00/3/25 作成  07/8/3 加筆修正

内名駅

芸備線 “内名駅” 川向こうの集落から遠く離れたこの駅は、林の中に隠れるように潜んでいた…

         

ホームは以外に長いが停車する列車はキハ120の単行だけ    川を挟み、集落側から内名駅の方を望む   手前の建物は自転車置き場


          

駅前には1軒だけ人家が存在する    列車は滅多に通らないので、閑静そのもの    そして、屋根が異様にデカイ不気味なトイレ

   訪問日記   2000年3月17日 訪問

  今回、中国・四国秘境駅訪問旅として、18きっぷを使いながら遥々やって来た広島県の山間部。 長大なローカル線である芸備線の中でも最も閑散な区間にこの“内名駅”がある。
 そして今夜の宿となったこの駅は、待合室があるのだが入り口の扉が無く締め切りが出来ないのが残念であった。  そこで、少しでも進入して来る風を防ごうとナイロンシートで
 内部に仕切りを作るのだが、隙間が大きくて殆ど効果は無かった。 まあ、椅子は作りつけの長いタイプだったのが唯一の救いで、エアマットを敷けば寝心地には全く影響は無く、
 翌朝まで意外にゆっくりと寝ることが出来たので助かった。

 そしてこの駅へ向かうために“備後落合駅”から乗車した最終列車の乗客は、おばさんと私の二人だけであったが、その人も隣の小奴可で降りてしまい、いよいよ一人だけになった。
 駅へ着くと運転士だけの回送列車みたいな状態で、東城へ向けて静かに発車して行くのであった。 ホームの目の前に1軒の人家が有り、こちらの方を見て、怪しまれているのでは
 ないか? と、少しばかり心配したが、別に次の日の列車を待っている客であるし、で堂々とここで“駅寝”を敢行することにする。 もうここから脱出できる列車なんて明日までやって
 来ることは無い。 夕食は列車の中で早々と弁当を食べてしまったので、寝る前にビールを飲みながら、つまみを食べていると今日の疲れがドッと押し寄せて来て、いつのまにか眠って
 しまった。 そして、突然夜中にけたたましいエンジン音が響いて来たので、“一体何事か!” と一瞬で飛び起きたが、どうやら線路点検の保線作業車のようであった。 作業員たちの
 声がしたが、そのまま寝入っていることにしていると、暫くして行ってしまった。 (ふぅ)

 こうして再び寝に入り、アラームをセットした午前5時に起き出す。 この駅は標高もそこそこの山間部にある為、結構冷え込みが厳しい。 コーヒを沸かし、カロリーメイトを頬張りながら
 簡単な朝食を取ると、周囲も明るくなったので周囲を探索することにした。  駅から急な歩道を下ると川を跨ぐ橋があり、民家はその附近に7〜8軒ほどが点在していた。 別段他に
 何もすることも無くなったので、ホームの待合室に戻り今日のプランを確認していると、備後落合へ向かう列車がやって来た。 そして2つ先の“道後山駅”を訪問するため乗車し、一晩
 お世話になった山間の小駅を後にしたのである。