01/04/25 作成  07/07/20 加筆修正

大狩部駅

日高本線 “大狩部駅” 広大な太平洋を望むロケーションは開放感に満ち溢れていて清清しい

       

土盛りのホームは一面一線。 海岸線の丘陵地帯にポッツリとある     待合室はコンクリブロック製でちょっと無粋。 強風には耐えそうだ

       

コトコトとレールを響かせてやってきた列車は以外と風景にマッチしている      TVドラマのロケ地を記念した看板が駅名標にの隣に残る


  訪問日記   2001年3月12日 訪問

  この駅は日高本線にある小駅だが、写真をご覧の通り“木”が一本も生えて無い海岸線の丘陵地帯にある。 目の前にはご覧の通り広大な太平洋が広がっていて、これほど
 開放感に満ち溢れた駅というのも珍しい。 今回の旅で周った他の地域は大雪であったが、この辺りの雪は非常に少なかった。 恐らく、海から吹き付ける強風で殆ど吹き飛ば
 されてしまったのだろう。 こうした地域性からか、この駅の待合室は頑丈なコンクリブロック製の物で窓が一切無く、非常に不気味な雰囲気を漂わせていた。 この独特な雰囲気に
 TVドラマのロケ地となった駅であるが、「女囚塀の中の女たち」という題名を見て思わず納得。 古い木造駅舎などがロケに使われるケースは多いが、“塀”という閉鎖的な部分と
 太平洋の開放的な部分での対比が面白く、これほどイメージにハマッた駅も少ないであろう。 ただ、少し笑えたのは、主演が“泉ピン子”との事だが、“渡る世間は鬼ばかり”の
 下町にある大衆食堂のおばちゃんのイメージが強くて…
 こうして見ると、周囲に人家が全く無いように見えるのだが、実は国道235号線の下をくり貫いたトンネルを抜けた先に10軒程が存在している。 また、その国道も大型車を含めて
 結構交通量があるので、秘境といったイメージとは少し趣が異なるようだ。 

 今回、私はここへ第4回北海道秘境駅訪問旅の最後の訪問駅としてやって来た。 昨夜は宗谷本線の夜行特急「利尻」で天塩中川駅へ降り、翌朝に隣の下中川駅への訪問を
 果たした。 その後、普通列車で上幌延駅まで北上した後に音威子府駅まで戻り、新鋭特急であるキハ261系「スーパー宗谷」の快適な乗り心地を終点の札幌まで堪能した。 
 札幌から更に特急「北斗」に乗車するが、早々と苫小牧で降りてこの駅のある日高本線に乗り継ぐ。 丁度北海道をまっすぐに縦断した格好になった。 苫小牧からは約1時間半の
 道のりで、勇払原野を抜けると右手に太平洋を望みつつ、ようやくこの駅へ到達した。 駅を降りて、周囲を散策して写真を撮り、待合室の状況を観察する。 一連の動作が既に
 私の中でシステム化されているようだ。

 一時間弱の時間を夕闇せまる太平洋の様子を観察しつつ、やって来た苫小牧行きに乗車してこの独特な雰囲気を持った駅を後にした。 その後、札幌へ特急「すずらん」で戻り、
 お土産類を購入した後にいよいよ北海道とお別れになる列車となった、寝台特急「北斗星4号」に乗車する。 9号車のB寝台個室である“ソロ”に落ち着くと牽引機であるDD51の
 汽笛一声がホームに響き渡り、ゆっくりと札幌駅が後方に過ぎ去って行った…