01/07/22 作成 07/07/21 加筆修正
青海川駅

信越本線“青海川駅” 海に一番近い駅として知られるが、果たして地元の人は、どれだけ利用しているのか

駅舎はコンクリ製の質素なモノで、正面には自販機がある 下り線ホームから眺める日本海は絶景と言って良い そのホームの端から降りる梯子(怖;;)
訪問日記 2001年7月20日 訪問
この“青海川駅”は “海に一番近い駅” という触れ込みで、鉄道ファンには知られている存在だ。 しかし、海に隣接しているような駅は全国各地にかなりあるので、特別
珍しいという訳ではない。 しかし、この駅の下り線ホームから眺めるこの日本海の絶景は、ここを訪れる人の心に感慨深く刻まれることには間違いないであろう。
駅舎こそ殺風景なコンクリート作りではあるのだが、このダイナミックな風景との対比からすると、絶妙なバランスを得ている感じがする。 古い木造駅舎というのは確かに
魅力的ではあるが、こうした即物的で簡素な雰囲気の駅舎は、以外に周囲の雰囲気を盛り立てる“縁の下の力持ち的存在”であると思う私の感覚は、いささか世間ズレ
しているのであろうか… ただ、この駅の周囲を見渡す限り、秘境駅として認定するには恥ずかしい?ぐらいの十数軒以上の人家が点在している。 しかも、この駅を目当てに
乗降する人も意外に数多く居るようだ。 これだけの人気を集めるだけの理由がこの駅には有ると思う。 確かにこの駅から眺める景色は素晴らしいのだが、ソレだけで人は
訪れるのであろうか? 私はそんな疑問を解決する為に、今回の秘境駅訪問旅の途中にこの駅へ立ち寄ってみたのである。
今回、私はこの駅へはこの時期に発売される夏季の“青春18きっぷ”解禁日となった7月20日の早朝に出掛けることにした。 まず、自宅最寄のの西八王子駅を出発して
隣の八王子駅から八高線の一番電車に乗り込んだ。 途中の高麗川駅で、この路線の電化が途切れてしまうためにキハ110系のディーゼルカーに乗り換えて高崎へと向う。
そして、高崎駅から夏期シーズンの海水浴客を対象とした、臨時快速の「マリンブルーくじらなみ3号」に乗り換えることにした。 往年の急行型電車である165系は、その車体
の色こそ変えられてはいるものの、昭和の鉄道旅行の雰囲気を感じさせる独特な雰囲気と、その堂々とした走りっぷりで、険しい上越国境をモノともせずに軽々と越えて行った。
新潟県の誇る代表的な都市の長岡駅へは寄らず、上越線から信越本線へ変わるその手前にある宮内駅であっさりと進行方向が変わってしまう。
そして柏崎駅をを出た頃に日本海が車窓に映った。 関東で育った私は、その別世界とも言えるこの海の雰囲気には何度訪れても新鮮な感動を覚えてしまう。 私の乗った
列車はこの駅より先の“柿崎駅”が終点となるため、直江津方面に行くには次の列車へ乗り換える必要がある。 この駅に寄った理由にはこうした理由も含まれているのだが、
列車待ちとなる40分ほどの時間でも以外に退屈しなかった。 それは、バックナンバーをワープロで製本した充実した駅ノートがあったからである。 九州地方にあるローカル線に
見られるこうした駅ノートの管理方法が、ここでも生かされていることに感動した。 それは、ひとえにその駅を愛する気持ちの現れであると思う。 旅人の気持ちが素直に表現
されて、その書きこみを誰が読むか知れないが、お互い同じ景色を見て共感できる喜びがあるからだと思う。 孤独な旅人同志でもこのようにして見えない糸でお互い繋がれて
いるのである。
さて、この駅を去る列車がやってきた。 一夏の思い出に日本海の風景を脳裏に焼き付けて冷房の効いた車内へ乗り込んだ。 その空気は乗り込んだ当初は非常に気持ち
良いのであるが、5分もすると人工的な冷たさを感じてしまう。 やはり人間も自然と共に生きる動物なのであろうか。
平成19年新潟県中越沖地震(7月16日)によって、この駅の笠島寄りのホーム方へ土砂崩落が発生しました。 幸い駅舎に被害は及びませんでしたが、いち早い
復旧を願うとともに、この地震で亡くなられた方へご冥福お祈りいたします。