00/5/19 作成  07/08/03 加筆修正

矢岳駅

肥薩線 “矢岳駅” 古びた駅舎が旅情を誘う その昔、ここから皆に送られながら旅立ったのであろう・・・

       

明治の時代そのままの雰囲気が残る    SL資料館が併設され、当時ここで活躍したD51を保存している     真幸-矢岳間に日本三大車窓の一つが広がる


  訪問日記  2000年5月10日 訪問

  ここは肥薩線の“矢岳駅”である。 ここは標高536.9mまで登った高原の頂上にあり、当線区の中で最も高い場所にある。 駅周囲に人家は7〜8軒見える程度だが、近くに
 集落があって秘境駅としては少々物足りない雰囲気ではある。 しかし、この矢岳集落全体を含む駅までの車道は、人吉側の国道267号線から分岐する、狭い林道を舗装した
 だけのような細い道が、延々と15Km近くも続いた“どんづまり”のような場所に有る。 当然、このような地域性であるから鉄道は欠かせない存在で有るはずなのだが、若者は
 既に山を降りて行ってしまったため、過疎化が著しく利用者はとても少ないという。 そんな山間の駅であるが、ここにはSL資料館があり、当時活躍していた“D51-170”が、
 さよなら列車を牽引した後、そのまま静態保存されている。 以前にここには“58654”も一緒に保存されていたが、それが見事に復元されて“SLあそBOY”として復活し、
 豊肥本線で元気に活躍している。 ⇒現在、車軸受けの損傷により運行されていませんが、来年また復活の動きがあるようです!

  今回の九州地方を周る秘境駅訪問旅で、この駅は以前訪問したことがあったため、元々予定には無かったが、運転手さんの粋な計らいで暫く停車して頂いた。
 そして、この運転手さんは、国鉄に新人として入った時分、この駅へ赴任されたという。 そんな自然がいっぱいのこの区間は、鹿やイノシシ、タヌキなどの野生動物が列車と
 衝突することも多く以外に気を使うらしい。 さらに、カラスの悪戯で朝のある決まった時間、線路に小さな置き石をするらしい。今回の乗車中に丁度その置き石を踏んだが、
 「ガッ!」 っと鈍い嫌な音が足元に響いた。 こればかりは本当にどうしようもないらしい。 こうして矢岳駅を発車した列車は、この線区で一番長い「矢岳トンネル」を抜け、
 左下の写真に見られるダイナミックな 日本三大車窓の一つを眺め、隣のスイッチバック駅である“真幸駅”へと向かって行った。

 日本三大車窓 : 国鉄が全国の景勝地を集めて発表したもので、この肥薩線 矢岳-真幸間の他に、JR東日本:篠ノ井線 姨捨駅、JR北海道:狩勝峠 新得-落合間
             (現在は新線切り.替えにて廃止) が、それぞれ指定されています。