糊に関する質問と、私のお答え

糊に、調合する消石灰を=ろ過する方法ですが、
乳鉢でろ過すると、透明な水のような状態になってしまいます。
が、「白い濁った石灰の素も入れる」と説明にありますので、
白い液体を入れなければいけないのでしょうか。
書籍には、「石灰を水で溶いたものの上澄みを入れる」、
とあったのですが、どんどん糊が水っぽくなるいっぽうで、なかなかうまくいきません。
逆に白い液体を入れると、ざらざらの粘土のようになってしまいます。

そして、その後、その糊を布で濾すのですが、これがまたどうもうまくいきません。
1時間くらい、糊だらけになりながら、糊をしぼりだし、
結局、最初の糊と比べると、かなり量が減ってしまいます。
今やっている方法は、布に糊を入れて、照る照る坊主のような形にして、
それをしぼって、へらでしごいて糊を取るという感じなのですが、
出が悪いというか、あちこちに糊がつくだけで、どうもうまくいきません。
2.3日続けて、糊に石灰を調合し、濾していたら、糊がどんどんなくなってしまって・・。
何か間違ってるのでしょうか。
糊置きをするときは、毎回この作業をするのでしょうか。

以上の2点なのですが、糊を作るところまではたどり着けたのですが、
最後の最後で行き詰ってしまいました。
ちょっとしたことで解決しそうなのですが、何度やってもうまくいきませんので、
アドバイスをいただけたらと思います。

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今回の解決方法
乳鉢は亜鉛末を加えるときにのみ、使います。
石灰を糊に加えるときの白い布(粗めの木綿の生地で20p四方)右から2番目下を使います。
中央に、小さじなどで写真のように置いてから、4隅をつまんでくるみます。
石灰のほうを下にして、布へ蛇口の水を少しづつ垂らしてください。

下に水が垂れるくらいになったら、湯煎中のトロトロになった糊に、
手でもみながら絞って石灰の白い部分も入れます。
糊と入れた石灰を、竹べらでなるべく泡が立たないように混ぜます。
これを数回繰り返し、調合をします。

写真:一番右は「亜鉛末」
左端が糊を保存するときに使う「茶碗」、
その右が濾した糊を入れる「茶碗」

竹べら
は横幅=5o程度がいいでしょう・・・横幅がありすぎると、泡が入り込みやすくなります。

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糊を濾す布」と木製の「」=(ドラムのスティック)
(背景は座布団なので大きさは見当がつくと思います)

濾し布の両端はを通すように作ってあります・・・
程よく石灰が調合出来たら、専用の木製のまな板の上に
濾し布
を広げ、糊を全部のせます。
濾し布の上と下を重ねて3〜4回折り曲げて下さい。
右の棒は右回り、左の棒は左回りに回転させると、
糊を包み込むことが出来ます。
そして糊を包むようにしながら一方の棒を両足の親指で支えてください。
両手で手前の棒を引きながら、一方向にぐるぐる回すと糊が出てきます。
大半は、「茶碗」に入りますが、濾し布に付着している糊は竹べらで拭い取りましょう。

殆どの場合、石灰が均等に混ざることはありません。
濾し布から最初に絞り出した糊は石灰の弱い糊から出てきます。
濾し布に付着している最後の糊は石灰がきつい場合が多いようです。
私は、この「石灰がきつい糊」を1本の筒に入れて、細めの糸目(特に小さな○)に使うようにしています。
この、石灰の強い糊を「長い線」に使うと、殆どの場合=糊が浮きます!ので、要注意ですね。

 糊置きをするときは、毎回この作業をするのでしょうか。
お答えは、「しません!」
上の作業が終わったあとは、使用する糊を筒に入れて、(私の場合、筒は3本使用します)
余った糊は冷蔵庫に入れておきます。

筒の中の糊が無くなって補充するときは、上の糊を必ず1ミリ程、竹べらなどでできるだけ取り除いてから
(捨てる必要はありません。)使用してください。
これは、糊を濾した後・・・暖かいので表面の糊だけが下の糊とちょっとだけ違うので・・・

糊は「糊の切れが悪くて仕事がやりにくい!」とか、「糊がヘタってかさが出ない・・・」
または、石灰が弱くなるとスオウの色が薄くなってきますので、
筒の中の糊を全部茶碗に戻して、石灰の調合をしてください。      ・・・以上です

(よほどのことがない限り)私の場合、毎朝一日一回、糊(石灰)の調合をします。

よほどのこととは、石灰の効き過ぎや、石灰の調合が弱すぎる場合など、
上手くいかなかったときには、やむなく石灰の調合をやり直します。

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追記

石灰の効き過ぎた糊
石灰の効き過ぎた糊に元糊を加えても絶対に上手く混ざりません。
石灰の効き過ぎた糊は、濾し布でいくら濾してもダメです。
従って石灰の効き過ぎた糊は、別の茶碗などに入れておき、
次回の糊作りのときに、糊作りが完成した糊と混ぜて使いましょう。

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面倒ですが、朝から一本引き用の白糊を作っています。
配合
糯粉(モチコ=精米したもの)=200グラム
塩   =36グラム
石灰 = 無し
ぬるま湯=150cc

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