01/01/22 作成 07/07/11 加筆修正
稲士別駅
根室本線 “稲士別駅” 真っ直ぐに伸びる線路の傍らに、板切れホームがそっと寄り添っていた

駅の周囲は集合住宅もあって、秘境といった佇まいに乏しい ホームの裏には恐ろしいぼど荒れ果てたボロい待合室がある

待合室内部の電灯は何故、赤い? しかも点灯した! 不気味だ… 今どき珍しいタイプのレアアイテムといえるトイレ。中には絶対入りたくない!
訪問日記 2001年1月2日 訪問
この“稲士別”という駅は、根室本線の中でも比較的利用者が多いと思われる帯広〜池田間に存在している。 しかし、大半の列車は通過してしまうために、列車での訪問は
少々困難である。 実はこの駅、国鉄時代に仮乗降場であったにも関わらず、道内時刻表にも掲載されていなかったという幻の駅であった。 そして分割民営化されたJR時代より、
晴れて駅として認知され、全国版の時刻表にも掲載されるようになったという意外な過去がある。 ホームは例によって板切れで造られたものだが、組み合わされている板の間隔が
広いので、2〜3cm程度の隙間が開いており、踏み抜いてしまいそうであまり良い気分ではない。※強く踏むと薄い板がたわむのが判る…
そして、このホームの裏には恐ろしく荒れ果てたボロい待合室がある。 入り口のドアは無くなっており、内部の壁も腐食が進行してあちこち剥がれている。 造り付けの椅子は
あるにはあるのだが、土埃が酷くて到底座るという気分にはなれない。 こんな駅でも壁には駅ノートが掛かっていて、少ないながらもこの地を訪れた旅行者の書きこみが見られた。
そして、この待合室で “謎” なのは内部の照明が“赤い電灯”ということだ。 しかも、入り口にあるブレーカーを入れると赤く燈るではないか! 物凄く不気味だ… 暗くなってから
点けたらさぞかし怪しいことであろう… ※ここでの駅寝は絶対にしたくないと思った
更に、この待合室の脇には、今では殆ど見かけなくなった円筒型のトイレがある。 すっかり雪に埋もれていて使われた形跡は無かったが、この中で用を足すのも遠慮したいところ
である。 ここまで不気味なアイテムが色々揃っている駅は、今まで見かけたことは無い。 のと鉄道の“鹿波駅”もかなりヤバそうだったが、ここも決して負けてはいない。
ただ駅の周囲は、集合住宅を含めて人家が7〜8軒程度あり、とりたて秘境といった訳ではない。 脇を通る車道も通行量が多くて人気のない寂しさもない。 しかし、現在この駅を
定期的に利用している人はほとんど居ないと思われる。
今回、この駅へも隣の札内駅からタクシーでやって来てしまった。 2150円であったが、今回の秘境駅訪問旅で既に4回使用してしまったので、その合計は約9000円程度にまで
膨らんでしまった。 とっても楽でヨロシイのであるが、経済的ダメージはかなり厳しく、いい加減これで最後にしようと思った。 暫くすると池田行きの列車がやって来たので乗車し、
この謎多き駅を後にしたのである…