00/1/18 作成  07/8/1 加筆修正 

為栗駅

飯田線 “為栗駅” 難読な駅名だが“してぐり”と読む     この駅は天竜川の辺りにある実に長閑な駅である

       

この駅は、周囲に人家が2軒だけ     車道は吊橋を使って対岸からやってくる     待合所は吹きさらしのタイプで作り付けの椅子がある


  訪問日記  2000年1月13日 訪問

  この為栗駅の訪問にあたり、今回は冬季18きっぷの余りを利用して“飯田線秘境駅訪問旅”として出発することにした。 偶然にも当日「ムーンライト.ながら」の
 指定券がキャンセル待ちで取れたため、東京から乗車したのだが、そこは何と15番という車端の席であった。 ご存知とは思うが373系にはデッキとの仕切り扉が
 無いタイプだ。 そのため停車毎に寒い風は入ってくるわ、駅のアナウンスや発車ベルは五月蝿いわで殆ど眠れず、体調的には最悪であった。 そんな思いを残し
 ながら豊橋駅で早々と下車し、駅前のコンビニへ行って食料の調達などをする。 そしてやっと飯田線の一番電車に乗りこむことが出来たのである。 始発の豊橋から
 中部天竜までの区間は人家が多く、これと言った秘境駅は無いが、“池場駅”はなかなか雰囲気が良いと思った。 そして電車はトンネルと鉄橋が連続する峡谷部へ
 と突入し、大嵐、小和田、中井侍、伊那小沢と興味深い駅が続く。 そして平岡では27分停車ということで辺りを散策するにもこれといった物は無く、雨もパラついて
 いたので電車の中でビールを飲んでいた。
 
 そして、ようやくこの“為栗駅”へ辿り着いたので下車してみる。 駅の裏には人家が2軒あり、線路を挟んで川との間に狭い畑があるだけである。 事前に得た情報に
 よると、為栗の集落はダムの治水工事の影響によって大半が水没してしまい、そこにある2軒はその生き残りだそうだ。 やがて雨が強くなり、つり橋を渡って出歩く
 こともままならなくなった。 また川の中では川砂の浚渫採取をしており、対岸には処理プラントが作られ、ダンプも時折やってきて轟音を立てるので、今ひとつ雰囲気が
 阻害されてしまっているのが残念であった。 容赦なく寒風が吹き込んで来る待合所で堪えていると、心待ちの電車がやっときて乗車した。 
 何年か後で例の工事が止んだ時にはきっと元の静かな風情を見せてくれるであろう。 その時に改めて再訪してみたい。