銀河線が高速化されれば・・。特急を走らせることができれば・・・


 これらはすべてお金がかかる話です。ではいったいいくらぐらいかければ高速化して特急を走らせることができるのでしょうか?

 以前鉄建公団が銀河線の時速130kmの完全高速化の試算をしたことがあり、これが約140億円と言われています。お金がたくさんあってこの完全高速化が可能であればこれにこしたことはないですが、やはり銀河線にこれだけの投資はなかなか困難と判断されたようで、すぐにこの案はお蔵入りとなってしまっていました。

 では比較的少ない投資で効果が高いと判断し我々が提唱する時速95km走行ではいくらかかるのでしょうか? 当初我々は将来の保守・維持費用を含まない最低限の資材費を積算しました。これが約1.3億円ないし2億円となりました。ただしこのこれはすべて鉄道本社で工事を行う前提のため施工費が計上されていないこと、さらにぎりぎりとりあえず走らせるための提案でした。

 その後、ちほく高原鉄道本社が私たちの提案に沿って同様に概算の試算をしましたが、これは約11億円とのことでした。ではこの差はどうして出てきたのでしょうか?

 その理由は私たちの当初提案が最低限走らせるための試算だったこと、会社施工が前提の資材費中心の試算であったことによります。その一方で会社側の試算は保守維持費を減らすことも考えて当初より完全な工事を目指すものでしたので差が出るのは当たり前でした。

 以上のことを考慮して現在在私たちはちほく高原鉄道本社の技術者の方々から情報を得ながら、再度細かい積算をしているところです。その積算に当たっては将来の保守維持費用の増大を防ぐため、積算方針を一部変更しています。細かい数字についてはさらに詰めが必要ですが、現時点での施工費については下記の表に示すごとく、おおよそ5億円ないし9億円前後と考えています。

 ただこれも今のところ残念ながら幅がある費用しか出せていません。実際にどこまで工事するのかそれほど短時間に決められるものでもないからです。また最小限の投資でとにかくまず走らせることを優先すれば安くなりますし、中古レールが十分に手に入れられればそれも費用の軽減につながります。そのほか工事を急いで外注が多くなれば高くなりますし、少し時間をかけて会社が施工管理する部分を増やせば安くなります。



資料1:これまでに報じられた高速化工事費に関わる整理
'03.12.20 ふるさと銀河線に特急を走らせる会
資料2〜4をわかりやすく比較したデータである
 北海道庁、北海道ちほく高原鉄道株式会社、「ふるさと銀河線に特急を走らせる会」がこれまでに試算した工事費について、試算条件の違いがわかるように整理しました。
試算条件(高速化のレベル) 工事内容(内容の異なる主要項目のみ) 試算結果(億円) 備考
レール
種別
枕木種別と本数(直線区間) バラスト厚
(直線区間)
緩和曲線延伸 材料費 材料費+
施工費
簡易高速化
(最高速度95km/h)
@簡易高速化(2案) 中古50N 新品PC
37本/25m
150mm
(増床なし)
なし 1.3 4.7 材料費1.3億円には直線区間の枕木増設を含まない(曲線区間のみ中古PC枕木化として試算)
A簡易高速化(1案) 中古50N 新品PC
37本/25m
200mm あり 9.4
B簡易高速化(会社積算) 新品50N 新品PC
37本/25m
250mm あり 11.2
高速化
(最高速度130km/h)
C限定高速化(10km以上) 新品50N 新品PC
39本/25m
200mm あり 31
D限定高速化 新品50N 新品PC
39本/25m
200mm あり 144
E全線高速化 新品50N 新品PC
39本/25m
200mm あり 150 171
※試算結果凡例 北海道庁試算(第4回ふるさと銀河線関係者協議会資料)
北海道ちほく高原鉄道株式会社試算(第4回ふるさと銀河線関係者協議会資料)
ふるさと銀河線に特急を走らせる会 11月提案試算
ふるさと銀河線に特急を走らせる会 12月提案試算
※試算条件(高速化のレベル)解説
@簡易高速化(2案) 北見〜池田間全線95km/h高速化、最低限の費用(高速化完成後も保守の中で随時改良)
A簡易高速化(1案) 北見〜池田間全線95km/h高速化、将来的な保守も考慮した費用
B簡易高速化(会社積算) 北見〜池田間全線95km/h高速化、将来的な保守も考慮した費用
C限定高速化(10km以上) 130km/hで走行できる10km以上の一部区間を高速化、他は現行速度で走行
D限定高速化 130km/hで走行できる区間を高速化、他は速度を下げて走行
E全線高速化 北見〜池田間全線130km/h高速化






ふるさと銀河線に特急を走らせる会 銀河線簡易高速化試算(2003/12/15現在)

資料2簡 易 高 速 化 (1案) 費 用 内 訳
ちほく高原鉄道の「将来的な保守も考慮した」算出項目に従い作成した当会独自の試算内訳
項            目 内            訳 金  額 (千円)
1,重軌条化 (37Kレール〜50N) @\6,000*8,678m \52,068
2,バラスト厚増し(150mm〜200mm) '@\3,320*133,026m \441,646
3,並マクラギ増設(34本〜37本/25m) '@\7300*5770本 \42,121
4,曲線改良 カント量向上 98曲線 @\2,920*36,171m \105,619
緩和曲線延伸 32曲線 \3,240*9,478m \30,709
踏切道等仮撤去・復旧 95箇所 @40,000*1,070u \42,800
600R以下曲線締結装置増設 14曲線 @\4,500*5,057m \22,757
5,保安設備・踏切鳴動点変更 '@4,000,000*51箇所 \204,000
合            計 \941,720
※積算根拠
1.重軌条化については、中古レール+施工費で算出
2.バラスト厚については、会社側と協議により250mmではなく200mmで対応出来るとの結論による。
3.並マクラギ増設については、会社側の助言に従い会社の積算通りに設定
4.曲線改良については、バラスト厚さの低減により、1割程度の工事費削減
5.踏切鳴動点については、会社側の積算通り
資料3:簡 易 高 速 化 (2案) 費 用 内 訳
ちほく高原鉄道の意見を考慮した当会独自の「最も簡易な高速化」工事試算内訳
項            目 内            訳 金  額 (千円)
1,重軌条化 (37Kレール〜50N) @\6,000*8,678m \52,068
2,バラスト厚増し(150mm〜200mm) 直線区間につき計上せず。 \0
3,並マクラギ増設(34本〜37本/25m) '@\7300*5770本 \42,121
4,曲線改良 カント量向上 98曲線 @\2,920*36,171m \105,619
緩和曲線延伸 (計上なし) \0
踏切道等仮撤去・復旧 95箇所 @40,000*1,070u \42,800
600R以下曲線締結装置増設 14曲線 @\4,500*5,057m \22,757
5,保安設備・踏切鳴動点変更 '@4,000,000*51箇所 \204,000
合            計 \469,365
※積算根拠
1.重軌条化については、中古レール+施工費で算出
2.バラスト厚については、会社側は将来的なメンテナンスも考慮して多めに算出していることから当会は計上せず。
3.並マクラギ増設については、会社側の助言に従い会社の積算通りに設定
4.曲線改良については、バラスト厚さの低減及び、緩和曲線延伸の削除により減額
(振り子気動車投入が前提のため)
5.踏切鳴動点の変更については、会社側の積算通りとした。



ちほく高原鉄道高速化工事試算(第4回ふるさと銀河線関係者協議会提示分



資料4簡 易 高 速 化(会社積算)費 用 内 訳
ちほく高原鉄道の「将来的な保守も考慮した」試算内訳
項            目 内            訳 金  額 (千円)
1,重軌条化 (37Kレール〜50N) @\12,660*8,678m \109,863
2,バラスト厚増し(150mm〜250mm) '@\4,150*133,026m \552,058
3,並マクラギ増設(34本〜37本/25m) '@\7300*5770本 \42,121
4,曲線改良 カント量向上 98曲線 @\3,240*36,171m \117,194
緩和曲線延伸 32曲線 \3,240*9,478m \30,709
踏切道等仮撤去・復旧 95箇所 @40,000*1,070u \42,800
600R以下曲線締結装置増設 14曲線 @\4,500*5,057m \22,757
5,保安設備・踏切鳴動点変更 '@4,000,000*51箇所 \204,000
合            計 \1,121,502
※積算根拠
1.重軌条化については、新品レール+施工費で算出
2.バラスト厚については、会社側は250mmで算出。
3.並マクラギ増設については、運輸局の省令により決まっているとのこと。
4.曲線改良については、より安全性を考慮した。