00/11/24 作成  07/07/19 加筆修正

奥大井湖上駅

ダム建設によって消滅していった村々は既に水の中   そして、その上に観光化のため橋梁に挟まれた駅が誕生した

       

この駅の周囲には人家は一切存在しないが、町営施設として公園やレストハウスがある    ただ、駅の待合所雨よけだけの簡素な物で寂しい

  訪問日記  2000年11月16日 列車停車中に観察

  この駅は、大井川鉄道・井川線の“奥大井湖上駅”である。 その名の通り、大井川水系最大の規模を誇る“長島ダム”の建設によって誕生した、完全な観光駅である。 駅は2つ
 の鉄橋(レインボーブリッジ)に挟まれたダム湖上の半島にあり、こういった特殊な地形のため人家は一切存在しない。 ただ、町営のリクレーション施設として、小さな公園やレスト
 ハウスがあるので、秘境感といったものにはかなり乏しい。 しかし、車道といったものは一切無いため車やバイクでの訪問は出来ない。 ただ列車での訪問以外には隣の“接阻峡
 温泉駅”からハイキングコースとなっている歩道があるので、気分転換に歩いて行くのも良いだろう。 そのダムは完成して久しいが、最近(00/10/31)になって試験溜水が開始され、
 その影響でこの井川線の一部と集落は水没してしまった。 旧線跡は井川方面への進行方向左側下方に見ることが出来る。 そして、現在の新線は立派な橋梁でダム湖を跨いで
 行く格好となり、それこそ莫大な費用が掛かったと推測される。 事実、一時は廃線も検討されたそうだが、アプト式区間の路線も含めて路線付け替えという大英断を下した大井川
 鉄道に喝采を贈りたい。 ただ、その建設資金は親方的存在である“中部電力”がその大部分を出しており、運用後の赤字補填さえも面倒を見てくれるという実に有りがたい存在
 なのである。 そんな事を考えながら、奥大井の秘境を今も元気に走る森林鉄道。 今後も末永く頑張ってもらいたいものである。