99/11/24 作成

ここで紹介して行くのは、「会津鉄道」と「野岩鉄道」の駅で、いづれも私鉄路線である。
まず、会津鉄道だが、この鉄道路線は国鉄時代に「会津線」を名乗っており、只見線の西若松から会津滝が原(現・会津高原)までを走っていたローカル
盲腸線である。 これが、廃止対象から救うべく地元自治体の援助等で第3セクター鉄道として「会津鉄道」となり、非電化単線はそのままだが、新型DCを
投入し、新たに駅を新設したり観光化を図るなどで首都圏からの集客にヤッキになっている。
そして、会津高原から先の野岩鉄道は、かなり以前から計画されていたものの、物凄い山間部を貫いている為に工事が難航して、ようやく東武鉄道の
新藤原駅まで結び、首都圏と会津地方が一本の鉄道で結ばれた記念すべき偉大な路線である。
また、新しい路線である由に、直線的に山を貫くタイプの線形で、長大トンネルや高い橋脚そして直流電化などで贅をこらした路線である。
さて、この2つの路線はかなり深い山間部を走行しており、非常に興味深い「秘境駅」が存在するのである。
塔のへつり駅 会津鉄道 (福島県)

この駅は、林の中にひっそりと佇んでいるような感じで雰囲気は良い。 ただし少し造り過ぎているキライがある。
※夜間に撮影したので真っ暗だった為、オリジナルより照度を明るく調整しています。

林の中にあるホームは落ち葉でいっぱいだった。 駅名標からも観光化に力がはいっているのが判る。 待合室内部は明るく綺麗だった。
暗闇の中のコケシが不気味だ・・・(こっちを見てるぅ)
奥会津の秘境駅訪問として、飯山線と只見線の秘境駅の訪問を終えて疲れた体を只見町の深沢温泉「湯ら里」で入浴する。(500円)国道289号を南郷村
へ向かっていくと最近建てられた巨大で豪華な温泉施設が有る。 こんな田舎には似つかわしくないような設備で、「只見町交流促進センター」という別名
があったので巨額の税金が使われたことが判る。 都会の人間が田舎より少し良い給料を貰い、
高い家賃を払って狭い家に住み、通勤電車でギュウギュウにされ、人間関係も殺伐とした中で日夜忙しく働いたその血税がこういった設備に使われるので
ある。 (こういうのを不公平と呼ぶ。 しかし、田舎を捨てて出て行く者は後を断たない…)
いささか話が横道にそれてしまったが、気持ち良い入浴ですでに16:00となってしまい、会津田島までの道を急ぐ。 そして食料をコンビニで調達し、腹が減
ったのでラーメン屋に入り、ただのラーメン食べると既に辺りは真っ暗。 国道121号を北上して「塔のへつり駅」の入り口の看板を発見。
400m程度下ると暗い林の中に入り、うっすらと駅の灯かりが見えてきた。 そう、これが「塔のへつり駅」であった。
まず、お寺の山門のような入り口を潜り、50m程進むと待合室がある。 内部は割りと明るく綺麗であったが、一歩外へ出ると真っ暗な林の中で、秘境の
ムードが漂う。 ただ、少し観光化され過ぎていて、個人的には鄙びて半分朽ち果てたような物を求めているので、ちょっと不満であった。
まあ、これで待合室がボロで不気味なコケシが無かったらポイントは急上昇だろう。
そして、駐車場に車を置いて、「会津鉄道」の普通列車に乗車し、次の目的とする「大川ダム公園駅」へ向うことにした。
大川ダム公園駅 会津鉄道 (福島県)

大川ダム公園駅は、狭いコンクリ製の待合室を持つ。 周囲に人家は無く、この駅の存在価値は疑わしい。

この駅は、ハイキングコースの拠点となっているらしいので、平日の利用は皆無か? 駅名標は旧国鉄タイプで非常に好ましい。
この駅は、地図で見た所で周囲に何も無い上、ダム湖の周囲は水没した集落があるだけで、人家はほとんど存在しないだろうと目論んでやってきた。
「会津鉄道」で塔のへつり駅から3駅目で片道400円の出費は大きかったが、丁度良い時刻に発車するので車を駅前に駐車して飛び乗った。
途中、「湯野上温泉駅」で対向列車と交換し、「芦ノ牧温泉南駅」(旧桑原)に停車、そしてこの「大川ダム公園駅」に到着した。
降りたは良いが、予想通り周りには何も無かった… もちろん一軒の人家も無く、真っ暗の為に景色がどうなっているのか把握できない。
待合室はコンクリ製の極小さな物で、居心地は悪そうだった。 多分誰も来ないと思う… 水道があるので水には困らないだろう。
とりあえず、懐中電灯を点けて隣の「芦ノ牧温泉南駅」まで1.5Km真っ暗な山中を早歩きで20分後に到着。 そして約15分後にやって来た
列車で車の待つ「塔のへつり駅」へ舞い戻った。 帰りは300円と往きより100円安かったが、あまりの寒さに120円で缶コーヒーを買った。 (^^;
男鹿高原駅 野岩鉄道 (栃木県)

この駅の周りは本当に何も無い… 首都圏から一番近い(訪問し易い)秘境駅と呼べるだろう。

待合室はホームに設置されている。 栃木県ではあるが、看板には会津の清酒 駅前にはこの看板以外何も無い
この「男鹿高原駅」は、福島・栃木県境に近く、国道121号の山王峠を近くに控える全く山の中である。
駅は国道から500m程入った場所にあり、周囲に全く人家らしき物も何も無い。 また、標高が高くて訪れた時には夜だった為、かなり冷え込んだ。
スキー場が近いせいか、国道脇にはレンタルスキーの看板が目に入るが、雪の無いシーズンの寂しさはひときわである。
どこか「面白山高原駅」と似たような性質があり、一般的な利用は皆無といえるだろう。
私の場合、オフロードバイクで林道を走るのも趣味である為、左の画像のような看板を山の中で良く見かけるのだか、駅の目の前にあったのにはエラク
驚いた。 「これぞ秘境駅!」と断言できる決定的アイテムが存在したからである。 そして、国道から来た道は、この駅から先は未舗装ダートであるため、
行き止まりの可能性が高い。 (調査すれば良かったと少々後悔する…) 今度明るい時間にゆっくり来ようと思い、明日までは誰も訪れることの無い山間
の駅を後にしたのであった。