加賀友禅での もち米:米ぬか:塩 などの配合の割合例 
私は、いろいろ試行錯誤した結果
 糯粉:糠=800g:200g、消石灰:30g、塩:170g にたどり着きました・・・

@とCは私自身、作ったことは有りません・・・

Cは、糯粉  を精米しないで、糯粉の玄米を、粉にしたものを使用するので、糠 は使いません。
 (糯米の ヌカ は ヌカの役目をしません! ただのゴミです・・・)

Dについては、糸目糊ではなく、「一本引き」用の腰の強い糊です。
  これを使用すれば、亜鉛末を使わなくても、くっきりと表現できます。
  ガ〜 一般的には亜鉛末を加える「マツ糊」が多用されています。

一本引き
:糊だけの染色方法。彩色はしない箇所です。ここだけ染めない場合に使用します。
直接引き染めの刷毛が何度も擦るため、腰の弱い糊では、ふやけて無くなってしまうでしょう。

加賀友禅・糸目糊 : 材料配分表
材料 @ A B C D E
糯粉 モチコ 600g 800g 700g 650g 700g 800g
 コモンヌカ 42g 240g 150g 350g 300g 200g
上配合比率 100 7 10 3 70 15 13 7 7 3 7 3
消石灰 18g 20g 20g 20g 20〜30g 30g
上配合比率 2.8% 1.9% 2% 3% 2〜3% 3%
60g 140g 150g 125g 180g 170g
上配合比率 9.3% 13.5% 17.6% 19.2% 18% 17%
ぬるま湯 700cc〜 700cc〜 700cc〜 700cc〜 700cc〜
蘇芳 スオウ 私は、元糊を作る際、混合しません。
蘇芳を濃縮した元糊を別に作っておき、冷凍保存して後で元糊に加えて使用します。
ふるい 材料は全て、100番メッシュの
「フルイ」に通してから使用してください!
糠を「フルイ」に通すのは、大変です。糠を「フルイ」に入れたまま、ストーブなどで暖めて作業をすると、少しは楽になるでしょう。
私が使用しているのは海水から生成した塩です。
但し、新品を開封しての使用をお勧めします。
塩はフルイに通す必要はありません・・・
注意 @ 糯粉の精米方法ですが、精米機での精米をした糯粉は糊になりません!
精米機を通過する際、熱によって、糯粉が化学変化を起こすのでしょうか?
つまり、石臼で挽いた糯粉を使用してください!

以上 糯粉、糠、消石灰、塩を家庭で使用するボール(洗面器)などの容器にすべて入れます。

次、素手で揉みながら上の表のぬるま湯を参考に、少しづつ足しながら練ります。

最後、手にくっつかない位の固さに練り上げてください。(ぬるま湯を入れ過ぎると作業がしづらいです!)

今回の、製作風景
写真左上:蒸し鍋のふた
写真左下:蒸し鍋と濡らした布巾
写真中央上:100番メッシュのふるい
写真右下:洗面器(ふるいに掛けた粉を入れる容器と粉)

これらを、ぬるま湯で、こねるのですが・・・
くれぐれも、ぬるま湯を入れすぎないように!!!
後の作業が出来ません!!!

私は、すべてのデータを記録しておきます。
(その日の気温なども・・・ネ)
すべてを混ぜて、練り上げた状態です。
これ、普通のプラスチック製の赤い洗面器ですが、
ピッタリと 200グラム の容器です。
何かと、計算しやすいので何年も使っています (^O^)

以上、練り上がったら・・・
外径 5〜6cm 位のドーナツ状のものを、どんどん作ります。
次、、60cm角の木綿の白生地(水で濡らしておく)を
家庭用の蒸し器に敷いておき、出来上がったドーナツを隙間が出来やすいように並べます。
並べ終わったら白生地の四隅をたたむように包んでください。
何段にも重なるようであれば、中央はドーナツを重ねずにトンネル状態がいいと思います。熱が通りやすいと思います。

私の場合、「蘇芳」は後で加えて調整しますので、今は蘇芳を加えません・・・

蒸し
いよいよ、蒸しに入ります。
強火で4時間!きっちりと蒸し器で、蒸してください!
4時間以下!では、軟らかくて良い糸目糊になりません。

注意点:蒸し器下のお湯を空っぽにしないこと! と
     プロパンガスは100分?だったかな?・・・
     自動でガスの元栓が切れてしまいますので、ご用心を・・・
  
解消法:50分後もう一方のレンジで、やかんに一杯のお湯を沸かしておくこと。
     (当初より)1時間以内に 両方の火を止め、蒸し器の方へ、やかんのお湯を継ぎ足して、
     蒸し器の方の火を10秒位、火を止めて元栓が切れないようにする・・・

(私の失敗談)  
      楽をしようと思い、大きな蒸し器を買って、蒸しましたが・・・
      火力が追いつかず・・・糊になりませんでした!
      普通の家庭用の蒸し器を使用してください。

これで、普通の元糊の完成ですが・・・(蘇芳は入っていません)

これからが、「のりやさん」の本領発揮です。
上の糊とは、全然違う、手には柔らかくて、染め上がりはキリッとした、糊を作ります。

上の糊、全てを 熱いうちに別の容器に移します。
容器の例:瓶カメ 「私の場合、漬物用の陶器(外径23cm、内径19cm、高さ15cm位の容器)」
そして、容器の上に割り箸などを渡して布巾をかぶせて、準備は完了です。

糊が出来上がるまで、つきっきりで、4日程、覚悟してください!
私は、昔の冬ストーブ(上にヤカンなど置いて、煮炊きできる)の上で蒸します・・・
1日に16時間位蒸し通して、約4日間要します。

金沢弁で「糊をダラにする」と言いますが、糊がトロトロになるまで蒸して蒸して蒸し上げてください。

注意深く観察すれば、糊がトロトロになるのを確認できる筈です。
当初とは全く違う糊の出来上がりです。
後は冷まして、タッパーなどに小分けして冷凍庫に保管してください。
いつまでも保管が可能です。

(注)

糊が完成した時点では、石灰の効果が全く無くなっています。
「それじゃ〜何で、最初に「石灰を入れるの?」
答えは、「糊がトロトロになって、糊作りの完成時点を判決するため・・・」です。
また・・・糸目糊を置くための糊を作るときは、新たに石灰を加えてください。

(石灰を加え方)

完成した糊を、冷凍庫から取り出し、1分ほど待ってから、包丁の上に布巾を当て2c角位に切って、
容器(茶碗蒸しの蓋フタ付きの陶器)に入れて(普通は半日くらい常温で)おきます。
以上の元糊を、通常の状態では蓋が密閉されるような、片手なべ(ラーメンを作るときに使用)に入れて
元糊を、充分に暖めます。はっきり言って素手では触れません!!
これを、なんとかして、底の浅い鍋に移して、湯煎をします。
(鍋:魚のカレイを煮る時に使うような直径「25cm」、高さ「7cm」位で、蓋フタは要りません)

そして 石灰の量 ですがゴメンナサイ・・・
これだけは、口ではいえないのです。表現しようが無いのです・・・
ハッキリ言って、密封状態から何らかの容器に入れて石灰を使用しますが、
石灰を開封してからは、時間・日時と共に石灰の効果は徐々に薄れていくのが石灰なのです。
従って、元糊何gに対して、石灰何g という事は永遠に答えが出ません!

(目安としては)
木綿の布で石灰を、ろ過します。
水っぽくしないように!
白い濁った石灰の素も入れてください。
普通の、茶碗蒸しの蓋フタ付きの陶器に7分目くらいの元糊ならば、小さじ山盛りの石灰でしょうか・・・

(反省!)
元糊を充分に温めないで、この作業をすると・・・糊と石灰がキレイに混ざりません。
石灰の調合が、何度も何度も、うまくいかないと水っぽくなるのに糊が思った状態にならないので、
石灰を加え過ぎる。こんな糊は使えません・・・

(要するに)
元糊に、白い濁った石灰の素も入れて、よくかき混ぜてください。(私は竹べらで混ぜます)
・・・そして、2〜3分間待って下さい・・・ここで何故?と言われても困りますが・・・・
・・・そして、竹べらで糊を持ち上げてみてください。
私のベストは8〜10cm位で糊の尻尾が切れるのがGOOD!です。

いろいろ試行錯誤した結果 糯粉:糠=800g:200g、消石灰:30g、塩:170g にたどり着きました・・・
これまでの結論は上記の配合での結果です。

覚悟?これでいい!と決めたら・・・
     
     完成した糊を全て 「布で濾して使用してください」!私は、そうしています!

     これで、糸目糊はいつでも使用可能です。

     以上が「加賀友禅・糸目糊」の真髄 でしょうか?

     消石灰の調合がうまくいけば・・・糸目糊なら、2日程使えることもあります。ガ〜
     
     基本的に、「糊は毎日!石灰を調合する!もの!」です。

     糊が「へたった・・・ ら」(糊の腰がなくなる事)、すぐに石灰を調合して使用してください!

     いい糊など「糸目糊の専門的な見分け方」について詳しく解説

(湯煎 ユセン : 温めたい物を陶器などに入れ、容器ごと沸騰したお湯で温める方法です。)


糊を「つく」話

4時間強火で蒸した後、ボールなどに糊を入れて、1時間以上「すりこ木棒」でつく!
糊が冷めたら熱湯に浸して暖めてからつき直すこと!

各自、こだわりがあるようです・・・
私も当初 糊をついていたのですが・・・
糊を「ついても、つくかなくても」同じような気がしてなりません。
・・・今は全く糊を ついて いません・・・

蘇芳の作り方 と 蘇芳糊

染料店で購入した蘇芳100gを、布で作った袋に入れて煎じて煮詰めます。(中火で約20分)
そのままでは、直ぐに腐敗しますので煮詰めます。(焦がさないように・・・)
最後は天火干しで完成です・・・

が私の場合、これを元糊に入れてしまいます。
蘇芳元糊とでも云えばいいのでしょうか?これは便利です。重宝しています。

ざっと、糊の作り方を述べました。が・・・

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