2001/03/30 作成

上白滝駅

数少ない各駅停車が静かに停まる  降りたのはおじさん一人、車内に私一人だけ残された

     

石北本線“上白滝駅” いよいよ1日1往復の「白滝シリーズ」の始まりである   そして駅舎はご覧の通り真っ白!

  観察日記  1999年12月11日  普通列車で停車中に観察

  この白滝シリーズも、小さな街のある“白滝駅”でホッとするのも束の間、これから凄まじい秘境駅の連続が始まる。まず“上白滝駅”の周囲には、人家が7〜8軒
 ほどあるが、運転士の話では、利用者は先程降りたおじさんが一人だけとのこと。木造の駅舎は古いが結構しっかりした造りで素晴らしいものだ。ホームは片面の
 1線だけで、多分この重厚な造りの駅舎から想像すると、以前は交換可能設備もあったようだ。列車は2両のキハ40で私一人乗せ、次の白滝シリーズの最奥に位
 置する“奥白滝駅”へ向けて発車していった。今回の石北本線の秘境駅訪問は、全て停車中での観察に留まり、しかも夜間で詳細が良く掴めず残念であった。次
 に来訪する際には、余裕のある日程と万全の準備で望もうと思う。


     

棒線化されても開業当時の古い駅舎が残っており、駅としての風格を感じる     周囲に人家が7〜8軒あり、国道沿いのため秘境感には乏しい

     

なんと、駅舎に覆い被さるように雪が捨てられ屈辱的な光景である    駅に停まる列車は1日/1往復だけ

    訪問日記   2001年3月11日 訪問

  この駅は、石北本線の中でも超閑散線区となる白滝〜上川間にあるが、普通列車は特快“きたみ”を含めて2往復しか運行されていない。その他は、特急“オホ
 ーツク号”が3往復と、わずかに運行されている貨物列車のみである。ちなみに特快“きたみ”は、ここを通過するため、残りの普通列車が1日1往復だけ停車という、
 これ以上減らすことの出来ない凄まじさ。そのダイヤも、早朝の7:05が下りの遠軽・網走方面、夕刻は17:26に上りの上川・旭川方面という設定である。これはもう
 駅訪問を趣味としている人間にとっては“拷問”に近く、列車だけの訪問は非効率の頂点を極める。まさに「絶望ダイヤの秘境駅」である。こうした状況では、どちらか
 の列車を利用して隣の駅まで歩くという手段を取るのが常套手段となろう。それでもこの駅が唯一救われているのは、隣の白滝駅から3.3kmと近いため、到達にお
 いてはさほどの苦労はないということだ。
 
 駅の近くには国道333号線が通り、沿道に7〜8軒の人家と1軒の商店が見られるため、残念ながら秘境感としては乏しい。しかし、この魅力的な古い駅舎は、重厚
 な存在感に満ち溢れ、昔懐かしい郷愁を励起させる。まさに訪れた旅人の心を優しく癒してくれる貴重な存在である。だが、地元の人間からは“鉄道”という交通機
 関を否定された感が強く、除雪された雪が駅舎に覆い被さるように捨てられていた。その姿を見ると何だかやるせない思いになってしまうが、停車する列車本数の
 ことに加え、交換設備も撤去されてしまった今、駅としての役割も充分に果たしていないようだ。そんな中でもたった一人でも定期利用者がいるというのは、心強い
 気がするのは何故だろう。今回はレンタカーで訪れたが、返却時間を考えると10分程度の滞在しか叶わず、次の目的地である“奥白滝駅”へ早々と出発してしまっ
 た。次に訪れる時には苦労してでも鉄道で訪れようと心に決めるのであった。