01/01/13 作成 07/07/18 加筆修正
瑞穂駅

宗谷本線 “瑞穂駅” 開けた大地に、古い待合室を持った駅がポツンとあった…

古くて味わい深い待合室は、ドアが白くて洒落ている 周囲に人家は散在しているが、かなり離れている 短い板切れホームは至って質素な佇まいだ
訪問日記 2001年1月1日 訪問
この“瑞穂駅”は宗谷南線の中でも普通列車の通過が多い駅として、訪問するのに頭を悩ませる駅の一つである。 周囲に人家は少なく、非常に見通しの良い広大な
大地にあるが、比較的通行量の多い国道40号線が脇を通っているため、およそ秘境感には乏しい感じである。 ただ、この古い待合室はドアが白く塗られていて中々
洒落ている。 その中は非常に狭いが、作り付けの長椅子があるので、1〜2人だけなら以外に快適な空間となるであろう。 そして、この駅も類に漏れず、“駅ノート”が
設置されており、札幌市在住の人かどうかは不明であるが、“札ナホ”という車両区と同一のHNの人が、この地域一帯にある多くの小駅へノートを置いているようだ。
今回、この駅には先ほど訪問した“北剣淵駅”から乗車した、通過駅のない“本来の各駅停車”でやって来た。 駅へ降りて、待合室は向かおうと歩みを進めると、
いきなり “ズボッ!” と深雪に足を捕られた。 少し吃驚して周囲を見回すと、ホーム端にあるスロープから遠巻きに待合室へ向かう歩道が有るようだが、この大雪に
隠れていて判らないまま、ホームから直接飛び出して落ちてしまったようだ。 まあ、近道になったし、特にコケることも無かったので良しとしよう。
さて、今回ここで待ち合わせる人がいる。 隣駅である多寄に実家のある“なまらさん”に会うためだ。 一通り周囲の撮影を終えて、待合室の中で座っていると、
10時頃に一台の乗用車がやって来た。 そして、その若い青年に声を掛けると、やはり“なまらさん”であった。 彼からは、ネット上でこの地にある秘境駅に関する情報を、
沢山頂いていたのである。 その彼はこの地で生まれ、小学生の時分より親父さんと散々この地の駅を訪問しまくったという経歴の持ち主である。 そして軽い挨拶の後、
その車に乗車して、これより付近一帯にある多くの駅を周ることになった。 彼自身も恐らく昔の記憶を呼び戻す良いきっかけとなっているようであり、感慨深げに観察して
いた。 まず、最初に秘境駅の訪問よりも優先させて、温泉に入りたいとの私の希望で、地元の多寄町にある“日向温泉”へ連れて行って貰った。 3日ぶりの風呂は
体の芯から温まって、とても良い気持ちであった。
その後、“東風連駅”へ行って見たが、宗谷南線の高速化事業により、曲線の線形改良もあってか、ホームと待合室の向きが反対方向に移設されていて、久しぶりに
訪れた彼をも驚嘆させていた。 それに合わせて待合室も小奇麗なユニット駅舎へと変わり、停車する列車は少ないが、付近に人家も多いため、秘境駅には程遠い
雰囲気だったのは残念であった。
やがて、お昼時となって“なまらさん宅”へ御呼ばれすることとなり、美味しい年越し蕎麦と北海道の美酒“男山”、そして数々の手料理での歓迎を受けた。
昨日の人っ子一人居ない秘境駅である「智東駅」で一人空しい質素な食事を思い出すと、それはもう感無量である。 気風の良い親父さんとの会話も弾み、何時しか美味い
酒も進んでいて、その後に訪問する駅のことを忘れかけようとするのを堪えるのに必死であった。(笑) その後、親父さんは爆睡モードに入ってしまったが、今度は
お母さんとお祖母さんとの会話を楽しむ。 そして、いよいよ“なまらさん”と宗谷南線を南下する秘境駅訪問ツアーが開始されたのである。