2000/9/8  作成

明塚駅

三江線 「明塚駅」  国道は江の川の対岸を走り、数軒の人家しかない

    

駅前は田圃とネギ畑の農地が長閑な雰囲気を出している。   待合室といってもコンクリブロック造りの吹きさらしタイプで長椅子ベンチがあるだけ。


   訪問日記  2000年8月13日 訪問
 

  ここは、三江線の江津-浜原区間にある小さな駅。今まで仲良く江の川沿いに平行していた県道40号線は、手前で対岸へ大きく逸れてしまい、何故かこの駅だけが
 取り残された格好になっている。おまけに対岸へ渡ろうにも近くに橋はなく、約1.7Km石見簗瀬側へ戻った所にある、県道の橋を渡るしかない。駅前に通っている道は、
 とても狭いうえに、三江線の線路と何度も交差し、その都度踏切を渡らなけれならない。実際にクルマを運転していると判るが、実に不便な場所である。かように辺鄙
 な地域であるため、自動車の通行さえ疎らである。それだけに人家は数軒ほどに留まり、
他には“明塚発電所”という水力発電所と、やっているのかいないのか判ら
 ない小さな鉄鋼所があるだけ。ふだん気になるようなクルマの音もほとんど聞こえないためか、辺りは不気味なほど静まり返っている。
 
 今回、私は中国秘境駅訪問旅として、この三江線を“期待路線”ということでマークしており、目的に叶いそうな駅を丹念に観察しながら進んでいた。乗っていた列車は
 浜原止まりであるため、その前に雰囲気の良い駅をひとつ見つけて下車したいと思っていたが、なかなか良さそうな駅が無く、焦り始めていた。そんな矢先、この明塚
 駅に近づき、乗車していたキハ120の前方より観察した結果、「ここしか無い」と判断し下車した。しかし、生憎の雨模様であり、おまけに下車した直後から雨足が強ま
 った。結局、次の列車を待つ2時間弱のほとんどを、コンクリブロック造りの吹きさらしベンチで過ごすことになってしまった。それでも小雨になるのを見計らって周囲の
 観察を済まし、沸かしたてのコーヒーを飲みながらノンビリと過ごした。こうして半ば不毛な時間を過ごしているうちに、乗車目的の三次行きの列車がやってきて乗り込
 み、この静かな駅を後にした。