01/11/08 作成  07/07/19 加筆修正

奥新川駅

       

仙山線“奥新川駅” 深い山の中にあるこの駅の利用者は、やはり観光客ばかりであった     駅舎はコンクリ製のモノで待合室も広い

    

隣は(臨)八ツ森ではなく、作並となっていた     ここも仙台市青葉区なのである     標高は374mにも及び、県立公園“二口渓谷”の真っ只中にある

   訪問日記  2001年8月14日 訪問

  この“奥新川駅”は、仙山線の快速列車を含んで上下合わせて34本ある全列車のうち、停車するのは僅かに13本だけで、半数にも満たないのである。 周囲にある人家は
 2軒のお土産屋くらいで、その他に目立って存在する建物は存在せず、日常的な利用者は極少ないと思われる。 ではこの駅の存在価値はというと、仙台市街及びその近郊に
 住む人々が休日を利用して、広瀬川上流の二口渓谷をハイキングをするアクセスポイント的な役割を果たしているのではないかと思われる。 そんな意味で、どうにか生き残って
 いるような駅ではあるが、隣にある同様な臨時駅である“八ツ森駅”は、今年からとうとう一本も列車が停車しなくなってしまった。 ここ、奥新川へそのほとんどの観光客を集約
 されてしまっているようで、こんな所にもリストラの嵐が吹き付けているかのようだ。 そして、この駅から山形県側へ長大な仙山トンネル(5631m)を抜け、面白山高原駅へと
 鉄路は向かうが、こちらもスキー場やハイキングをメインとしたレジャー駅となっており一般的な日常利用者は皆無と思われる。 それだけこの仙山線は人家も全く無いような
 深い山間を通る路線であり、仙台〜山形の両都市間を結んでいるメインルートとは思えないほどの秘境地帯を抜けている魅力的なルートとなっている。

 さて、今回私は青春18きっぷを2枚使っての日本一周秘境駅訪問旅を続けて来たが、ここがこの旅でいう最後の訪問駅となった。 思えば8月4日に東京駅を夜行快速の
 “ムーンライトながら”で出発し、翌日の紀勢本線の波田須駅を皮切りに、20駅にも及ぶ秘境駅を訪問しながらの旅を続け、早くも10日が経過していた。 道中の思い出に浸り
 つつ、少々早足になってしまったが、隣にある臨時駅の八ツ森から、新川ラインの山道を数キロほど踏破して到着した。 アスファルトの道と違って土道は足にもソフトな感触で
 あるため、以外にペースが上がるがあまり疲労しないで済んだ。 そして、駅前の売店でビールを買って喉を潤しながら駅の写真を撮っていると、もう仙台行きの列車がやって
 来てしまった。 もう少しゆっくりとしていたかったが、今日中に東京へ戻らねばならない。 名残惜しい気持ちを残しつつ、仙台駅と向って常磐線へ乗り継ぎ、深夜の上野駅へ
 ようやく到着した。 もう心身共にヘロヘロ状態であったが、山手線で東京駅へと降り立つことで、日付も変わった10月15日の0:00頃、とうとう日本一周を達成した。 
 記念すべきことなのかも知れないが、独り悦に浸りながら家路へ向かう中央線最終の高尾行きへと乗車した。 少しばかり忙しない旅であったが、またの機会があったら今度は
 時計と反対方向で周ってやろうと密かに企んでいる私に、自分自身で呆れてしまうのであった…