00/8/30 作成 07/07/11 加筆修正
餘部駅

山陰本線 「餘部駅」 駅の先には有名な餘部鉄橋が控えていて、利用する者は鉄ちゃんばかり・・・

駅は1面1線の棒駅で、締め切り可の小さな待合室がある。 この餘部鉄橋は、明治45年に開通した高さ41Mのトレッスル橋で有名な撮影ポイントだ。
訪問日記 2000年8月12日 訪問
この餘部駅は、山陰本線の名所として知られている「餘部鉄橋」の直ぐ脇にあり、明治45年に完成したという古いトレッスル橋で、高さはなんと41Mもある。
列車は鎧駅側のトンネルを抜けると直ぐに鉄橋が始まり、“ゴーゴー”と轟音を立てながら渡り切ってこの餘部駅へと滑り込む。 この鉄橋の真下には人家もあってとても
恐ろしい所に建設されていると感じた。 そんな摩天楼級の高さを誇る鉄橋からもしも列車が落ちたら… との心配は誰しもが感じる事であるが、このような危機意識的な
考え方を鉄道の安全神話と共にタブーとされ封印されてきた。 しかし、永年の走行経験からは考えられないような最悪の事故が終に起きてしまったのだ。
それは昭和61年(1986年)12月28日に強風のため、回送中の「お座敷客車みやび」が餘部橋梁から転落し、客車7両が鉄橋下のカニ加工場を直撃、従業員の主婦5名と
列車車掌1人の尊い命が奪われた。 この痛ましい事故の慰霊碑が鉄橋下に建っており、今でも訪れる人は絶えることはない。
この事故を教訓に、荒天や強風時はこの橋に設置された風速計の基準値を超えると自動的に信号が赤になり、列車は運行できなくなった。
更に、転落防止のつい立も設置されてしまい、撮影上邪魔に思えてもこれは致し方無いものと思われる。
駅周囲には人家が見えないが、集落はこの鉄橋下の方に広がっている。 このような場所にあるため、集落からの車道が無く、狭い急坂の歩道を約5分
を掛けて登ってくる必要がある。 非常に不便な場所にあるので、今日のようなモータリゼーションの普及により、地元の方からは見放されている感がある。
しかし、鉄道ファンの間では有名撮影地として知られており、夏休みシーズンともあいまって沢山の“撮り鉄”の方が下車して賑わっていた。
私は、彼らが駅から山側へ少し登って行った所にある撮影ポイントへと移動した後に、人が完全に居なくなったところで駅周辺の撮影を行った。
ようやく撮影を終えて、彼らの居る場所へ行って見て吃驚! その狭い場所に20人は集結して固まっていた! 残念ながら本当にベストな位置にはもう入れなかったので、
右側の写真にある通り、青々とした日本海を入れることが出来なかった・・・(泣)
有名撮影地での撮影は初めてだったこともあり、状況が良く判っていなかったので次回からはさっさとベストポジションを確保しようと思った。
そんなことも有って、駅の待合室へと引き上げる。 中は地元の方のお手製座布団と駅ノートがあり、大切な駅としてとても愛されている感じであり、少しだけホットした。
やがて乗車予定の浜坂行き普通列車がやってきたので、後にすることとなった。