01/9/21 改訂 07/07/12 加筆修正
北秩父別駅

留萌本線 “北秩父別駅” 小さな板切れホームと掘建て小屋のような古い待合室は存在感が無い…

広大な石狩平野のなかにポツンと存在しており、人家も遠くに散在しているだけである 停車する列車も極少なく利用価値は疑わしい
観察日記 2000年1月2日 停車中に観察
この駅は、同じ留萌本線の中でも他の頁で紹介している“東幌糠駅”と同様に一日に下りが2本、上りが3本が停車するだけの小駅である。 小さく古い待合室の写真が
無いが “北秩父別駅”と書かれたなんともレトロな標識が掲げられて良い味を醸し出している。 また、この駅を利用するには停車する列車もロクに無く、主要道からはかなり
外れている上、人家も遠くに点在しているだけで利用し易いとは言い難い。 そして、駅のすぐそばに高速道路を建設しているのか、橋脚の部分が作られていてこのあたりも
やがて殺風景な雰囲気へと変貌してしまうだろう。 今回は10:31にこの駅に停車する列車に乗車していたが、隣の“秩父別駅”へは2.4Kmあまりで充分に歩ける距離で
あったが、連日の駅間歩きで疲労していたため、やめてしまった… ※その代わりに「北一已駅」の訪問が出来た

澄み切った青空が広がる石狩平野にポツンと佇むこの駅に、停車する列車は極少ない 板張りのホームに、味わい深い待合室が寄り添っている

内部は薄暗くて快適とは言えないのだが、そこでじっとしていると何だか特別な思いに耽ることが出来る 駅の裏手には只今、高速道路が建設中…
訪問日記 2001年8月11日 訪問
この駅は、上記で紹介したとおりに停車する列車は一日に下りが2本上りが3本が停車するだけで、列車を使っての到達難易度は非常に高い。 前回の旅では、停車した列車
からの観察に留まっていたが、こうして今回は“徒歩”ではあるが、訪問を達成することが出来た。 青空澄み渡る快晴の石狩平野に、平行する建設中の高速道路が無残に遮って
いる。 そんな物影に華奢な板張りの短いホームと、ちっぽけな木造の待合室が隠れるように存在していた。 その壁には、風化が著しい駅名版が掛かっていて、ほのかな郷愁を
漂わせる。 そして、入り口の扉を開けると中は当然のように薄暗く、壁際にはすっかり埃の被った作り付けの椅子があるだけで、この駅がほとんど利用されていないことを無言で
語っているようだった。
今朝、函館本線の蕨岱駅を出発した快速「ニセコライナー」は、小樽まで事実上普通列車として運行されている。 途中、廃止されてしまった上目名駅の跡地を必死にカメラに
収めつつ、山間の勾配をのんびりと進み、ボックスシートに身を預けながら、ローカル慕情を満喫した。 倶知安、小樽、そして札幌と終点まで乗り通し、ここから深川駅までは
特急「スーパーホワイトアロー7号」で一気に先回りした。 785系電車は比較的平坦な石狩平野を最高130km/hで爆走するが、その乗り心地は騒音も揺れも少なく至って快適だ。
おそらく非常に線路状態が良いためであろう。 こうして、丁度一時間後には深川に到達し、すぐに留萌本線に乗り換えた。 この北秩父別駅とその2駅先にある真布駅への訪問を
行うためである。 しかし、乗車した列車は残念ながら、この北秩父別駅には停車してくれない。 仕方がないので、隣の秩父別駅で下車して、この駅までの駅間距離である
2.4kmを徒歩で到達することにした。
真夏の炎天下の中を歩き出したが、歩く道は線路からだんだん離れて行く。 次の交差点でまた線路方向へ向かう。 これを3回ぐらい繰り返しただろうか? 四角形をした
道路地図の中を、斜めに鉄道が突き抜けている感じで、必然的に歩く距離と時間は長くなってしまった。 喉が渇き、疲労が蓄積する。 結局3km以上を歩いた格好になったが、
この効率の悪い駅間歩きだけは、ほとんど嫌がらせのような感じを受けてしまうほどであった。
そんな無意味と思われる行為でも、遠く小さなホームが見えてくると、その足取りも軽くなり、気が付くと早歩きになっている。 やはり、達成感というのは、自分が認めた
価値観であれば、どんな場面でも味わえるものだと感じた。 しかし、周囲に見える景色はその期待を裏切ってしまうものばかりで、ちょっと悲しい。 完成してもまず採算の
取れるとは思えない高速道路のために、時折工事車両が通過して行く。 そんな新しいものが作られて行く環境の中で、この駅は時代の移り変わりをつぶさに観察して
いるのである・・・