00/9/4  作成  07/07/12 加筆修正

石見松原駅

三江線 “石見松原駅” 駅前は山林と小さな田圃  人家は下の方に数軒が散在しているだけ…

    

駅は山林の中にひっそりと存在している    待合室は無粋なブロック造りだが、締め切り可の構造で長椅子もあり、以外に快適な環境だろう


  訪問日記  2000年8月13日 訪問

  この駅は昭和50年に三江線の最後に開通した浜原-口羽区間にある“石見松原駅”である。 この区間は4往復/日しか走っておらず、乗り潰しや駅訪問を志す者にとって
 非常に難関な所である。 そして、この路線の利用者も決して多いとは言えず、廃止対象路線としてこの三江線も候補に上がりかねない状況に晒されているのである。 
 しかし、この区間は鉄建公団が長大トンネルと贅を凝らした造りのしっかりした鉄橋、PC枕木を多用した高規格路線であり、今までノンビリとガタガタ走っていた列車は急に
 性格が変わったかのように飛ばし出す。 時速80〜90km/h程度で普段電化された線形の良い幹線を乗り慣れている者にとっては大した速度では無いが、50〜60Km/h程度の
 スピードから一気に変化するということは、この事を知らない特に心配性な方がいたら、運転士の気が狂ったのではないか? と疑心暗鬼になって、少なからずも恐怖感を味わう
 ことになってしまうかも知れない?(爆)
 
 まあ、それは冗談だがこの人口密度が低いと思われる山間で、このような直線的な素晴らしい線形で、この列車本数とは随分と無駄な事をしたものだ。 そんな区間のほぼ中間に
 この駅がある。 駅前には人家が無く、鬱蒼とした山林と竹薮、そして小さな田圃といういかにも人気のない条件が揃っている。 ホームからは下の方に3軒ほどの民家と木材加工の
 廃工場が見えるだけ。 遥か下には江の川がゆったりと流れ、その流れの先に小さな集落もあって、国道も走っている。 だが、この駅に用のある者は殆ど無く、静かな時をひっそりと
 送っているようであった。  
 今回、私は中国秘境駅訪問旅として、この三江線を調査しにやってきた。 秘境駅の他に、隣の“宇都井駅”は地上30mの橋梁上に駅ホームがあるという全国にも珍しい駅だ。
 この駅に訪問する為に少ない本数の上下列車をうまく組み合わせて時間的なロスを最小限に食い止めるという理想的な訪問プランを作成し、それを実行できた為、難関といえる
 区間の目的を達成できた。 そんな私の自己満足な充実感をよそに、人気の全くないこの駅は蝉時雨とともに、“また変わった奴がやって来たな〜” と、つぶやいているようであった…