01/03/28 改訂  07/07/13 加筆修正  

旧白滝駅

誰も来ることの無い駅のホームに列車は静かに停車した   そして足跡も残さず去って行く…

      

駅名標のとなりに発車時刻がある。ただ下り1本、上り3本の列車しか書かれていない。  特急「オホーツク」はあっけなく通り過ぎてしまった

 観察日記   1999年12月11日 特急通過時と停車時の2回観察

  まず、この“旧白滝駅”って言う名称が変である。 “新○○○駅” というのは新幹線を始めとする全国の駅にゴマンとあるが、“旧”と付くのは恐らくこの駅だけであろう
 ずっと昔はこの地区が白滝の中心街だったのかどうかの詳細は不明であるが、周囲に人家は1軒しか確認できなかった。まず、特急「オホーツク3号」で遠軽まで乗車した。
 この駅は、古い待合室と一面一線の短いホームがあるだけの簡素なものとなっている。 巻き上げる風雪の中、注意していたつもりだったがあっけなく通りすぎてしまい、
 後追いでなんとか撮影できただけで、少し悔しい思いをした。 そして留辺蘂で折り返して、暗くなってしまったが今度は停車する普通列車で撮影することができた。
 上白滝を過ぎてから私一人の乗客となった時に運転士と話をしたが、この駅には高校生が一人だけ定期利用しているそうだ。 今日は土曜日でその学生の姿を伺うことは
 出来なかった…

    

ホームは除雪はしっかりされている        しかし雪だらけ… 今度は無雪期にやってこよう       駅名票の脇に簡易な停車時刻表が立っている

 訪問日記   2001年3月11日 訪問

  さて、この石北本線に存在する一連の白滝シリーズのなかに有って、唯一駅舎が無い駅といえばこの“旧白滝駅”以外にない。 ただ、古めかしい待合室が残っている
 あたり、当初から無人駅であったと容易に想像が付く。 事実、この駅は昭和22年に仮乗降場として開設しており、駅員が配置されたことは無い。 そしてこの“旧”と冠する
 名称は、この地に開拓団が早くから入って中心的な役割を果たしたことに由来しているようだ。 ただ、大正時代には既に現在の白滝地区へ中心が移っているようである。
 周囲は牧草地とビートや麦などの畑地となっていて、人口密度は極端に少ない地域である。 また、停車する列車は下り1本,上り3本のみであり、列車を利用しての訪問は
 かなり難しい部類に属する。  

 今回、私はレンタカーを使って隣の下白滝駅を訪問した後に、この駅へやって来た。 この場所も国道333号線沿いにあるので、容易に発見することができた。
 車を降りてソソクサとこの古い待合室に入ると造り付けの椅子の上に「駅ノート」があった。 国道沿いという地理的条件もあってか“ライダー”や“ドライバー”の書きこみが
 非常に多い。 列車で訪れた人は殆ど居ないようで、何だか複雑な気持ちになった。 かくいう私もその一人であるので偉そうな口は叩けないのであるが、今度この駅を訪れた
 際には、全て列車か徒歩で訪問してみようと強く思った。 訪れるだけが目的ではない。 そのプロセスそのものが“旅”であり、そのスタイルによって感じ取り方や心に
 焼きついた印象はかなり左右される筈だと。 こう私は信じて疑わずにはいられない今日この頃である…