2001/02/20 改訂
菊水山駅

神戸電鉄有馬線 「菊水山駅」 神戸市の郊外だが、深い森の中にある摩訶不思議な駅である…
駅の周囲に人家は無く、水道施設が見えるだけである。 ホームからの景観はこんな感じで、神戸から約10分とは思えない程凄い場所にある。
訪問日記 2000年9月2日 訪問
この駅は、神戸電鉄有馬線の「菊水山駅」である。 神戸市の中心街からほど近い新開地駅から約10分、こんなとんでもない山の中に何故かこの駅は
存在している。 電車の本数はかなり多いが、この駅に停車するものは鈴蘭台もしくは西鈴蘭台発着の電車に限られている為、時間帯によっては2時間
近く間隔が開くことがあり、訪問する際は注意を要する。
今回、私は関西秘境駅訪問旅として、いままでの秘境駅訪問旅シリーズでは空白地帯であった関西地方へ、始めての調査をすることとなった。
青春18きっぷを利用する貧乏旅行であり、即席でプランニングしたため「M.ながら」の指定券は取れなかった。 その為に品川駅から臨時大垣夜行に乗って
行く訳だが、我が地元の西八王子駅を出る時に毎度お馴染みになった中央線の人身事故の影響で、新宿-東京間はSTOPしていて、残された区間のダイヤ
もメチャメチャであった。 流石にこのままでは不味いと思い、立川で南武線に乗り換えて川崎経由で品川へ向かった。
時間的には充分間に合ったが、既に目的の列車は入線した後… 金曜日の夜ともあいまって既に満席で仕方なく先頭車のデッキに落ち付くことにした。
やがて発車したが、終電の役割を果たしているせいか、途中駅から物凄い人数が乗りこんで来て、平塚あたりまでは殺人的な混み方となってしまった。
それでも何とか小田原あたりで落ち付いたが、とうとう30分程度ウトウトしただけで名古屋駅に滑りこむ。 そして、あっさりとこの電車を捨てしまい、贅沢?
にも米原まで新幹線で行くことにした。 約3000円の出費は痛かったが、なんと1時間も短縮できる上に乗り換えによる席取り合戦からも開放され、そのまま
新快速で神戸までを転換シートの窓側で寝て行けるという計画は、以外と快適で充分な価値があった。
そして、神戸駅に降り立つのだが、新開地駅がどうやって行って良いか判らず、思わず通行人の叔父さんに聞くと、“地下道をずーと1kmは歩く”とのことで
あった。 そして蒸し暑い地下道を黙々と歩き、やっと新開地駅に辿り付いて菊水山駅までの乗車券を買う。 片道400円! 高いっ高すぎる!
僅か10分の道のりで、これはないだろうと思った。 しかし、その理由は、後日とある神戸市に住む読者から頂いたメールによると、新開地駅から400m隣の
湊川駅までは“神戸高速鉄道南北線”であり、その湊川駅からだと“290円”とのことである。 そんなこと全然知らない私は往復とも新開地から乗車した
のであった。 ただ、神鉄(神戸電鉄の略)の電車は、全てが新開地駅から発車しているので、極自然な成り行きに従うとやはり高い運賃を知らずに払うこと
になるので注意されたい。 JR神戸駅から約1.0kmを歩くくらいなら、近くの高速神戸駅から菊水山までの乗車券を“410円”で購入後に新開地で神鉄に乗り
換えて行くという手もあるそうだ… う〜む… (貴重な情報有難うございました)
さて、話しが逸れてしまったが、私の乗った鈴蘭台行きの電車は湊川駅を過ぎるとやがて地下から出る。 そして、そのまま山の中へ吸い込まれるように進
んでいく。 前方から注視していると何と50‰という物凄い勾配を上っていることに驚きつつ、程なくこの「菊水山駅」に到着した。
駅を降りて周囲を散策するが、人家は一切無く延々と続く階段を降りて行くと眼下に渓谷が見えてくる。 先程までの都会の喧騒が嘘のようで、何だか急に
異次元空間に入り込んでしまったかのような錯覚に陥った。 時は9:00頃となり、夏の暑い日差しが容赦無く照らし、蝉の鳴き声が辺りを支配している中を
トボトボと歩く。 やがて車道に出たのだが、水道施設があるだけでその他は何も無く、そのまま駅に戻った所で運良く停車する電車がやってきたので乗り
こむ。 そして、また元の神戸市街へと戻って行くのだが、なんだか現実に引き戻されたような気がして複雑な気分になった…