01/01/11 作成 07/07/16 加筆修正
南幌延駅

宗谷本線 “南幌延駅”周囲は牧場が広がる 駅のホームは綺麗に除雪されていた

短い板切れホームがポツンとあり、少し離れた所に恐ろしくボロい待合室がある 暗くて狭い待合室の中に一匹の猫が寂しげに鳴きながら入ってきた
訪問日記 2000年12月31日 訪問
宗谷本線の“南幌延駅”である。 駅の周囲は広大な牧場地帯で、すぐ近く人家が3軒ある。 その直ぐ脇を車道(道道)があって、時折車が行き交っていた。
ホームは例によって板切れで造られた短いタイプのものであり、地元の方により綺麗に除雪されていたのが印象に残った。 しかし、この待合室だけはとても古く、
扉も壊れていて無くなっており、雪が好き勝手に吹き込んでいた。 内部もかなり傷みが進行していて、明日から21世紀を迎えようとしているのに、かような時の流れ
とは無関係な世界となっている。 そして申し訳なさそうに、板切れを渡しただけの椅子があって、その隅にはなんとペンキで“グリーン座席指定” と書かれていた
のには思わず笑ってしまった。
やがて夕刻となり冷え込みが厳しくなってきたので、暫し薄暗い待合室内に佇んでいた。 そのうちに外から猫の鳴き声が聞こえてきた。 何だろう? と不思議な感じを
覚えてしばらく観察していると、この室内に入って来て私に擦り寄ってきた。 少しカマってやるとそそくさと出ていってしまった。
もしかして私を同類と見て寄ってきたのであろうか? この寂しげな猫も私と同じでたった一匹… そろそろ腹が減ってきたのか、雪の中へと消えて行った。
今回、私はこの駅へは隣の安牛駅から2km程を歩いてやって来た。 そして30分程度の滞在時間を経て、折り返しの名寄行き普通列車に乗車した。 辺りはすっかり
暗くなってしまい、車窓は望めなくなったので寝てしまうことにする。 冷え切った体を解凍するように列車の暖房が心地よく、席も簡易リクシートのため快適でぐっすりと
寝ってしまった…