01/12/11 作成  07/07/11 加筆修正

保津峡駅

山陰本線 「保津峡駅」 ご覧の通りの素晴らしい渓谷美   観光鉄道から船下りまで揃っている一大観光地である


         

待合室はモロに観光化を意識したモノだが意外と景観にマッチしている    橋梁上にあるホームは長編成の列車でも対応できる長さを持つ 

       

嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車がDLに牽かれてやって来た  そちらは旧山陰本線の保津峡駅であるが、やはり周囲に人家は存在しない      

  訪問日記  2001年11月16日 訪問

  ここは山陰本線の「保津峡」という駅で、眼下には保津川(桂川)が織り成す同名の峡谷が、実にダイナミックな光景を見せてくれる。 周囲に人家は皆無であるが、京都から
 僅か20分という場所にある一大観光地でのため、休日ともなるとここへは多くのハイキング客が集って来て相当な賑わいを見せる。 また、この川では時折“船下り”が運行されて
 おり、船頭が巧みな竿さばきを見せながら、多くの観光客を乗せて下って行く姿もなかなか微笑ましいものだ。 そして、この区間は平成元年の3月5日に複線の新線に切り替わっ
 ている。 旧路線は観光鉄道として再利用を図る目的で嵯峨野観光鉄道が設立され、平成3年の4月27日にトロッコ嵯峨〜トロッコ亀岡間7.3kmが開業した。 
 ここではJR西日本から移籍したDE10と無蓋貨車(トキ25000)を改造した客車を使用したトロッコ列車(SK100・200・300)が運行され、こちらもまた多くの乗客で大人気のようだ。
 以前の保津峡駅は左下の写真に見えるが、やはり凄い場所に設置されているのが判る。
 
 今回私は“北近畿秘境駅訪問旅”として、ゾーン券のエリアとその周辺付近の旅を3日ほど前から計画したいた。 しかし、出発の朝のとうとう“やらかして”しまった。 
 朝寝坊である。 予定では西条駅を6:11の初発列車で向かう筈であったが、この憎っくき目覚ましめが、電池切れで止まってやがった! ため息を吐きつつ、リカバリープランを
 速攻で考える。 加古川線の乗り継ぎが最悪だ・・・ まあ、自由席で行く予定だったので特別に指定券は取っていなかったのが幸いしていたので、以降の旅プランは旅先で柔軟に
 対応しながら進めようと前向きに考えることにしよう。
 こうして、とうとう西条を8:49分の普通電車で一路東方面へ向けて出発することとなった。 今まで東京(八王子)に住んでいた私は、出掛ける時は何時も“下り”であったが、
 これからは山口・九州方面以外は全て“上り”で出発するのだな〜と、しばし早朝の普通列車の車内でパンをかじりながら感慨にふけっていた。

 さて今回は久しぶりにゾーン券の旅なので、普通列車を延々と乗り継いで行くつもりはない。 三原で0系の新幹線「こだま616号」で福山、そして700系のレールスターの
 「ひかり362号で」岡山、更に300系の「ひかり100号」で姫路へと到着した。 結局当初の「こだま」で行っても大して変わらない時間に着くのであるが、そこは鉄道ファンの性(笑)、
 より多くの種類の乗り比べをしたいというのが目的であるため、一般人には理解し難いことでもそれが楽しいのだ。
 そして、姫路から新快速で加古川へ行き、なんと加古川線でゾーンの入り口は谷川というアプローチを試みた。 私のもうひとつの鉄道趣味としてJR全線の“乗り潰し”をも兼ねて
 いるため、いささかマニアックな手法を取らざるを得ない。
 途中、乗り継ぎの関係で1時間程度時間が空いたため、“市場駅”で下車して弁当タイムとした。 小さな集落の中にあるこの駅は、古い駅舎も残っていているのでなかなか
 雰囲気が良い。  のんびりとした時間を満喫して、およそ一時間後にやって来た列車に乗車して谷川へ到着。 そこからは福知山線で篠山口、新三田とこまめに乗り換えて
 “武田尾駅”へと向かった。 今回の秘境駅の調査としてはまず、その武田尾駅で降りて周囲を散策した。 その模様は別頁で駅紹介しているので、そちらを参照されたい。
 そして、尼崎まで出て福知山線を無事に完乗を果たし、今度は特急「文殊1号」で城崎へと向かう。 この地区の特急は黄緑色をしたシートカバーを使っており、何だか車内には
 独特な雰囲気が漂っているが、個人的な趣味の観点からは悪くないと思う。 そこからは普通列車に乗り換えて今夜の宿?となる餘部駅で下車した。 ここは有名な餘部鉄橋の
 すぐ脇にあり、下の集落へは高低差が50m近くあるので静かな夜が期待できると踏んでこの駅を選択したのであった。 

 こうして、夜中に通過したはずの急行「だいせん」の騒音にも気付かぬほどの深い眠りで、早朝の5:00に目覚めた。 まずは、隣の鎧駅を訪問するが、まだ日が出ていないので
 周囲は真っ暗闇であった。 また次の機会にでも再訪してみたい。 そして折り返して浜坂へ行き、キハ181系の特急「はまかぜ2号」に乗車して豊岡へと向かう。 この車両も続々と
 投入される新系列の特急車両に押されて年々活躍の場が失われつつあり、今となっては貴重な車両となっている。 ここからは北近畿タンゴ鉄道で、途中の久美浜からは特急
 「タンゴディスカバリー」へ乗り換えて一気に山陰本線の園部駅へと向かった。 こちらの車両は2両編成でシートカバーには“丹後ちりめん”が使われている。 とても快適な車両なので、
 その道中をほとんど寝ていたことを付け加えておこう。 (^^; 
 そしていよいよ、この保津峡駅で下車することになった。 私は正直、こんな大都会から近いこうした駅を、“エセ観光駅”みたいなものと当初は偏見を持っていたのであるが、
 昨日訪問した武田尾駅と並んで再び感動することとなった。 関西圏のこうした駅は、大都会からほんの僅かな時間で到達できてしまう。 関東だったら延々と平野を走り抜けて
 ようやくこうした駅へと到達できるのであるが、そこまでは有に2時間以上はかかると言ってよい。 しばらく辺りを探索していると、眼下にトロッコ列車が見えたので、急いでシャッター
 を切る。 今回は残念ながら、この列車の指定券は満席で取れなかったので乗車できなかった。 次回はトロッコ列車に乗ってそちらの駅にも訪問してみたいと思いながら、
 京都へ向かう列車に乗車しこの駅を後にした。