01/9/16 作成  07/07/21 加筆修正

渡島沼尻駅

函館本線 “渡島沼尻駅” 周囲の人家はたった3軒、利用する人は極少ないだろう・・・ 

      

長大編成の列車でも交換可能な有効長を持っているが、駅のホームは僅かに一両分である     トワイライトEXPがDD51重連に牽かれ、爆走して来た

  訪問日記  2001年8月10日 訪問

  この駅は、昭和20年6月1日に信号場として開設された。 当時の函館本線は現在のメインルートである駒ケ岳経由の一本だけであったが、急勾配のため長大編成の
 貨物列車への運行に支障が出てしまった。 そのため、緩勾配線として遠回りとなってしまう海沿いのルートが造られた経緯がある。 しかし、ここは全くの新設路線では
 なく、“渡島海岸鉄道”という私鉄が昭和3年9月まで、森からこの駅の隣にある渡島砂原まで結んでいた。 その後、軍川(大沼)までを延長工事させ、その鉄道も一緒に
 国有化させることにより、昭和20年6月1日をもって全通したのである。
 そしてここは、JR化された以降の昭和62年4月1日に晴れて信号場から格上げされて駅として認知された訳だが、周囲の人家は僅か3軒ほどしか無い。 更に、この駅の
 裏手には廃牧場が不気味な佇まいを見せており、主要な道路からも遠く離れているので、何だかこの一帯は非常に寂しい雰囲気を感じてしまった

 今回この駅への訪問に当たり、当初の予定では北海道を周った後に本州へ戻る途中で立ち寄るつもりでいた。 しかし、たまたま乗り合わせたこの森行きの普通列車は、
 ここで大阪行きの豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」と交換するため、5分間停車することになった。 先程訪問した仁山駅もこのような停車で訪問ができたため、
 ゆっくりとした時間は取れないものの、こうして秘境駅の訪問が出来るというのは嬉しい誤算と言って良いだろう。 対向列車がやって来るまでの僅かな時間であるが、
 駅舎や周囲を観察、そして撮影を行ったのでかなり忙しかったが、予期せぬ豪華列車との列車交換を含め、この僅かな時間は非常に充実したものとなった。 
 
 やがてやってきたその列車は、轟音と共にDD51の重連に牽かれ深緑色をした独特な車体を長々と従えて過ぎ去って行った。 何時か、あの列車のロイヤル(一人用
 A寝台特別個室)に乗って旅をしてみたいものだ。 大阪〜札幌という日本一の長距離を走行するこの列車に、私は憧れているのであった。 そして、乗ってきた列車は
 非力なディーゼルエンジンを唸らせて、ゆっくりと発車して行く。 次回訪れる時にはもう少しゆっくりと観察したいので、時間に余裕を持って望みたいと思う。