2001/03/21 作成

生野駅

       

ボロボロに錆びた黄色いマイクロバスが待合室の生野駅             周囲は牧場と人家が2〜3軒で牧草地が広がっている


   観察日記  1999年12月11日 停車中に観察

  この“生野駅”は石北本線にある小さな駅。普通列車でも大半は通過してしまい、停車するのは下り3本と上り1本だけ。訪問プランを作成する時点から頭を抱えて
 しまいそうな存在であった。待合室はご覧の通り、もと幼稚園の通園用と思われる廃車になったマイクロバスが使われている。ご覧の通り、ボロボロに錆びていて居
 住性は最悪レベルといえそうだ。今までこれほど貧相な待合室は見たことがないので、ある意味でいう強烈な個性に驚きを禁じえない。恐らく日本でいちばん費用が
 掛かっていないのではないか?と想像が膨らむ。乗車していた列車が停車すると、一人だけ乗車してきた。近くに見える牧場の方だろうか?こうして列車は丸瀬布を
 過ぎ、白滝シリーズを抱える石北峠へと向かって行った。


     

快晴に恵まれた真昼間、雪目になりそうなほどコントラストが強い   周囲には農家が3軒ほどあるが、果たしてそこから利用されているのか疑問だ

     

停車時刻が載っているボードに注目  見にくいが、上りは早朝の一本しか停車しない  待合室?となっているマイクロバスは深い雪に埋もれて中には入れない

    訪問日記  2001年3月11日 訪問

  今回ここには、単純に列車本数だけでなく通過列車も多いため、止む無く列車での訪問を諦めることにした。他に数多くある“秘境駅”を効率良く訪問するため、
 遠軽駅から“駅レンタカー”を拝借したのであった。通常であれば借りた車を元の場所に返すのだが、少ない時間を効率良く使いたかったため、上川駅の同営業
 所へ返却するという“乗り捨て”を行った。だが、この行為には別途、4000円も掛ることが判明し、大きなショックを受ける。しばし複雑な気分となったが、ここはプ
 ランを達成させるため断腸の思いで散財することにした。
 
 “西女満別駅”の訪問を終え、隣の美幌駅まで普通列車で一駅戻り、そこから特急“オホーツク4号”で遠軽駅まで乗車する。まさに“特急”とは名ばかりの鈍足で、
 険しい常紋峠を越えて遠軽駅に到着した。駅の係員に促されるまま別室のカウンターに招かれ、レンタカー賃借手続きをあっさりと済ます。あてがわれた車両は、
 三菱の“ミラージュセダン4WD”。白色のごく一般的な乗用車である。この時期に際し、スタッドレスタイヤが装着されていた。更に、カーナビまで装備されていて
 驚いた。今回の為に、地図まで持参したというのに、何やら肩透かしを食った思いだ。カーナビ初体験な私は路肩で5〜6分程あれこれと弄りまわし、ようやく要
 領を得たのであった。

 遠軽の町をあっけなく脱出し、一路国道242号線を下って行った。カーナビの画面にはしっかりと“生野駅”が表示されていて頼もしい。このような辺鄙なところに
 ある無名の駅でも、迷う事無く到達できた。周囲に人家は3軒ほどで疎らだが、広く見渡せる場所柄ゆえ秘境といった風情には乏しい。おまけに国道から近いた
 め、車のも五月蝿く感じることもあった。例の黄色いマイクロバスの待合室はすっかり雪に埋もれていて、入室を拒まれてしまう。窓から覗くと狭い室内に駅ノート
 の存在を確認。書きこみたくなったが、扉の半分まで雪に埋もれてしまっては仕方ない。諦めてあちこち撮影していると、突然踏み切りの警報機が鳴り出した。
 臨時特急“オホーツク流氷号”の網走行きである。リゾート車両の観光列車はあっけなく通過して行った。果たして乗客のなかで、この小さな駅に気付いた人は
 居ただろうか。