「みな翔ていった」資料編(その1)

「翔んだカップル」物語の構成


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 ここでは、「翔んだカップル」の物語の構成について整理します。

 「翔んだカップル」を初めて通読されて、勇介と圭の関係はなぜこのようにこじれてしまったのか、よく理解できないと思われた方もいらっしゃることでしょう。
 長い物語の中にはいくつかの内容の転換点があり、そこを区切って読みませんと、前後の物語の関係もわかりにくくなるものと思います。ここでは物語を理解しやすくするために、内容に対応して物語の構成を分類することを試みました。
 何を区切りと見るかは読み手の解釈に委ねられることであると思います。ここに記述する内容は翔ばない研究室としての見解であることをご了解ください。

 表中の章番号より「みな翔ていった」資料編(その2)「考えたこと、感じたこと」へリンクします。

第一部 出会いと別れ 第1回〜第80回
出会いと別れを繰り返し、「今」をさまよう高校生たちの生きざまを描く。
第一章 十五歳・出会い 第1回〜第10回
勇介と圭の突然の同居生活開始。
織田も加わった混乱した生活の中で、勇介と織田はついに衝突した。
第二章 揺れる思い 第11回〜第20回
二回目の勇介と圭の二人きりの生活が始まった。
杉村を巻き込み、勇介と圭の思いは揺れた。
第三章 新たな恋 第21回〜第28回
圭は勇介の家から出ざるを得なくなり、勇介の恋は終わった。
そして新たな恋が始まった。
第四章 別れ 第29回〜第40回
杉村との別れ、そして中山との永遠の別れ。
第五章 暗黒の冬 第41回〜第49回
絶望的な絵里との日々。
第六章 ふれあい 第50回〜第57回
つかのまの勇介と圭とのふれあい、そして別れ。
第七章 十六歳・春 第58回〜第71回
杉村との再会。勇介と杉村はついに結ばれる。
第八章 消せない思い 第72回〜第80回
圭も勇介も、互いに思う気持ちを消すことはできなかった。
第二部 未来へ 第81回〜第152回(最終回)
将来に悩み、必死に自分の進むべき道を探そうとする若者たちの姿を描く。
第九章 残された人々 第81回〜第93回
島田の自分勝手な行為は何人もの人間の人生を狂わせた。
第十章 自分の生き方 第94回〜第105回
杉村は父親の束縛をやめさせ、人生を自分のものにした。
第十一章 終止符 第106回〜第114回
勇介の気持ちは決まった。
しかし、勇介は圭との関係にも、杉村との関係にも終止符を打たざるをえなかった。
第十二章 初めてのキス 第115回〜第123回
悩める勇介は酔ったいきおいで圭に初めてのキスをした。
第十三章 十七歳・新たな出会い 第124回〜第142回
時計の針を戻すように、勇介は圭との関係をやりなおそうとしていた。
圭は勇介との関係を友だちの段階から始めようとしていた。
最終章 これから 第143回〜第152回(最終回)
勇介と圭の関係は完成された関係ではない。
二人の将来の関係は、これから二人で作り上げていくものだ。

(分類にあたって)
 物語を分類するにあたり、主人公である勇介、圭および主要な登場人物である杉村の視点から内容を見つめました。なお、回数は「翔んだカップル」回数、初出、単行本一覧表に示す回数を用いました。
 章の題にあえて年齢を入れたのは、「この年代の物語だ」ということをはっきりと示しておきたかったからです。中学生でもなく、大学生でもない。まして二十代の物語でもない、高校生たちの物語であると。

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