2001/04/25 作成

大狩部駅

日高本線 “大狩部駅” 広大な太平洋を望むロケーションは開放感に満ち溢れていて清清しい

       

土盛りのホームは一面一線 海岸線の丘陵地帯にポツンとある     待合室はコンクリブロック製で無粋だが強風には耐えそうだ

       

コトコトとレールを響かせてやってきた列車は以外と風景にマッチしている      TVドラマのロケ地を記念した看板が駅名標にの隣に残る


   訪問日記    2001年3月12日 訪問

  ここは日高本線にある小さな駅だが、ご覧の通りただ一本の木も生えていない海岸線の丘陵にある。眼前には太平洋が広がり、これほど
 開放感に満ちた駅というのも珍しい。今回の旅で他の地域は大雪であったが、この辺りは少なかった。恐らく、海から吹き付ける強風で殆ど
 吹き飛ばされてしまったのだろう。こうした地域性からか駅の待合室は頑丈なコンクリブロック製の物で窓が無く、不気味な雰囲気を漂わせ
 ていた。独特な雰囲気にTVドラマのロケ地となったが、「女囚塀の中の女たち」という題名を見て思わず納得。古い木造駅舎がロケに使わ
 れるケースは多いが、“塀”という閉鎖的な部分と太平洋の開放的な部分での対比が面白く、これほどイメージ通りの駅も少ないであろう。
 ただし、少し笑えたのは、主演が“泉ピン子”とのことだが、“渡る世間は鬼ばかり”の下町にある大衆食堂のおばちゃんのイメージが強く、
 およそ女囚には配役的にどうかと思うのであった。このようにさいはて感が漂うが、辺りにに人家が全くない訳ではなく、直ぐそばを通る国道
 235号線の下をくり貫いたトンネルを抜けた先に10軒程が存在している。さらに国道も大型車を含めてかなり交通量もあり、写真のフレーミン
 グのマジックに騙されるが如く、秘境といったイメージとは少々異なることを付け加えておく。
 
 私はここへ第4回北海道秘境駅訪問旅の最後の駅としてやって来た。昨夜は宗谷本線の夜行特急「利尻」を天塩中川駅で降り、翌朝歩いて
 隣の下中川駅へ訪問を果たした。その後、普通列車で上幌延駅まで北上した後に音威子府駅まで戻り、新鋭特急であるキハ261系「スーパ
 ー宗谷」の快適な乗り心地を終点の札幌まで堪能した。更に特急「北斗」に乗車して苫小牧で降り、この駅のある日高本線に乗り継いだ。
 苫小牧からは約1時間半の道のりで、勇払原野を抜けると右手に太平洋を望みつつ、ようやくここへ到達した。駅を降りて周囲を散策しながら
 待合室の状況を観察する。何やら一連の動作が既に私の中でシステム化されているようだ。

 小一時間ほど夕闇せまる太平洋の様子を観察しつつ、やって来た苫小牧行きに乗車し、この独特な雰囲気を持った駅を後にした。その後、
 札幌へ特急「すずらん」で戻り、いよいよ北海道とお別れになる、寝台特急「北斗星4号」に乗車する。9号車のB寝台個室である“ソロ”に落ち
 着くと牽引機であるDD51の汽笛一声がホームに響き渡り、ゆっくりと札幌駅が後方に過ぎ去って行った。