「伝統工芸士」になるための、試験とは?


「伝統工芸士」になるための知識を全く、知らない人は
誰でも受験して試験に合格すればだ「伝統工芸士」になれるんじゃないの?
と、思われるかも知れませんが、経験のない普通の人は絶対に受験することは出来ません。
もちろん受験料も必要ですし、公的機関からの受験票なども必要です。

受験資格は、伝統的工芸品の産業に、少なくとも「7年以上携わった人」のみです。
加賀友禅でいえば、受験資格があっても、悉皆屋:しっかいやとか、問屋さん、などの
推薦がないと受験しても、合格は難しいと思われます。

つまり、誰もが認める:それなりの技術が無いと、合格は難しいと思われます。

試験内容は実技問題と知識問題の2種類です。
もちろん、前もってどのような試験内容なのかは、誰にも解りません。
実技試験問題:時間は1時間
知識試験問題:時間は1時間
伝統的工芸品全般に関する「共通問題」が20問と、
各産地の業種別、部門別の「専門問題」が20問の、計40問です。

各専門分野の課題作品を試験会場で各自の技量を審査するため、
数名の公的な試験官によって審査されます。
私が受験した時の審査官は、経済産業省の中部:名古屋支局から代表一名
石川県の美術館:館長一名
加賀友禅振興協会の代表一名
金沢市の副市長一名・・・の計、四名でした。
それだけでも、緊張しますよね!


下は私が受験した時の実技と知識試験問題の内容です。

加賀友禅:作家部門の実技:試験問題の内容は
60p四方の白紙に鉛筆で「正倉院模様を着物用にデザインしなさい」
問題はたったこれだけです・・・いかがですか?
下絵も何も描かず、一発でデザインをすることが出来ますか?

私の場合、加賀友禅:糊置き部門ということで、
実技試験内容は、大きな真円「直径30cm位の二重丸(1p間隔)」と、
  長さ30cm位の直線が5本を鉛筆で下絵を描いてありました。
  そこに糊を置いて行くわけですが・・・!
  実際、試験会場では手が震えて、満足出来るものは・出来ませんでした。

知識もいろんな方面の勉強しないと、簡単に答えを出せるようなものは少ないと思いました・

知識試験 統一知識試験 10問
加賀友禅の技術 全国統一問題
加賀友禅の技法 全国統一問題
産地知識試験 30問 加賀友禅の原材料
加賀友禅の歴史
加賀友禅の特色 計40問

産地知識試験
(30問)の内訳
 共通問題 20問 加賀友禅全般
  1 手描部門(彩色)
        2 手描部門(引染)
 専門問題 10問   3 手描部門(糊置)
     4 型染部門
  5 仕上部門 計30問


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