました。
134 昭和55年11月2日号 『あいつ いやらしい・・・・やつ』(圭) 第14巻25ページ 勇介の行動に対する圭の正直な気持ちです。2年前(第26回のころ)と、圭の考え方は変わっていません。
135 昭和55年11月9日号 『いろいろ あったもんなァ』(勇介) 第14巻54ページ この家にまつわる記憶は尽きることがありません。現実に近い記憶が過去の思い出となる瞬間が近づいています。
136 昭和55年11月16日号 『うふふ』(杉村) 第14巻63ページ 杉村はその家にまつわる出来事を過去の思い出としました。
137 昭和55年11月23日号 『どうってことないといえば どうってことはないのよね』(圭) 第14巻94ページ 勇介が望むことは圭の考えの中に収まることなのでしょうか。
138 昭和55年11月30日号 『自分の心に聞けばいいのよ』(友崎) 第14巻101ページ どちらに決めても人に迷惑がかかることではない。決めるのは自分。迷う時は理屈で判断するのではなく、感情で決めなさいということです。人間はやはり感情で動く生物なのです。
139 昭和55年12月7日号 『ちょっとの期間だけなんだもん』(圭) 第14巻130ページ 勇介の希望はかなえられました。そのちょっとの期間に、勇介は何をすれば良いのでしょうか。
140 昭和55年12月14日号 『ずるい そんなの いいのがれよ』(圭) 第14巻144ページ 圭は自分の心のままに行動しました。それなのに、勇介は心の内を明かそうとしません。勇介には圭のことをしっかりと理解してつきあっていこうとする覚悟ができていません。
141 昭和55年12月21日号 『なんでもいいの 思ったこと 考えたこと 正直にいってほしいよ』(圭) 第14巻164ページ 圭は勇介に、もっと理解を深めることを促しました。
142 昭和56年1月1日号 『これ以上 どうしようもないわ』(圭) 第14巻173ページ これ以上進めようとすれば壊れてしまう。それでは圭の行動の意味がなくなってしまいます。進める限界まで近づいて立ち止まること、圭はできる限りのことをしました。
143 昭和56年1月4・8日号 『あの人には永遠に勝てないわ』(圭) 第15巻13ページ 何をもって勝ったとし、何をもって負けたとするのでしょうか。過去の事実は消えることはなく、こだわっていると前へ進むことはできません。
144 昭和56年1月11・15日号 『やっぱり 運命なのかな』(勇介) 第15巻43ページ 自分の意志でどうにでもできることを、運命のせいにしてはいけません。
145 昭和56年1月22日号 『自分で よく わかってるくせに』(圭) 第15巻49ページ わかってはいても、納得ができていない。このような時に無理な背伸びをしてはいけないのでしょう。
146 昭和56年1月29日号 『これが 時の流れというものなんだろうか』(勇介) 第15巻80ページ 時の流れはすべてを水に流してくれるわけではありません。時が経っても忘れてはならないことを、しっかりと心に刻んでおかなければならないと思うのです。
147 昭和56年2月4日号 『もっと 杉村くんのように 自然に生きればいいんだよ あいつ』(勇介) 第15巻93ページ 人から自然に生きていると見られ、自分でも自然に生きていると思う。そのためには人の影響を受けない強い意志を持っていなければなりません。それは強い人間にしかできないことでしょうか。強い人間はどのような面でも強いのでしょうか。
148 昭和56年2月11日号 『杉村くんとは ケンカなんかしたことなかったのに』(勇介) 第15巻115ページ 勇介と杉村はどのような関係だったのか。そして、勇介と圭はどのような関係なのか。勇介はじっくりと考えなければなりません。
149 昭和56年2月18日号 『圭とは交わらない無言の電波は 杉村くんとは通じあう』(勇介) 第15巻123ページ 言葉を交わさなくても気持ちが通じ合うようになるのは、そう簡単なことではありません。勇介はそのために何らかの努力をしたのでしょうか。
150 昭和56年2月25日号 『好きにしたら 勇介くん』(圭) 第15巻146ページ 圭が望まないことであるとわかっているのに、『好きにしたら』と言わせてしまった。そこに至るまでの勇介の考えや行動は何だったのか、それが自分の望む姿なのか。勇介はしっかりと考えなければなりません。
151 昭和56年3月4日号 『2月19日・・・・』(圭) 第15巻167ページ 勇介との再会の約束。その約束は実行されませんでした。
二人はこれから、二人の関係をどのようにしていこうと考えているのでしょうか。二人の関係は二人で育てていくものです。
152 昭和56年3月11日号 『勇介くん』(圭) 第15巻188ページ 圭は勇介を笑顔で迎えました。

このサイトについて

トップページへ